長野まゆみのレビュー一覧

  • 上海少年

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    ●雪鹿子(ゆきかのこ)
    野良猫として少年を飼う女。女を慕っている男。死んだ男の親友は女の亭主。
    冬の冷たい空気と餡子の甘さ。なんてスマートな話。

    ●上海少年
    一番面白かった!!神懸った短編だ!!大人をも喰う少女の毒がとても良かった。
    素敵だった・・・・ラストもとても明るい。
    上海だいすき!!だから余計よい!!ああ〜すてきすぐる!!

    ●満天星(まんてんせい)
    ん〜・・・しかし、これは少年の友達が良かったな。

    ●幕間
    出ました。近親相姦。
    ん〜・・・ラストちょっとどうかと思う。火炎瓶。ノリは判るし時代背景も物語の中のひとつだって判る。が。

    ●白昼堂々
    云わずと知れた・・・ww
    しかしこれだ

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    2009年10月04日
  • 若葉のころ(凜一シリーズ)

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    ああああああ!!!ラスト!!!さみしぃぃぃぃ(;ω;)
    いやーっ
    そして私てきに今までで一番、凛一と氷川の関係をやっと真剣に考え・・・・てみた・・・
    とみせかけてくれたようなお話でした。
    いつまでもその、押し寄せては引いてゆく波のような二人でいてください。
    長野様の脳内には二人の行く末がなんとなしに決まっているそうです。
    私はもちろんハッピーエンドはないと思うけど、いつまでも心で繋がっている、もしくは凛一が呪縛のように氷川を
    絡めとり続けていてほしいものです。
    いつかまたシリーズ読めますように。
    復活を切に願います。

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    2009年10月04日
  • 彼等(凜一シリーズ)

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    正午っ・・・・!!
    正午のお話はまだ長野まゆみをこのシリーズしか読んだ事のない私にとってはちょっと毛色の違う話に
    思えた。しかしそれも新たな一面発見!
    蛾・・・・蛾ですよ、蛾!!!そうきたか〜(´ω`)
    元気のない正午はさみしいけど、長野まゆみはいったい正午をどう考えてるんだろう。
    とりあえず、凛一の領域には入れてない。こんなことがあってすら。
    私的にそれもまたツボ。
    ところで氷川www元気なのかよww

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    2009年10月04日
  • 碧空(凜一シリーズ)

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    有沢・・・・
    有沢よりも離れてしまった氷川が気になる!!
    しかし、有沢にあっさりと寄り添ってしまう凛一の意外な?面が発覚。
    どきどきしますなぁ。

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    2009年10月04日
  • 行ってみたいな、童話の国

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    長野さんにしては意外な感じの描写が多々。意外というか他の作品ではあんまり見なかったというか…。
    ごまかしがなくストレートな描写があるなぁ、ってかんじです。
    軽くグロいかんじもあるので苦手な人は苦手じゃないのかなぁ…と思いました。

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    2009年10月04日
  • 雨更紗

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    閉鎖的な町での不思議な人間関係。丘沢哉は誰なのか。玲はどこへ行ったのか。雨の多い時期の湿度高め気温低めなお話。湿度は高めだけど、ひんやりした雰囲気が伝わってきます。

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    2009年10月04日
  • 雪花草子

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    長野まゆみさんの本で、一番最初に読みました。
    『白薇童子』、『鬼茨』、『螢火夜話』の短編集になっています。
    情景などの描写がとても綺麗な書き方をされています。どれも妖しく、ぞくぞくするような話です。

    『白薇童子』では、夜叉の子・白薇童子を討ちに瑠璃若が夜叉の住む山に向かっていきます。
    途中、その山裾の十夜峠に棲まう女狐にあい…。

    『鬼茨』は、朱央と友だちの小凜。朱央は武家の子ども、小凜は舞々。
    けれど、二人には身分のことはそれほど気にしていなかった。
    ある日、朱王が大切にしている小魚を狙う黒い猫を見て、小凜が間違えて射抜いてしまう。
    その猫は、奇行癖のある現少軍の息子・蜜法師が飼っていたの

