長野まゆみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
面白かったです。短編集。
「綺羅星波止場」「レダの卵」「月夜の散歩」「銀色と黒蜜糖」が特に好きでした。
表題作は、三日月パン(パンの字が出せない…)が美味しそうなのと、熱くないほのをを立ち上らせる碧い石がなんなのか気になりました。素敵。
「レダの卵」は、大人の女性二人組が主役というのが珍しかったです。酒店とか的士、香港…?と思いました。
「月夜の散歩」は詩のようでした。
「銀色と黒蜜糖」はふたりがとても冷酷で良いです。影を壊した銀色が、月彦を柘榴石にしてその紅玉の粉末を飲んで元に戻るために、黒蜜糖と共に月彦を夢の中でつけ狙うのですが、月彦が彼らに囚われているのか、それとも銀色と黒蜜糖が月彦の夢に囚われているのか…翻弄されました。「野ばら」や「夏至祭」より原始的らしいです…初めはこんなお話だったのか。。 -
Posted by ブクログ
カムパネルラの視点から、「銀河鉄道の夜」を語り直す…だけでは終わらなかった。
もっとファンタジーで、きらきらしたかんじかと思っていたのですが、中原中也(宙也?)さんの電波妨害による宮沢賢治という人の解釈とか、なんかもう小説というよりは論文みたいでした。
読後感としては、カムパネルラよりも中也さんの印象が強かった…
これはこれですごく面白かったですが。
ジョバンニが幼い頃の宮沢賢治の姿であり、カムパネルラは青年時代(恋をしていた頃)の自己投影、という説は、なんというか、そんな見方があるのかと、もう一度、「銀河鉄道の夜」を読み直したくなりました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ初めて改造版を読んだときは、こっちの方が好きかな~と思ったけど、再読したら、そうでもないかも?と思い、旧版が読みたくなって、そっちも電子書籍で買ってしまった…
比較したら、アリスと蜜蜂が、お互いがどんな存在か想ったり、自分の弱いところについて考えたりする部分が全部削られててびっくり!行間を読めってこと? あと、遠くを見ているアリスの横顔を蜜蜂が見ているところも好きなんだけど、なくなってる…
文章は、初期の漢字が多くて硬質なものから、ひらがな多用の文章に変わっていて、全体のかんじは新しい方が好きかなあ。 要するにふたつでひとつだな、と思った。 改造版が出たときの「文藝」長野まゆみ特集を読み返すと、決定稿は存在しないとおっしゃっているし。
最後も変わっていて、これはこれで続きが読みたくなる。 -
Posted by ブクログ
小・中学生の時の理科の授業って、実験したり観察したり、普段身近にあるけれど知らなかったこととかを教えてもらえて、他の教科とは違った特別感みたいなのがあったなぁ、特に顕微鏡を覗いて植物の葉脈を観たり、天体の授業を聞いているときはわくわくしたなぁ…というのを思い出して懐かしい気持ちになりました。
本作に登場する紺野先生は、各地を転々とする臨時の理科教師で、身近な植物や自然の光を利用した遊び、豆知識を教えてくれる物知り博士のような人。
各地を移動するわけだから、環境が変わればそこで暮らす少年たちの性格や遊びも変わる。そんな変化を楽しみながら巡る季節と、不思議な出会いの連続。年中を通して、紺野先生が被っている夏帽子が涼しげで、爽やかな作品でした。