感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2013年07月21日
正直に言って、よくわからないままでした・・・
二重人格で、交互にくるくるなるので、混乱してしまいました。
もう一度整理しながら読むと、色々な謎が解ける・・・のでしょうか。
全体を通して、雨の印象がとても強いです。
少年と雨。
ものすごく繊細な、ガラスみたいな物語だな、と感じます。
機会を見て...続きを読む、また読み直してちゃんと考えて見たいです・・・
Posted by ブクログ 2009年10月04日
閉鎖的な町での不思議な人間関係。丘沢哉は誰なのか。玲はどこへ行ったのか。雨の多い時期の湿度高め気温低めなお話。湿度は高めだけど、ひんやりした雰囲気が伝わってきます。
Posted by ブクログ 2012年12月25日
再再再読?初読から十年。安定の幻想。今までで一番解釈できた気がするけど、それが大人になる寂しさか。あと今まで長野作品読むと少年にばかり注意がいってたけど、女性をしっかり読めるようになった。見方変わった。
雨の日はいつも読み返したくなります。不思議な空気。(初読)
Posted by ブクログ 2009年10月04日
妖艶、って言葉が似合う作品はこれが一番だと思う。記憶が曖昧で、人格も曖昧と言うのが余計にその妖艶さに色を加えている気がします。読み終わった後にもやっぱり疑問符は浮かぶのですが、2,3回読めばからくりが解るかと。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
ザザ降りの雨ではなく、ポツポツと雨の降っているような日にゆっくりと読みたい作品。主人公と残像のように現れる従兄弟。しっかりとした結末は語られませんが、それもまた雨に煙っているようで一興。
Posted by ブクログ 2021年04月04日
単行本の初版を買ってた。ものすごく久しぶりに再読。
美しい文章と解けない謎。閉じた世界からいつまでも抜け出すことが出来ない…。
と、この何ともいえない気持ちを文章に残せないことがもどかしい!
雰囲気はすごく好きなのですが、結局よく解らないまま何も解決しないラストに雪崩れ込む。
長野作品には割りとある、堂々回りな感じです。鬱々と重苦しいので注意。あと、こちらも長野作品によくある同性愛要素も含まれます。
Posted by ブクログ 2016年01月29日
物語としては終わっているけども、いろいろなことは何も解決(?)されていない。雨の不思議な魅力が感じられる。青い貝が印象的で心に残っている。
でも、結局のところよくわかっていないので、また再読読み直したいと思います!笑
Posted by ブクログ 2012年02月15日
ひらがなと漢字が丁度いい具合に調和した美しい文でつづられる神秘的で妖しくも淡くぼんやりとした世界。なんとなく京都の吉田神社~真如堂あたりを想像して読んでいた。多分雨の日にあそこあたりを歩いたからだろう。あとお屋敷というのが、森見さんの「きつねのはなし」と被ったんだろうな。時間をかけて、言葉を味わうよ...続きを読むうに読んだ。
Posted by ブクログ 2011年07月15日
これが長野さんの世界なんだな、ぼやあーっと熱に浮かされたまま終わる感じ。
妖しい。艶かしい。うつくしい。
このお話で作者は何を伝えたかったのか?とか考えるよりは、ことばの言い回しや描写、その時その時の雰囲気を愉しんだ方がいい気がする。
正直全然わからないまま終わったけど(笑)この後味の悪さがやみつき...続きを読むなんじゃないかなあ。
Posted by ブクログ 2010年07月02日
初めて読んだ長野作品。
再読しました。
哉と玲のすれ違い(?)がなんとも切ないです。結局2人の関係は明かされぬまま物語は終わりますが、これもまた雨の雰囲気に合っていていいんじゃないかと思います。
雨の日になると読み返したくなる一冊。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
和の雰囲気が良いです。
長野まゆみはボーイズラブと捉えられることが
多いように思いますが、個人的には和をモチーフに
した作品は気に入っております。
Posted by ブクログ 2009年10月07日
その少年の肌は、あの碗の青貝のようで妙に照るんです…雨夜に哉を抱いたのは幽霊か?美しい教師に愛された少年は本当は誰なのか?雨にけむる生と死のあわいで揺れ動く魂の交流を描き絶賛された珠玉作。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
二重人格は夏越し祭りの夢か? 幽霊に抱かれたのは雨夜の幻か?
