長野まゆみのレビュー一覧

  • 天体議会 プラネット・ブルー

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    長野まゆみの本で一番大好き!!
    いつもカバンに入れて持ち歩いてます。
    星や鉱石などキラキラしている話です!

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    2012年02月21日
  • 鉱石倶楽部

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    長野さんの本はやっぱりいい。
    不思議な世界観が別の世界に連れて行ってくれるので読んでいて癒されます。言葉の使い方がきれいで、鉱物の写真との相性も非常に良く、とても楽しい気分になる。

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    2012年02月20日
  • 箪笥のなか

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    子供の頃よく想像した、ドアの向こうにある異次元の世界を髣髴とさせる。
    この書ではドアではなく箪笥なわけだが、異次元の世界へこちらから赴くのではなく、向こうの住人がやってくるのである。

    ワクワクしながら読み進めることのできる1冊。

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    2012年02月02日
  • 野川

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    両親の事情で新しい学校に転校してきた音和。新聞部に入部します。顧問の河井先生が語るお話しは、とてもすんなり心に入り込んできました。学校から野川に沿って歩いてる時の情景は、見えてくるようです。
    「頭上へ手をのばし、空中に指で円を描いた。「頭のこのへんに、目があるつもりでいろ。そうすれば、自分がよく見える」」
    「人の話に耳をかたむけるのは、実際の風景や音や匂いや手ざわりを知るのとひとしく、心を養うものだと信じているからだよ」
    ジンとくる言葉に出会えます。

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    2012年01月30日
  • サマー・キャンプ

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    さらさら読みやすい本かと思ったら後半理解できず読み返すことに。
    サマー・キャンプの意味にハッとした。
    長野作品の「性」はやはり好き。

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    2012年01月22日
  • 行ってみたいな、童話の国

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    「童話」とありますが、これは絶対子供に読ませちゃいけないですねー笑

    ああいった言葉は一応全て隠喩で表現されているのですが、時にメタファーは直喩よりも人々に起想させるものです…。

    3編のうち、ハッピーエンドもバッドエンドもあり。(勿論この捉え方も読み手によって様々でしょう)

    どの話も悲惨ですが、わりとすきでした。
    後でまた読み返してみようかな、と思うくらいには。

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    2012年01月18日
  • 兄弟天気図

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    まだ大正の気配が残るような昭和の下町の雰囲気がいいです。作者曰く、忘れられてしまう恐れのあることばや暮らしぶりを描いたとのこと。その雰囲気と中学生男子の多感であり些細のことにこだわるような様子が相まって面白いです。

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    2012年01月16日
  • 箪笥のなか

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    見える人の弟と、たんたんと家族をやっているお姉さん。
    多少の不可思議なことには動じない。
    弟のお嫁さんも動じない。

    不思議な風景が、"住む場所を選ぶ箪笥"を中心に語られていく。

    短編集だけれど、一編読んでは余韻にひたり、短編の数だけ日数が過ごせる本。

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    2012年01月01日
  • 鉱石倶楽部

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    鉱石を菓子などに見立て、18の物語で構成された本。
    世界観に引き込まれ、読み終わる頃には鉱石の虜になってしまう作品です。

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    2011年12月12日
  • 銀河電燈譜

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    10年前からお気に入りの本。
    この度Bookoffで美品を購入したので、改めて読み返しました。

    長野女史独特の美しい云い回しとか、美少年とか、老舗の名家にまつわる因縁深き家系図とか、大好きな要素満載の本作ですが、今回読み返して知ったのは、物語の空気に何よりも惹かれているってこと。
    吹雪の中をえんえんと走り続ける夜汽車や、東北の凍てついた空気、いとしい人を求めて彷徨う魂など、どこか孤独を感じさせる雰囲気に魅了されているのかもしれません。

    いま読み返してみて分かったことも多く、いろいろとすっきりする部分もありました。
    長野作品で一番好きな物語です。

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    2011年12月11日
  • コドモノクニ

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    「特別な」事件が起こるわけじゃない。
    ただ、さざ波のように透明な湖面がささやかに揺れているような、そんな感覚で物語る、小学生~中学生のマボのまいにち。


    初めて飼ったインコのピッピのこと。
    おしゃれのこと。
    おとこのこのこと。
    女子の小悪魔な妄想のこと。
    おでかけのこと。

    ノスタルジック昭和の回顧録。
    そんな陳腐なまとめはいらない。

    コドモ時代の、「トクベツな」マボの日々は過ぎていく。
    ”こどもだって、いろいろある。”

