長野まゆみのレビュー一覧

  • 左近の桜

    Posted by ブクログ

    長野さんならではの設定はともかく、異界の人を拾ってくるストーリーは気に入った。ずっと教師との関係かと思ったらあやしい大人がたくさんでてくる。

    0
    2014年01月13日
  • 少年アリス

    Posted by ブクログ

    少年という時代にだけすることのできる冒険を通じてまたその時代を終えようとし、夏の終わりと共にそれに惜別を感じる少年達の感性に魅了されました。

    0
    2014年01月09日
  • よろづ春夏冬中

    Posted by ブクログ

    14の短編集。
    冒頭から2話が世にも奇妙な物語的な展開なので、そういうくくりかと思えば、ごくふつうの日常を描いたものも何編かあった。

    どれも粒ぞろいである。
    短い話だからこそ続きが読みたくなる。
    とても意味深で、想像力の広がる話を書く人だなあとしみじみした。
    才気をひけらかすでない品と知性のある文章の上に、
    物語に風情があることは秀逸なタイトルからも察知される、
    『よろづ春夏冬<あきない>』。

    0
    2014年01月09日
  • 改造版 少年アリス

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    長野まゆみの美しい文体が読んでいて心地いい。
    宮沢賢治のようなファンタジックな世界観で、雰囲気がいい。

    0
    2013年12月28日
  • 鳩の栖

    Posted by ブクログ

    日本語と日本の景色の美しさをしみじみと感じる事が出来る一冊。

    過ぎ去って行った時間が惜しくなりました。

    0
    2013年11月19日
  • レモンタルト

    Posted by ブクログ

    楽しかった~!でも続きが気になってもだもだしてしまった…もう少しお兄ちゃんでれてもいいと思ってしまうのは、すっきりさわやかに切ないせいでしょうか?(*´ω`)

    0
    2013年11月09日
  • 三日月少年漂流記

    Posted by ブクログ

    中学生か、もしくは小学生の頃に少年アリスを読んで以来の長野まゆみ

    ふと古書店で見つけて積んでおいたのを読んでみた
    あーそうそうこんな感じ
    なんとも不思議な世界
    古いような旧いような日本語が創造力を掻き立てる

    どんでん返しやミステリーはまったく存在しない
    ただただ長野ワールドにどっぷり浸かるだけ
    贅沢な時間の過ごし方

    0
    2013年10月21日
  • 綺羅星波止場

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前半は、かわいくて幻想的な短編集。
    『少年アリス』にも出てきた銀の実、
    夜の波止場に現れる不思議な麵麭屋さん、
    海辺へ繋がる扉、月光で孵化する卵、
    焼け具合が一番いいひまわりパンを食べにくる猫たち、
    不思議な街の不思議なスイーツ、夜半の独り歩き。

    後半にあたる『銀色と黒蜜糖』は、
    『野ばら』の“亜種”で、煌めきはあるがすこし仄暗い印象。
    月彦の閉じた夢の中で、操り、操られる、銀色と黒蜜糖。

    生ハムや白身魚のパテをはさんだ三日月麵麭、
    サフランで黄金色に染めた砂糖をクリーム状にして、
    カステラをくるんだ月の菓子、
    ひまわりの種入りパン、楓のシロップ、
    ココ椰子ミルクに沈む色とりどりのジュレ、

    0
    2016年05月04日
  • 改造版 少年アリス

    Posted by ブクログ

    装丁に挿絵、飾り文字などがとても可愛い。飾っておきたいくらい。
    物語は、原作?よりも読みやすく、違いを探しながら読むのも楽しかったです。転校生の存在が気になる…。

    0
    2013年09月18日
  • 八月六日上々天氣

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    河出文庫は昔のサラサラとした手触りの表紙の方がよかったなぁ。
    表紙の淡い色彩によく合ったろうに…と思ったり。

    あからさまには書かれないことへ思いを馳せて、しみじみと哀しく。
    序盤の少女特有のきららかさが好ましかっただけに余計に。

    0
    2013年08月26日
  • 少年アリス

    Posted by ブクログ

    再読。初めて読んだのは10年近く前になるのかなぁ。他にも長野さんの作品はいくつか読んだけど、手元に残っているのは「少年アリス」と他1冊だけ。きらきらとした、素敵なメルヘン。星を縫いつける描写が大好きでした。ときめく!
    理科に疎い私には、「?」となってしまう所もあるんだけど、そんな感覚も含めて現代版の宮澤賢治を読んでいるようでした。