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    2011年10月22日
  • 箪笥のなか

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    ほう、長野まゆみってこういう雰囲気の話も書くんだ。というのが第一印象。譲り受けた箪笥から現われる怪異。聞こえないものを聞こえてしまう少年期の弟、それらがすごく日本的な感覚なんです。
    此岸と彼岸、夢と現、過去と現在、それらがない交ぜとなり境界線が薄れていく。しかし登場人物たちはきちんと地に足のついた生活を送っている。どちらかに片寄るのでなく、たゆたうように境界線の辺りを漂う文章が気持ちよかったです。

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    2009年10月04日
  • 千年王子

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    自分なりに考察をしながら何度か読み返して
    やっと内容がつかめました。
    内容を読み解く作業は時間がかかりましたが
    思いのほか楽しかったです。

    登場人物がどんな気持ちで生きてきたのか考えると‥ううう。
    壮大な愛に悶えまくりました。

    長野まゆみのエロは苦手だったんだけど
    久しぶりに読んだら、好きとまで行かないけど
    わりと普通に読めるようになっていました。
    耐性ができてきたのかなー。

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    2009年10月10日
  • 箪笥のなか

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    すごく好きです。ゆっくり読まないと置いていかれるような小説。たびたび登場する「あめふらし」から『あめふらし』を手に取った。リンク具合がたまりません。

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    2018年10月20日
  • 銀河電燈譜

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    高校のときに一度読んではいるのだけど・・・。

    大学に入って、宮沢賢治の経歴から学び直し、そしてこの夏に岩手旅行に行って色々資料を見てきたからこそ以前より楽しめたのだと思う。
    実際、前回読んだとき内容なんてこれっぽちも覚えていない。

    やはり長野作品の少年は、どうしてあんな不幸なのだろう。
    とてもきれいな顔立ちの少年がいて、子の子が歳を取るところなんて想像つかない、だからきっと夭折するだろう、というような描写があって、まるで植物だなぁーと思った。すぐかれるのが分かっているからこそ、死が近いのが分かっているからこそ、素晴らしい美しさを与えられる。しかし、その美しさもまた人並みはずれすぎていて、や

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    2009年10月04日
  • 夏至南風

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    一言で言ってしまうと、気持ち悪くて、いかがわしい。
    あまり人に薦め(られ)たくないような、逆に薦めたいような、…万人に好かれるモノでないことは確か。

    地面から湧き上がるようなじっとりとした文体で、綺麗なものがたくさん…ではない。
    すべてを腐らせてしまう、夏至南風。
    どこかの遠い、知らない国の風景にまぎれて、ギラギラと、生に執着するような描写がたまらない。…いや、逆に執着していないのかもしれない。よみたくないのに、よんでしまうのだ。
    今まで読んできた長野まゆみの小説とは少し違う気がした。根本では変わらないものがあるのだと思うが。
    解説をよんで、ああ、わかったような、わからないような。そういう曖

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    2009年10月04日
  • 雪花草子

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    デビュー時の数作は読んだものの、無理繰りの旧字体・旧かなといい宮沢賢治志向といい、どうにも才気煥発やおい少女の若気のスノビズムが鼻についてその後自然と手に取ることはなくなってしまったのだが、最近、装丁が綺麗だったのでなんとはなしに手にとって読んでみた。 …………ら、これっておもいっきり「やおい」ぢゃねゃかよっっ。思わず真夜中に一気読みしちゃったじゃないかぁッッ。

    そういえば高校の頃、同級生と彼女の作品の話をしていた時に「でも長野まゆみって、今『JUNE』そのものみたいなのばっか書いているんだよねぇ」みたいな話を聞いたことがあるが、なるほど、確かに奥付の発行日を見るに間違っていない。このあたり