鏡花の作品世界のような、少年と美女と青年と妖しげな屋敷と森の世界の中で織り成される
人格分裂者と少年愛の物語
Posted by ブクログ 2009年10月04日
長野作品のアヤシイ世界に踏み込んだ本。
二重人格とか過去の事故?事件?とか複雑な事情が絡み合っていて、理解するまでに何度も読み返しました。きっと未だに理解しきれてない。
長野作品に登場する女性はけっこうみんなひねくれてます。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
和の雰囲気と、怪しげな舞台設定に惹かれて(苦笑)
だって、疑ってくれといわんばかりだったんです…。でも、やはり細やかな描写はピッタリで綺麗でした。
Posted by ブクログ 2021年11月25日
正直、何が言いたいのかわかりませんでした
主人公のハジメはいったい・・・
アキラと同一人物なんだろうけど
多重人格者とかそういうことなのかな?
Posted by ブクログ 2016年06月15日
昭和初期の匂いを持つ耽美小説
閉鎖的な集落の名門の素封家で何があったのか。
二重人格である哉と玲。
彼らを愛する学校の教師や画家…BLというより
背徳小説の感じ。
この少年の多重人格と、彼の血縁で過去の世界に
精神を飛ばして生きている寧子おば。
彼女がかつて亡きものにした御幸。
この三人と、この...続きを読む集落で行われる宵祭の晩の
少年の死が軸になって、解決されない狂気が
雨に閉じ込められた世界で綴られていきます。
薄くてすぐ読み終わってしまいますが、これが長かったら途中で読み疲れてやめたろうから、これで良かったのでしょう。
事件の真相や多重人格は解決されていませんが、解決や手の内を見せることを狙ったお話ではないので、雨に降り込まれて、周囲の人々のように
「こうだったのではないか」
と朧に考えてページを閉じるのが正解だと思いました。
ちょっとヘルマン・ヘッセの小説を思い出したのは
私だけかな?
Posted by ブクログ 2012年11月18日
きれいなタイトル。 あめさらさ。
いくつもの謎を残したまま終了!
あとは好きに想像しろということかな。
先生ははじめをいじるのが好きなんだろうな。
つんでれだし。
Posted by ブクログ 2015年02月03日
初めて読み切った長野作品。少年アリスを読むのに疲れて、手を伸ばし読みました。ページも少なく薄い作品かなと思ったのですが、良い意味合いで裏切られました。
耽美的で美しい文章表現と、こだわりを感じる少年への愛情がつまっています。
普段は苦手ということもありBL作品には見向きもしないのですが、濃密とはいえ...続きを読むない表現のおかげで読み切れました。
作品としては、ちょっと時間が空いたから読むくらいの軽い気持ちで読めるのがいいですね。ごちゃごちゃ考える作品は後を引いてしまう、切り替えの下手くそな人間なので。
女性キャラが珍しく終始登場していますが、嫌な女ですね。先生は女性嫌いなの?
Posted by ブクログ 2012年05月03日
うーん・・難しい話でした。
つまり哉と玲は二重人格だったということですね。
御幸というのは寧子の弟だと思いました。
善松は親族ではなくて、小間使い兼二人の遊び相手という感じがします。
寧子が善松に頼んで(命じて)御幸を池に突き落とし、殺させた。
玲と哉、玲と御幸の関係ですが、水風呂に入るというところ...続きを読むが一緒なので、主人格は哉で、御幸が哉に憑いて玲になっている・・・と思ったのですが、家族や安は「玲」だから主人格は玲ですね・・。
殺された御幸が復讐をするため?に子孫である(寧子の孫である)玲に憑いて(玲となって)蘇った・・?
寧子は歳のせいで、認知症のようになっているのかもしれないけれど、御幸を殺させたことを後悔して気を病んでいるのかもしれない。
玲は自分が二重人格であることを把握しておらず、家族はそのことに困っている。
復讐だとすれば成功しているのでしょうね。
玲は自分が御幸であること(御幸が憑いていること)が嫌で、哉という別の人格を作りだしたのかもしれない。
哉に弟がいるというのも引っかかるのですが・・。
ううむ難しい!
でも読み終わってすぐはよくわかんねえよ!と思ったのですが、こうやって考えてたら面白くなってきました(笑)
語り口は哉だけど、哉はこの世には存在していない、というのが面白いですね。
安の子どもというのは玲との、かな。
Posted by ブクログ 2011年07月25日
抵抗なく読めるけどBL。
でも美しい。
文章というか、言葉の選び方というか、
描かれてる世界観というか。
二重人格の主人公の
別人格が主人公で、
当人はほとんど出てこない。
彼を取り巻く環境がとても不思議で耽美。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
その少年の肌は、あの碗の青貝のようで妙に照るんです…雨夜に哉を抱いたのは幽霊か?美しい教師に愛された少年は本当は誰なのか?雨にけむる生と死のあわいで揺れ動く魂の交流を描き絶賛された珠玉作。
綺麗で怪しい世界。現実と幻が一体化して謎は謎のままで…でもそれがこの世界の在りようなのかも…とか。