長野まゆみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ私(士)は本当はめっちゃモテるんだと思う
容姿も雰囲気も人を惹きつけるものがありそう
不憫ながらもなんだかんだ周りから愛されていると思った
Yも義兄も義兄の母も、Mもか。
主人公の言動の節々から、義兄が手の届かない、触れることのできない存在であると言い聞かせている感じがした。
お前が食べたそうだったから、とレモンタルトの列に並ぶ義兄を見た時は主人公はどんなにきゅんとしただろうか、私はめっちゃキュンときた。
好きな人への気持ちを海と喩えていたのがよかった。
すごく穏やかで、包み込むような、海みたいにずっと続く愛のような感じがした
最初はそれが分からなかった主人公が「海」に気づくところがよかった。
あとそれまでは義兄への想いが分かりやすくとも抽象的な言葉で書かれていたけど「もうずっと義兄のことが好きだった」と初めて好きというダイレクトな言葉で気持ちを表していたところも、好き
義兄は私をどう思っているんだろう
このまま、壁1枚の隣の部屋で暮らす義兄への想いを募らせるばかりで済むのだろうか
2人の続きが気になる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこれはスワンの物語だけれど、ピエロ-αの物語でもある。
ピエロ-αが、王子を見つける物語。
ピエロ-αは、優しくて、優しすぎる。
王子に人権など認められていないような世界で、ただ一人、王子の自由を願っている。
人間に絶望すると植物になりたくなるのは、普遍的な感情なのかもしれない。
個として生きるのではなく、土として、種として、何世代も積み重ねて、そのすべてが自分ではないけれど自分でもあるような、全体の中の1ピース。
群体(コロニー)とは、もともとそういうものだったのかもしれない。
一人の王子と、替えの利くたくさんのピエロたち。
でも。
ピエロ-αにとってコロニーSの王子は特別で、コロニーSの王子にとってもピエロ-αは特別だったから…。
きっと、そうでない方が良いのだろう。
地上で生きられなくなった人間が、植物の絶滅した世界で、再び植物を培養しようとしている。王子の躰を使って。
世界はもうすでに形を変えてしまっているのだ。
ただ一人の特別であることも、もう意味をなさないのではないだろうか。
スワンとコロニーSの王子がそっくりなのはなぜか。
カイト(あるいは特派員)は、なぜ原初の王子に固執するのか。
AVIALY(エービアリィ)の実態。
分からないことはたくさんある。
でも、ひとつの世界として成り立っていて、何度も読み返せば、また新しい発見に出会える予感がする。
切なく、でも後味の良い終わり方で、好きな作品だった。 -
匿名
ネタバレ 購入済みミンク
子供の頃読んでいて、レトの衝撃が大きくその後どうだったかを思い出しながら読んでました。
ミンクとイオの入れ替わり?のような事がおき、少しずつシュイが置かれてる状況が少しずつ分かり、悪化していく気がしてます -
Posted by ブクログ
凛一シリーズ2作目。
今回は3人の男の間でもどかしい凛一に切なくなる。
1978年の頃の話。ちょうど自分の生まれ年に親近感もあるけれど、記憶のかけらもない時代。
スマホもなければ、もちろんLINEもメールもない。人と人が連絡を取り、つながり合う手段は直接話すか、家の電話もしくは手紙の時代。明確な意志を伴う手段だ。
そんなやりとりがなんとももどかしく、凛一と氷川の関係を複雑にしているけれど、お互い離れられない存在になっていることを際立たせる。
氷川だけじゃなく、有沢や千尋とも離れているようで、精神的には寄り添っているため、物理的に距離が近づくとともに急速に身体も心も寄り添ってしまう、凛一の繊細な心の変動が、思春期の危うさを感じた。連絡の取り方や花、虫の描写がところどころ美しい言葉で物語に彩りを添えてくれる、綺麗な景色が思い描ける作品。(野茉莉、斑猫、猩々緋色のグラジオラス、翅黒、、、)
氷川も有沢も千尋もタイプの違う男。3人の間でどこに行くこともできない凛一がどっちつかずでふらふらした印象から、最後、家元にしっかり意思を表そうとしたところに青年期へ向かう成長を感じた。