長野まゆみのレビュー一覧

  • 魚たちの離宮

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    1993年文庫の初版を購入。めちゃくちゃ久しぶりの再読。
    当時、この小説が好きで、内容を理解したくて何度も何度も読み直したことを思い出した。

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    2021年04月07日
  • チマチマ記

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    長野まゆみさんのご本を読むのはちょっと久々。
    学生時代に大ハマりしてお店にも行ったし、『耳猫風信社』とか『少年アリス』とか何回も読み直してる。

    このお話もすごく良かった。
    こちらも今後何回も読み直すと思う。

    まず、この『チマチマ記』という題名ね。
    響きといい、由来といいとにかく可愛い。
    お洒落で美味しそうでヘルシーな食べ物たち、マキマキ兄弟や他の猫たちの可愛さ。
    そして、カガミさんと桜川くんの関係…!
    全てが良かった。

    季節ごとのコラムも、清少納言みたいなすぱすぱした語り口で読んでて気持ちよかった。
    あんなフリーペーパーがあったら毎回楽しみにしちゃうな。

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    2021年03月28日
  • 遊覧旅行

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    しばらく前に長野まゆみさんの短編を読む機会があり、数年経っても思い出すことが多かったので、その短編が収録されているこちらの作品を読むことにしました。

    散歩に出かけたり、透明な冷たい飲み物を飲んだり、果物が食べたくなるお話が多く、とても楽しく読ませていただきました。
    あとがきも素敵でした。

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    2020年10月06日
  • レモンタルト

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    ネタバレ

    おしゃれな文体だな…。
    装丁が女性向けっぽかったので読んでみたら別の意味で女性向けだった。

    男性同士の恋愛は「許されない恋」「人に言えない恋」という背徳的な要素がより感情にブーストをかけ、だからこそ人気のあるテーマだが、
    昨今の空気からしてそういうエッセンスが薄れつつある気がする。
    段々と異性同士の恋愛と同じような扱いになっていくのだろうかな。

    愛人として一生を終えた母が死に、母を囲っていた父も死に、姉も死に、残ったのは自分と姉の夫(義兄)だけ。
    会社では諸事情により役員の便利屋として秘密裏に行動しているため、他の社員からは何も仕事をしていないと誤解され蔑まれ、それを釈明することもできない

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    2020年09月20日
  • いい部屋あります。

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    長野まゆみ先生の文章は本当に金平糖のような可愛さと幻想さとお上品さがとても良いなと思った。品が良い文章に読み流してしまったけど百合子は変態だなぁと思った。

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    2020年08月06日
  • レモンタルト

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    ネタバレ

    あらすじと表紙に惹かれて初めて手に取った長野まゆみ作品を雨の多い昨今読み返したくなった。

    傘や海などのキーワードとともに展開される主人公の義兄への想いが切ない。

    主人公を廻る登場人物とは大人な関係が描かれるが、それも本命への純粋で叶わない恋へのエッセンスとなる。

    女子としてプラトニックを恋愛の最上に置く感性はとても共感できる。

    絶対に嫌われたくないから欲を見せられないのに筈なのに周囲には見透かされてるぐらいわかりやすくてそういう可愛さも垣間見える。
    義兄にはムキになり強気なのに、ラグーを作りながら涙が溢れてしまったり精神的脆さを見せるのはそういう相手なのが憎い。

    義兄のどっちともつか

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    2020年07月20日
  • 猫道楽

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    猫ってそっちの猫かーい!というツッコミは他の方のレビューを事前に読んでいたので出なかった。しかしこれまで読んできた長野さんの小説の中ではとりわけ耽美でしっとりしていた気がする。大変好きです。はい。
    〈猫飼亭〉という立派な屋敷に住まう美しい兄弟たち。そしてその屋敷に誘われた青年たちに起こる不可思議な出来事を蠱惑的に描いた作品集。それぞれの話は独立しているが、共通して猫飼亭の兄弟たちとの関わりを持っている。長野さんの小説にありがちな、透明な細い糸で登場人物たちが実は繋がりを持っているという構造になっている。

    最初と最後のお話では大学生の梓一朗が主人公となっている。一朗は女友達との旅行費を稼ぐため

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    2020年03月21日
  • いい部屋あります。

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    長野まゆみさんの文章をまた味わいたくて比較的最近出たらしい本を購入。また例によって青年が主人公の作品で、読んでいる最中「好きだ~~!」と心の中で叫びをあげていた。
    題名からして部屋探しストーリーなのかな?なんて思うがそんな単純な話では全くない。プロローグから、夢かうつつかわからないような遠い思い出話が始まる。あれ?これは部屋探しの話ではないのか?なんて思っていると次の章からは17歳の鳥貝くんの上京に伴う部屋探しが始まる。入学手続きを終えてから部屋探しを本格的に始めた彼は完全に乗り遅れてしまい、どこも契約済みであると諦め気味に大学の食堂で資料を広げて昼食をとっている。するとそこに、いい部屋がある

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    2020年03月07日
  • テレヴィジョン・シティ

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    ネタバレ

    『千年王子』のほうを先に読んだことがあるけれど、似てるなぁというのが一番。上か下かも、ブルゥかレッドかも不確かな閉じられた世界での幻想。これが本当にわたしたちの未来になるのかなぁと感じさせてくれるような話。記憶を失ってダメなやつになってるアナナスを苛立ちながらも優しく見守ってくれるイーイーが好きです。

