あらすじ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
きっとあしたはもっといいことがある。みんながそう信じていた時代の子どものお話です(長野まゆみ)-21世紀になるまであと31年。その年、マボちゃんは11歳。チロリアンテープ、フィンガービスケット、インコのピッピ…小さくも愛おしいコドモノクニから、外の世界を見つめるマボちゃんの日々を描く、なつかしさあふれる連作小説集。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「特別な」事件が起こるわけじゃない。
ただ、さざ波のように透明な湖面がささやかに揺れているような、そんな感覚で物語る、小学生~中学生のマボのまいにち。
初めて飼ったインコのピッピのこと。
おしゃれのこと。
おとこのこのこと。
女子の小悪魔な妄想のこと。
おでかけのこと。
ノスタルジック昭和の回顧録。
そんな陳腐なまとめはいらない。
コドモ時代の、「トクベツな」マボの日々は過ぎていく。
”こどもだって、いろいろある。”
私にもあったはずの、コドモノクニ。
キラキラ湖面のさざ波は、色あせることなく、扉のうちがわで息づいている。
ただ、忘れているだけのこと。
Posted by ブクログ
昭和40年代の女子の生活を描いた作品。小中学生の時の思い出という感じでしょうか。どこか文学少女風であったり、校則やおこづかいの範囲内で精一杯お洒落しようとする姿や、飼っていた小鳥との思い出や、妙に仲のいい男子をあやしいなどと称する様子などなど、どこかにありそうでなさそうな微妙なさじ加減が、いかにも長野まゆみらしく素敵です。
きっとあしたはもっといいことがある。子どもはそうでなくっちゃねえ。
Posted by ブクログ
〈再登録〉長野さんの少女時代を描いたような作品。ちょっと気になる上級生の男子の話や、お祭りの時期にやって来た不思議な転校生の話などが綴られています。手芸品や文房具が流行ったり、クラスの男子の幼さにウンザリしたり、「確かにこんなことあったな」と思わせるエピソードがいくつもありました(残した給食のマーガリンを鞄の中で潰してしまうという惨事も…)
いつの間にか忘れていた「コドモノクニ」が凝縮されているような本でした。
Posted by ブクログ
11歳だったマボちゃん。急速に成長する日々の
何気ないけれど、ひどく懐かしい出来事たち。
色んなところに昭和があふれていて、根拠のない自信を
振りかざしていたアノ頃のお話し。
懐かしいだけでなく、色んな人が現れ去っていき
気持ちも色々変化していく。
だからこそ、懐かしい感じのお話から、忘れていた
当時の出来事を引っ張り出す作業は楽しい。
解説にあったように、子供は急に止まれず
大人はもう戻れない。
たまには振り返って和むのもいいよね
Posted by ブクログ
同世代ではなくても、ほんのり懐かしく感じる子供時代のおはなし。
家族みんなでおでかけ、とか大事にしていたおもちゃや小物など、自分の頃の事も読みながら振り返ってみたり。
大昔から女の子が好きな物って、見た目は多少変わっても本質は変わらない気がします。
Posted by ブクログ
21世紀まで31年ってことは1970年ころのお話なのかな。
とっても可愛いお話でした。
マボちゃんはママと同年代くらい。
この時代ってレトロで可愛くていいなあ。
Posted by ブクログ
昭和の子ども、を垣間見ました。
著者紹介を読んでいてはたと気付いたのですがたぶんうちの母親と同い年だ長野さん。うちの母とは違って都会っ子の長野さんですけど、あの頃の女の子の楽しみってこんな感じだったのかなぁと思ったりしました。
Posted by ブクログ
子供が感じていることや見ている世界を淡々と描いている。時代は違えども、なんとなく共感できて楽しい。小学生時代を思い出した。
子どもだっていろいろある
Posted by ブクログ
1970年前後の東京で暮らす女の子の日々を描いた短篇集。
チロリアンテープやアップリケ、刺繍など、ノスタルジックなアイテムがたくさん出てくる。
雰囲気を楽しむ物語で、ストーリーとしては実に緩やかである。
Posted by ブクログ
どうやら長野まゆみの少女時代を回想した物語らしい。
時代が違うのでちょっと分らないことも多かったが、大人になろうと背伸びしていた年齢のことを思い出して妙に懐かしさを覚えたりした。
大人の世界なんて分らないのに大人になろうとしてみたり、自分なりに大人びたことをして満足してみたり。
どの時代の子ども達も基は同じなのだなあと共感するところも多々。
Posted by ブクログ
2009/
2009/
2009/7/26の課題図書です。一週間で読み終える。
長野まゆみさんの本を読むのはこれが初めてです。
小鳥の時間:
子どもだっていろいろある:
子どもは急に止まれない: