長野まゆみのレビュー一覧
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小・中学生の時の理科の授業って、実験したり観察したり、普段身近にあるけれど知らなかったこととかを教えてもらえて、他の教科とは違った特別感みたいなのがあったなぁ、特に顕微鏡を覗いて植物の葉脈を観たり、天体の授業を聞いているときはわくわくしたなぁ…というのを思い出して懐かしい気持ちになりました。
本作に登場する紺野先生は、各地を転々とする臨時の理科教師で、身近な植物や自然の光を利用した遊び、豆知識を教えてくれる物知り博士のような人。
各地を移動するわけだから、環境が変わればそこで暮らす少年たちの性格や遊びも変わる。そんな変化を楽しみながら巡る季節と、不思議な出会いの連続。年中を通して、紺野先生 -
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チマキとノリマキの猫兄弟。
チマキ視点で語られる『宝来家』での日々。
小巻おかあさんがフリーペーパーに連載している『コマコマ記』を真似て『チマチマ記』だって^^
かわいい♪
所々にでてくるチマキのかわいい表現にやられちゃいます♪
チマキとノリマキの会話なんてほんっとかわいくて癒されちゃいます^^
美味しそうなごはんの数々が出てきますが、ネコがダメな食材(ネギとかチョコとか)に気を使ってる宝来家の人々にうんうん♪
うちもチワワーズに気を使ってるので共感しちゃいました。
長野さんの作品、初めて読んだのがちょっとボーイズラブが全面に出てきていたので苦手でしたが・・
今回の作品はかるーく匂わす程 -
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長野まゆみのいい部屋ありますを読みました。
長野まゆみの小説というと、美男子がたくさん登場してボーイズラブのにおいのする、少女向けコミックのような小説というイメージがあります。
今回の作品もそのような小説に見せかけていますが、ストーリーのほうはちょっとひねりが入っていて面白く読みました。
主人公の鳥貝一弥は希望する大学に合格して下宿先を探しますが、予算に見合うアパートが見つかりません。
大学の学友クラブに顔を出すと、大学には寮があるが入寮審査がきびしいということを聞きます。
しかし、なぜか大学の寮へ案内された鳥貝は個性的な入居者たちに驚きます。
一癖も二癖もある入居者たちは、しかし鳥貝に隠 -
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とにかく百合子くんがかわいい、すっごくかわいい。
百合子千里(ゆりこ ゆきさと)は男性。なんと“百合子”は苗字。
主人公の名前は鳥貝一弥(とりがい たかはる)で、他にも安羅(やすら)さん、白熊(はぐま)さん、多飛本(たびもと)さんと長野まゆみさんらしいネーミングセンスの人たちが沢山登場してくれて嬉しい!
春から大学生として一人暮らしをするために上京し、学生寮に応募していたものの、抽選に外れ、他の近辺にある物件を探すがどれも残り物の物件であり、高額or劣悪条件ばかり。
部屋探しに途方にくれる中、学生クラブの会長に勧められ、学生が運営・管理している物件を紹介される。価格もお手頃、環境、部屋の状 -
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長野まゆみ式正統派青春小説といった感じでしょうか。
両親の離婚と父の事業の失敗のために中学校を転校した主人公。その中学校の立地から付近の地形に興味を持ち、少し変わった先輩や先生に誘われて(騙されて?)新聞部の新たな部長となる。その新聞部では伝書鳩を飼育していた。
地形や地学の用語がさらさらと出てきます。ああ「ブラタモリ」で説明していたなあと頭の中で地形を思い描くのですが、はたしてきちんと再現できているのやら。それでも頭の中で野川が流れ土地が隆起し形作られて来るのです。
文章で表されているものに血肉を与え形を成すもの、それが経験であり知識なのでしょう。そして知識というものは人の中に体積していくも -
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長野さんは、バブル期直前までの一時期を、デパートの店員として勤務した経験があるという。
関西拠点の、電鉄会社を母体とするKデパート、つまり、近鉄百貨店の東京店。
本書いう「あのころ」の大半は、確かにその時期のことを指す。
が、お母さんもデパートに勤めた人だったとのことで、話はもう少し古い頃のことも出てくる。
私自身も八〇年代後半ごろからなら、なんとなく記憶にあり、また住んでいたのが地方だから、まだ八〇年後半でもここに書かれているようなことは、まだ残っていたかもしれない。
そのせいか、なんかとても懐かしかった。
デパートに定休日があったころ。
デパートの店員さんが制服を着ていたころ。
表紙にも -
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デパートや大型スーパーの閉店が相次いでいる。
特に、今年2017年に入ってからの勢いはとどまる事を知らない。
あ~あ、デパートってオワコンなんだなあ…
ニュース記事では、その理由を経済評論家が分析している。
郊外型の大型施設に取って代わられたとか、アウトレットが人気とか、駅前で買い物しなくなったとか、通販が盛んになったとか…
どれも、「今の状況」としては間違っていないのだろうけど…
震災や、世界経済の影響は別として、何事も突然始まるものではない。
長野さんのエッセイだから読みたくて手に取ったのだが、デパート勤めが題材の自伝的エッセイかと思ったら、『老舗デパート、なぜ閉店相次ぐ?どうしてこうな -
お盆がくるたび思い出す
それが、この本。
結局、原因はなんだったの?
やはり弟が?
謎展開なんですよね。あの先生も役どころが微妙と いうか。
もやっとするから余計に引っ掛かって思い出すのかしら?