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Posted by ブクログ
シュイがとことん報われなくて悲しい。
主要な登場人物はみんな死んでしまったっぽいのも…あんなにグロテスクだったミュラーに至ってはナレ死レベル。
長野作品では最も多く大人が出てきたのも珍しかったです。どの大人もそれぞれの冷酷さがありました。
目に包帯した白い服の少年、あれがソレンセンの本当の息子だったのかな。
ミンクでイオの産んだ子どもはこのあとどうなるのか…碧と銀杏(の翡翠の方の色だと思う)のオッドアイって凄い。
白い沙の地を舞う焔の蝶の景色の鮮やかさ。イオはこれからずっとここを彷徨うの…?
寂しく、虚無なラストでした。謎は謎のままで。
Posted by ブクログ
母性系種族に侵略された夏星オシキャットの種族たちの話。ラシートたちの悲しい運命。搾取され、身体も記憶も好きなようにされて…悲しい、閉鎖的な物語だった。誰にも知られず、ラシートとhalassは自分たちの生を繋いでいく、ということなのかな…。
記憶も身体も翻弄されるなか、シュイからソレンセン、イオからシュイへの思慕は物語を通して変わらず、それが彼らの唯一残っている人間味を浮き彫りにさせるようでいっそう辛かった。
性別シフトとか、かなり面白い着眼点で、もっと話題になっていいSF作品だと思うんだけどな。
長野作品は物語の視点の使い方がとても上手いと感じる。誰視点で読むかで全く違う世界観が見えてくるし、視点が入れ替わるから読み手も翻弄される。そこから得られる情報を繋ぎ合わせて全体を掴んでいくのが面白い。
Posted by ブクログ
2011.2.26.
読み終わって、まず思ったのが、シュイとイオは死んだの?死んでないの?ということだった。しかし、しばらく考えて、これは記憶の物語なのだと思い直した。ラシートの女が受け継ぐ、記憶。何世代にもわたって、個体が何度代替わりしても受け継ぎ続けている種族の記憶だ。ソレンセンからイオへ、そして多分イオの子供へと、それは受け継がれたのだ。ゼルと、ゼルから発するパルス、そしてHALASSの男とのアンフュージョンを鍵として。
この物語の中で、個人としての記憶は何度も失われる。しかし種族の記憶は失われない。そして維持していくべきなのは、種族の記憶のほうなのだ。1stを読んだ時に、ここにはイオしかいないようだと感じたが、それもそのはずで、これはすべて、イオの、つまりラシートの女の記憶であったのだ。
2011.3.20.
理解を深めるため、一度読み通したすぐ後に、もう一度読み返してみた。
細かい部分では、そういうことかと納得する部分もあったが、登場人物の記憶はあいまいで、それに呼応するように地の文もあいまいで、辻褄など元から合わない物語なのだ、という認識に至ったというのが実際のところだ。
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小説・文芸
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