【感想・ネタバレ】兄弟天気図のレビュー

あらすじ

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水天宮の段々坂に鈴の音が鳴ると、ぼくの兄さんとよく似た少年が現れる。歳の離れた姉さんは言う。ぼくには六歳で死んだもう一人の兄がいたのだと。兄さんは作り話だと笑うのだが…著者が初めて子どものために書下ろした珠玉作。

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Posted by ブクログ

まだ大正の気配が残るような昭和の下町の雰囲気がいいです。作者曰く、忘れられてしまう恐れのあることばや暮らしぶりを描いたとのこと。その雰囲気と中学生男子の多感であり些細のことにこだわるような様子が相まって面白いです。

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2012年01月16日

Posted by ブクログ

ちょっと昔の日本の話。湯屋とか棟梁の言葉づかいとかそういうのが凄く好きです。子供のために、ということもあってか文章があっさりしていた気がします

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

ぼくは三人兄弟の末っ子。ちィ坊と呼んでぼくをからかう姉さんと兄さんの間には、6歳で死んだ、もう一人の兄さんが居た。キリリンコロンの音とともに現れる兄さんそっくりの少年は誰?

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

ひとまわり年の離れた姉の姉美えみ、二つ違いの兄の兄市けいいち、末っ子の弟史ちかし
えみの下に弟介だいすけがいた。六つの時に病気で亡くなった

亡くなったはずの兄と八年前に亡くなった祖母とすれ違う

短編に著者の子供の時のことなど
けんけんふくよう拳々服膺
戦前、戦中、戦後の異なる教育を受けたお母さんがテレビから流れる言葉が正しいと辞典に送り仮名の改正された新聞記事を貼っていた
怒っていたのは教育勅語に出てくる言葉だから

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2025年05月18日

Posted by ブクログ

夏なので、夏っぽい長野まゆみ作品を再読しようキャンペーンそのいち。
以前読んだのはちょうど10年前くらい。そんくらいの頃に長野まゆみをまとめて読み漁ったので、1冊1冊の印象が薄くてどれがどの話かよく分からんなっとるのが多いので、再読してちゃんとレビューを書かねばと思っていたのでした。

あとがきによるとこれは子どものためと銘打ったものらしいけど、成長途中の少年が不思議な男の子に出会って謎体験するっていういつものパターンなのよね。
成長途中といっても、弟史の場合は性の目覚めが強調されとるように思うが。
いたのかいなかったのかも分からない、もうひとりの兄との交流もほとんどなくて、彼は何で今このタイミングで出現したんだろうね。

昭和な生活環境が覗けて、鈴の音が聞こえてくるなんとも風通しのいい涼しげなお話でした。

そうそう、あとがき読んで思ったけどこの人も梨木香歩と同じで、エッセイぽいのになると途端に苦手な感じになる。

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2016年07月11日

Posted by ブクログ

死んだもう1人の兄との不思議な邂逅を描く。
今となっては見ることも聞くこともなかなかできない言葉に溢れている。

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2016年06月18日

Posted by ブクログ

文芸コレクションだからサクッと軽く読むつもりではあったけど、こんなにサクッとした話だとは思ってなかったかも。もうちょい話が広がるものかと…

主人公は長野先生に多い大人っぽくてでも世間知らずな儚げ少年ではなく、年相応に背伸びしてみたりむくれてみたりする可愛らしい男の子。中1。姉はもうすぐこどもが産まれて、兄は中3だっけ?
小さい頃に死んだはずの兄と、死んだ祖母と町で度々出くわす。でも出くわすだけで、特に大きな変化はない。
自分は昭和を知らないけど、銭湯とかよく出てきてちょっと古めかしい雰囲気がいい話。話を楽しむというより雰囲気を楽しむ系の話かも。

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2016年01月06日

Posted by ブクログ

ちょっと昔の東京の下町を舞台にした物語。
お風呂屋さんの番台に
好きな女の子が「風呂屋の子だから手伝い」って
座ってたらその風呂屋は 避けるよねぇ(笑)
男の子兄弟のじゃれあいながら育つ雰囲気は
女所帯で育った私にはちょっと憧れだったりする。

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2011年12月19日

Posted by ブクログ

少し前の日本での小さい世界がうまく書かれているのだと思う。’96年に書き始められた「忘れらてしまう恐れ」のあるものたち、10年ちょっとたった今、やはりというか消え去っているものも多い気がする。個人的には同本に入っている他の短編がユニークで好き。

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2010年01月19日

Posted by ブクログ

妹のテストに出てきたらしい。
長野まゆみ、って言うとゴニョゴニョ・・・なイメージしかなかったので(読んでた本がそうだっただけ)
ちょっと驚いて読んでみた一冊

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

古き良き時代とでもいうのでしょうか?
下町の人と人との触れ合いを絡めながら
触れようとすると霞んでしまいそうな
危うい感じが切ないです。
遠くから聞こえるお祭りの喧騒と
キリリンコロンという鈴の音が
聞こえてきそうで不思議です。

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2009年10月07日

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