長野まゆみのレビュー一覧
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ネタバレこれはスワンの物語だけれど、ピエロ-αの物語でもある。
ピエロ-αが、王子を見つける物語。
ピエロ-αは、優しくて、優しすぎる。
王子に人権など認められていないような世界で、ただ一人、王子の自由を願っている。
人間に絶望すると植物になりたくなるのは、普遍的な感情なのかもしれない。
個として生きるのではなく、土として、種として、何世代も積み重ねて、そのすべてが自分ではないけれど自分でもあるような、全体の中の1ピース。
群体(コロニー)とは、もともとそういうものだったのかもしれない。
一人の王子と、替えの利くたくさんのピエロたち。
でも。
ピエロ-αにとってコロニーSの王子は特別で、コロニーS -
匿名
ネタバレ 購入済みミンク
子供の頃読んでいて、レトの衝撃が大きくその後どうだったかを思い出しながら読んでました。
ミンクとイオの入れ替わり?のような事がおき、少しずつシュイが置かれてる状況が少しずつ分かり、悪化していく気がしてます -
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凛一シリーズ2作目。
今回は3人の男の間でもどかしい凛一に切なくなる。
1978年の頃の話。ちょうど自分の生まれ年に親近感もあるけれど、記憶のかけらもない時代。
スマホもなければ、もちろんLINEもメールもない。人と人が連絡を取り、つながり合う手段は直接話すか、家の電話もしくは手紙の時代。明確な意志を伴う手段だ。
そんなやりとりがなんとももどかしく、凛一と氷川の関係を複雑にしているけれど、お互い離れられない存在になっていることを際立たせる。
氷川だけじゃなく、有沢や千尋とも離れているようで、精神的には寄り添っているため、物理的に距離が近づくとともに急速に身体も心も寄り添ってしまう、 -
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《もうずっと前から義兄のことが好きだった》
匂い系小説で調べると必ずと言っていいほど名を轟かせる本作。
物語の表面上はミステリーだが、その裏で主人公が義兄への感情を押し殺し叶わない恋に身を焦がす様子が歯痒い。
タイトルであるレモンタルトとの由縁も主人公と義兄が一定以上の距離に縮まることはないと宣言しているようで切なかった。
訳ありな出自故社内に敵が多くトラブル体質の主人公と毎度見計らったかのような最高のタイミングで登場する推理したがりな義兄。
解説に"主人公がトラブルに巻き込まれる元凶には義兄へ寄せる想いがあり義兄は探偵であり真犯人なのだ"とあり、心の中でスタンディ -
Posted by ブクログ
初読の感想。俗物的な萌えを求めてブロマンス小説を検索しこの作品に行き着いたが、予想以上だった。
普段読まない文体、テーマだったが1ページ目から心を奪われた。そこから食入るように読み進め、ページ数が少なく終わり方も美しかったが、もっとこの世界を味わいたかった。初の官能小説だったが、言い方は悪いが肉欲的な感じはなく、性的ではない美しさを感じた。
表現が直接的な場面は少なく、想像しながら読み進めるためワクワクドキドキが止まらない。女が海を求める時がどんな時なのか、まだ未熟な私には分からずモヤモヤとした。主人公に好意
主人公の置かれている状況や展開はなかなかファンタジーで笑ってしまうが、危機的状況