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子供たちが沈んでいる、と云われる美しい沼のほとりに建つ一軒の家。そこで祖母と2人きりで暮らしている従兄の草一を、紅於と頬白鳥の兄弟が訪れる。沼の底へと誘う青い鳥を追って消えた少年たちの愛を描く水紅色の物語。
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Posted by ブクログ
どことなくマンディアルグ風味な泥濘と水蓮と少年の舞台設定からして、惹かれないはずがないのです。長野まゆみさんらしい精緻で多彩な文章にぐいぐいと呑み込まれるようにしながら頰白鳥といっしょに沼をのぞきこむその瞬間の美しさ畏ろしさ。堪能しました。
物語の全体を通してみれば平坦かもしれないその一瞬を、いやむしろその一瞬のために、築き上げられ飾られた文章一行一行を味わうように、大切に読んでいくことのできる作品こそ、私が偏愛したくなる作品なのです。
「頰白鳥、駄目だよ。燥いているように見えても、水は沁み出してくるんだ。」
「沈んでしまうの。」
「あゝ、沼だからね。」
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小説・文芸
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