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    2009年10月04日
  • 野ばら

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    長野まゆみとの出会い。
    とにかく衝撃を受けましたね。こんな日本語が生きていていいのか!これがアリなのか!と。

    それまで泉鏡花も室生犀星もまともに読まなかったわたしの目をパッチリと覚ましてくれた、強烈な文章。

    漢字と平仮名を交えた言葉づかい、一つ一つの文章が本当に綺麗。
    幻想的な物語の世界も相まって長野ワールド全開。
    いつまでも大切にしたくなるような本。

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    2009年10月04日
  • 銀河電燈譜

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    賢治と、乗り合わせた不思議な乗客たち。

    冷たくて妖艶
    過去なのか現在なのか
    様々な想いや記憶が錯乱して無数に絡み合う

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    2009年10月04日
  • 魚たちの離宮

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    大きな旧家に暮らす友人の夏宿(かおる)と
    夏宿を愛してやまない弟の弥彦。
    “退院”した夏宿を訪ねて自宅を訪れる市郎。
    夏宿はとうに死んだと言うくせに、
    夏宿が生きているように接する弥彦。
    何かが壊れそうで夏宿に触れるとことができない市郎。
    そんな市郎に時折向けられる弥彦の鋭い視線。
    日本の古い風習を交えながら盂蘭盆の4日間を綴る
    美しくて哀しいお話です。
    「夜啼く鳥は夢を見る」と似たようなイメージを受けました。
    どちらも夏の盛りに、水と匂いと闇と冷たい何かを感じさせます。

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    2009年10月07日
  • 夜啼く鳥は夢を見た

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    子供たちが沈んでいる、と云われる
    美しい沼のほとりに建つ一軒の家。
    そこで祖母と2人きりで暮らしている
    従兄の草一を、紅於と頬白鳥の兄弟が訪れる。
    沼の底へと誘う青い鳥を追って消えた
    少年たちの愛を描く水紅色の物語

    沼に魅せられ沈みたいと願う頬白鳥と
    沼を恐れる従兄弟の草一。
    そんな二人に苛立つ紅於。
    白く眩しい真夏に涼しげに誘う蓮が群生する美しい沼。
    水盤から溢れる湧水と、甘い匂いを放つ水密。
    沼の泥の柔らかさとニオイ。
    五感全てを刺激されます。
    幻想的で不思議で美しい。
    夏の夜に読むことをお勧めします。

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    2009年10月07日
  • 遊覧旅行

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    京都・神戸を舞台にした、幻想的な旅行記と
    長野ワールドおなじみの短編集。

    この本を読むと、旅行先で、気まぐれに
    ブラブラと何も考えないで歩いてみるのもいいかも?と思ってしまいます。
    どこかで不思議な出来事が待っていそうで、ワクワクします。
    そして美しい日本語の数々に溜め息。
    長野ワールド独特の言葉達が、輝いています。

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    2009年10月07日
  • 千年王子

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    長野作品で4,5冊目に読んだ作品です。それまで著者の作品では初期のものしか読んでいなかったので、描写が露骨で驚きました。しかし、流石は長野さんというのでしょうか。sexが日常である生活を描きながら、郷愁の異世界との交流によって物語は解き明かされてゆきます。 1ページ1ページ、描写とストーリーの展開にドキドキしながら読めると思います。お勧めの一冊です!

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    2009年10月04日
  • 魚たちの離宮

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    家業が藍染を営む夏宿とその友人市郎。体調を崩した夏宿の家へ泊まりに行った市郎を迎えたのは夏宿の弟の弥彦だった。弥彦は言う「兄さんは疾うに死んだのに」と。
    一夏を彩る、少年たちの少し怪奇で美しい、そして切ないストーリー。
    夏の一夜、満月の夜に読むと一層入り込めるかと…
    オススメの一冊です。

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    2009年10月04日