長野まゆみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
混雑する空港で飼い主さんにはぐれてしまった、仔猫の兄弟。
小さな弟を守るしっかり者のお兄ちゃん「チマキ」と、無邪気で怖がり、何とも保護欲をかき立てる弟の「ノリマキ」
偶然たどりついた「宝来家」での、彼らの四季。
宝来家は複雑な家系図だけれど、皆いい関係だ。
チマキ視点で、家族の日常と、「まかない係」のカガミくんのつくる料理などが語られる。
長野版「吾輩は猫である」と言ったところ。
カガミくんの料理は、とても体に良さそうで、ていねいにつくられている。
「天然生活」という雑誌に載っているようなものを想像していただければ。
そして、ちょっとの不思議とBLの隠し味も長野さんらしい。
レシピ本、出ないんですか?
どれも作ってみたいけれど、見たこともなく、すごく気になったのが、「卵のゼリー」
チキンスープ味のゼリーの中にポーチドエッグが埋まってるんですって!
卵の下にはシソの葉と薄切りハムですって!
ゼリーを崩すと、黄身がとろ~り…って出てくるんでしょうね… -
Posted by ブクログ
ネタバレ友人から勧められて読んだものです。
いわくありげな連れ込み宿の子である桜蔵(さくら)が、人ならざるものとの縁を結んでしまう(いろんな意味で)という短編集です。
ほんのりとすべての物語がつながっていて、さくさく読めました。個人的には「骨箱」が好きです。オカルト系は苦手と思っていたのですが、これはそのいわゆる悠連さんたちがとても生身の人間のように書かれていたので、自然に読めました。
全体的な描写がとってもしっとりとした雰囲気を感じさせていて、最初時代小説か?と思ってしまうほどでした。
父親である(血のつながりはない)柾や、店の常連の浜尾などのおっちゃん(?)がいい味出しております。
直接的な話法は無いのですが、ああ、”した”んだな。っていうのが言外に香ってきて、情緒がある感じでした。
長野まゆみ先生の本は本屋で見かけたことはあったのですが、読んだのは初めてです。
勧めてくれた友人曰く「好みが分かれる」とのことでしたが、自分的には嫌いではありません。
もっと、柾や浜尾について突っ込んでくれたらなお楽しかった…とは思いました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ夏なので夏っぽい長野まゆみ作品を再読しようキャンペーンそのご。今他に読みかけが2冊ほどあるけど、これは日を選んで読んだよ。
久々すぎてほとんど話憶えてなかったんやけど、改めて読んだらめっちゃおもしろかった。こういう時期のこんな日常がこんなに語られるのってあんまりないんじゃないのか?いや戦争モノ好きじゃないけんあんまり読まんくて知らんけど。
一番衝撃やったのは、特攻隊員進発の記事が女性たちに嘆きや悲しみ以上の興奮を与えたっていうところ。興奮てどういう興奮なんやろか。こんなの語られることないんやろうけど、戦争ってわたしらに知らされん一面が絶対あったはずよ。
6日の描写もあっさりしているようですごくドラマチックで素敵ですよ。それから、夫も史郎も会いにきてくれる珠紀はみんなに愛されているなあと思う。
でも、史郎せつないのうーーー