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    2020年02月20日
  • 夏至南風

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    面白かったです。
    黒長野…長野まゆみさんはこの系統が好きです。淫靡で湿度のある、でも涼やかな少年たち。
    じめじめしていて、空気に腐臭が漂ってても、醜く腐敗していてもよいです。すぐ服の前を開けてしまうところも。
    碧夏が良いです。完全な少年だ。。
    残酷で、でも美しい作品でした。

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    2020年02月11日
  • 鳩の栖

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    初読みの作家さん。結論から言うとドンピシャにタイプの文章。シンプルで静かだけど、その中にも美しさが垣間見えるような言葉遣い。国語の教科書に載ってそうな、読解問題向けの短編集だけど普通に趣味で読む分にも楽しいので、こういう物語に学生時代に出会えていたらよかったのになーという感じ。
    本作は表題の「鳩の栖」以外にも中学生の男の子が主人公の短編が4作ある。作者のあとがきにも書いてあるように、この本は「騒がしい思いに駆られがちな年齢の彼らの、静かな部分を描いて」いる。大人に比べればまだ不自由な身で、どこか不器用さが残る少年たちの心の奥を描いた、四季折々の物語。友や家族との死別、複雑な家族構成など、様々な

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    2020年01月18日
  • 宇宙百貨活劇 ペンシルロケット・オペラ

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    面白かったです。
    長野さんのお話の、ロビンみたいな少年が好きです。
    兄弟ではなく、双子(ツイン)というところも良いです。
    飲み物や食べ物、小物、街並みや空…長野ワールドが詰め込まれていました。
    キラキラしていました。
    「ことばのブリキ罐」も素敵でした。
    長野ワールドを構成する人やものの名前…綺麗。
    ことばの抜き書き、今からでもやってみたくなりました。
    山口マオさんの解説も素敵。「彼女の愛するピュアな世界はおそらく、ほのかな毒の味がするはずだ」

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    2019年10月18日
  • 新世界〈5th〉

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    少年が否応なしに社会システムに搾取される話し。千年王子や、テレビジョン・シティとほぼ同じ話しだが、同じであることで、より、世界観を強固なものにさせられた。

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    2019年10月07日
  • 野ばら

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    再読でも面白かったです。
    月彦はいつから夢の中にいて、どこからどこまでが夢の中なのか…なにもかもが夢の中です。
    銀色と黒蜜糖が猫なら、他の少年たちも猫なのかな。性格がちょっとキツイところも猫っぽいです。
    そして今回も植物の美しさにうっとりしました。
    バラ科の鉄や、回転式螺子の昼顔。紅玉石の柘榴も綺麗です。
    硬質な世界。堪能しました。

    持ってる本の装丁はこちらではありません。
    白と明るい緑の格子模様に、白い花の植物が描かれているのですが何の花だろう。

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    2019年06月23日
  • フランダースの帽子

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    ショートショートで通勤中でも、
    読みやすくて捗りました。

    短編それぞれが、
    最後に「歓迎したい嘘」で彩られています。

    「ポンペイのとなり」「シャンゼリゼで」が特にお気に入り。

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    2019年04月16日
  • 天然理科少年

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    ネタバレ

    すごくいいはなしだった。
    タイトルや表紙の球体関節人形から、初期の自動人形とかが出てくるファンタジーを想像して読んだら、全然違った。

    放浪癖のある父と共に色々なところを転々とする主人公。
    目立たないよう、疎まれないよう、周りを観察して、上手く立ち回る術が身についている。
    他人と深く関わることをしない岬が、あるとき訪れた山あいの町の古ぼけた学校で、気になるふたりの少年に出会う。
    他の作品だと、書き方がちょっと卑屈すぎたり、自意識過剰だったりで読みづらいときがあるんだけど、今回はさらりとしていて読みやすく、美しい文章だった。

    最後の、手紙からの流れがぐっとくる。手紙がはさんである本って最強アイ

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    2019年04月12日
  • カムパネルラ版 銀河鉄道の夜

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    あぁついに読み切ってしまった。
    とても素敵で読み終わるのがイヤで随分時間をかけて読みました。
    単純にカムパネルラ視点の銀河鉄道の夜かと思いきや、物語の登場人物であるカムパネルラが著者である宮沢賢治を賢治先生と呼び、解説してるんです!
    また解説者は他にもいて、中原宙也と言うんです。これまた飄々とした雰囲気が素敵。
    宮沢賢治好きな長野まゆみだからこそ書ける作品だなぁと思いました。

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    2019年03月14日
  • いい部屋あります。

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    今日のお昼ご飯は炒めた野菜を敷き詰めたグラタン皿に豆乳を加えた卵液のふわふわオムレツ。アプリコットのタルトも食べたい!

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    2019年01月10日
  • 咲くや、この花 左近の桜

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    ネタバレ

    再読。『左近の桜』の続編。さらに妖しさが増して、桜蔵もいろんな受容力が高まっているような気がする。とにかく不思議な魅力が満ち満ちていて、手放せない一冊。

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    2018年12月16日
  • 左近の桜

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    ネタバレ

    再読。美しく不思議な世界を細やかな描写で紡いでいく。どの男も魅惑的で、危ういようでしたたかだ。つかみどころのない魅力がある一冊。

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    2018年12月16日