    0
    2013年08月21日
  • 八月六日上々天氣

    Posted by ブクログ

    単行本の刊行は1995年ということですので、
    戦後50周年の企画として描かれたお話なのかもわかりませんが
    ただ勢いに乗って書いたという風ではないので安心して読めます。
    (あとがきを読んで納得です)
    細かい情景の描写と麗しき少年の描写はさすが長野さんだなと思いました。

    よくある日常の中に何気ない顔をしてぐいっと入り込む戦争の冷酷さが
    ひしひしと伝わる異色の作品でした。

    0
    2013年08月21日
  • 銀木犀

    Posted by ブクログ

    『夜啼く鳥は夢をみた』を思い出す内容だった。絡めとられるように夜な夜な銀木犀の元へ向かってしまう燈水のあやうさは、まさに長野少年といったところ。細い首をした早緑の少年へ無意識に抱く敵意。小さい頃、知らぬ土地で出会った同じ年頃の子どもには何故か敵愾心のようなものを感じたものだったけれど、そんな遠い記憶を呼び覚まされて懐かしい気分に浸った。
    初期の作品を読むのは久しぶりで、結末には思わず息を飲んでしまった。

    0
    2013年08月14日
  • 八月六日上々天氣

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読むのはこの日にしようと決めていました。
    珠貴、従弟の史郎、市岡先生


    >市岡先生
    「この戦争は航空戦だ。飛ぶ機体がなくなれば、そのときがおしまいです。機体も飛行士も消耗するばかりで、いずれ足りなくなる。」

    「たまき」なのか「まき」なのかちょっと混乱。
    見まちがいかな?と目をこすってみた。
    なんどか読み返してみると、どうやら友達の敦子ちゃんだけが
    「まきちゃん」と呼んでいるらしいことが判明。

    0
    2013年08月08日
  • 左近の桜

    Posted by ブクログ

    普賢象という桜があるのを始めて知りました。いつか見てみたい。
    文章は言うことなく綺麗です。色っぽすぎるぐらいでくらくらします。

    0
    2013年06月13日
  • 咲くや、この花 左近の桜

    Posted by ブクログ

    不思議な話。文章に安定感があり、端麗で読みやすい。又、世界観が確立され、独特の空気感を纏っている。
    読んでいる間は、夢と現の狭間を浮遊するような感覚。どこかとらえどころがなく、それでいてさらりとした作品だった。

    0
    2015年04月26日
  • あめふらし

    Posted by ブクログ

    先に『雪花草子』を読んでしまったので、衝撃度が薄まれましたけど、こちらも、じゅうぶん妖しい。

    携帯電話が圏外、という文字が出てきて、あ、そうか現代なんだなと気付かされますが、読んでいるといつの間にか、昭和初期のノスタルジックな世界感に浸ってしまいました。

    冒頭の「空蝉」が切ない。
    最後の「雨宿」に胸キュン。

    もやもや~っとした感じを引きずりながら、また、頁をめくってしまいます。

    0
    2013年08月21日
  • 野川

    Posted by ブクログ

    (過去作品に比べれば、だけど)登場人物が素直で、内容的にも、確かにこれが課題図書に選ばれるのは妥当だと思う。
    ところで、ソラマメは帰ってきただろうか。

    0
    2013年05月17日
  • 咲くや、この花 左近の桜

    Posted by ブクログ

    長野まゆみさんの作品は世界観が大好きです、
    そして、いつものように…何も知らなくて周りに振り回される少年。何か愛着がわくんですよね。

    0
    2013年04月28日
  • よろづ春夏冬中

    Posted by ブクログ

    帯を見てほんわかファンタジーの短編集かと思って騙された。あ、でもほんわかではあるし、ピュアであったり不思議な空気が全編を通して流れてる空気はさすが。以前読んだのが面白かったので作者名に惹かれて読んだらぶっとんだ本作。あ、でもこれが著者の得意なせかいなのかもしれない、とも思った。そして面白かったと言う感想になるから不思議。万人にはオススメはしませんが。

    0
    2013年04月28日