    私にもあったはずの、コドモノクニ。
    キラキラ湖面のさざ波は、色あせることなく、扉のうちがわで息づいている。
    ただ、忘れているだけのこと。

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    2011年12月04日
  • 上海少年

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    短編集なんですが、一つ一つ不思議な感じと秘密?に満ちていてなんとも言えず、美しい素晴らしい一冊。

    真実か偽か、揺れ動く中の少女少年が美しい。

    またこういうの書いてくれないかなぁ。

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    2011年11月25日
  • 夜啼く鳥は夢を見た

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    中学生の頃読み、魂を持っていかれた一冊。「水蜜桃」が何だかとてもおいしそうな食べ物に思えていましたが、ただの桃でショックでした(笑)初期作品では「野ばら」と同じくらい好きです。

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    2011年11月24日
  • 三日月少年漂流記

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    自動人形の三日月少年を追う水蓮と銅貨の家出冒険ファンタジー。
    大好きな作品です。
    天体議会とは全く違う世界観のお話ですが、二人のやんちゃな所はそのままで読んでいてとてもわくわくしてしまいます。

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    2011年10月11日
  • 碧空(凜一シリーズ)

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    ネタバレ

    面白かったです。有沢さんが強烈。電話の場面が切なくてちょっと泣きそうに・・・。千尋兄さんの印象が変わりました。

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    2011年11月03日
  • 夏至祭

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    ひとつひとつの単語や場面がきらきらしている。
    情景が美しい作品。

    半夏生の花咲く頃、月彦が出会った二人の少年。
    薄水青の紗のリボンを胸に結んだ黒蜜糖と、
    白いシャツブラウスの襟をピンで留めている銀色。

    二人と月彦をつなぐ、ふしぎな懐中時計。

    過去との邂逅。

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    2012年12月20日
  • 夏帽子

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    「でも、きみたちは無理にまっすぐ進むことはないんだ。急ぐこともない。寄り道も遠回りもなかなかいいものだよ。」


    各地の学校を転々とする紺野先生と生徒たちとの交流。少年の言葉遣いが丁寧なところも地味に好き。短篇集のようになっていて、十二番目の話はいつか何かの教材でも読んだ。

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    2011年09月12日
  • 天体議会 プラネット・ブルー

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    鮮やかな文章とファンタジーな物語に心が煌めく。

    独特な言葉の使い方と価値観を文章で描く物語に憔悴する。
    この物語は星と鉱石、友情や家族などを描いているが背景にある近未来的な暖かい街並みや建物を文章内で感じられる。
    女の子が大好きな心がときめく夢物語の世界観。
    かと言って読んでいて子供向け限定の本とは言い難い。
    子供から大人まで様々な視点でこの物語を楽しむことが出来る。

    冒頭で述べたように星と鉱石をその物語に住む人達は憧れと宝物のような眼差しで大切にしている。
    この鉱石たちの名前がまた可愛らしい。
    そして現代のように収集するのがゲームソフトとかの俗世的なものではないことがまた良い。
    珍しい鉱

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    2011年12月05日
  • 野川

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    高等学校の読書感想文課題図書と背表紙に貼ってあるのを見て読み出す。野川は東京に住む我々には身近な河川。出てくる地名、関東平野のでき方などに引き込まれて読み出す。

    主人公の中学生が両親の離婚で転校した中学で出会う教師、部活動の仲間、鳩(?)が皆、いい感じ。

    心の中の世界と実際の世界、上手く折り合いをつけて理解したり受け入れたりして生きていくんだね。ふたつの世界の調和するところが優しくて味のあるポイントなんだね。

    主人公と一緒に涙したくなった。
    普段は、すっ飛ばして読みそうな自然描写自体が大切な要素の物語。
    くどくならない程度に自然が語られている。
    人間関係がサラっとしているようで熱い!

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    2011年08月24日
  • 八月六日上々天氣

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    単行本を去年あたりに見たことがありすごくすきになって、本屋さんで文庫を見かけて購入

    八月六日に起こったことについての記述は無くて、
    ただずっと珠紀という少女のお話なのに何故か心に響く

    あと史郎くんがかっこいい、なんだあれは
    淡い、儚いものだけど、ほんとうに彼女がすきだったんだと思う

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    2011年08月02日