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Posted by ブクログ 2009年10月07日
舞台は気怠い夏の深い緑と川・・・年に1度しか会えないから、後姿ならはっきりと思い出せるのに、いつも不鮮明で思い出せない兄の顔。そんな兄が毎日出かける「隠れ処」・・・突如現れた少年・・・宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」に出て来る少年の名前といえば、わかるかなぁ。霞みがかかったような景色の中での不思議で切ない...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月13日
ほわほわと存在感のない人々が、ほわほわと同じ場所を行ったり来たり。ロケシーン少な過ぎの低予算映画かよ!って小説だけど。
まぁ存在感のなさで言うなら爺ちゃんは本当に存在したのか謎。死んでんじゃねーのか。爺さんを殺してその罪悪感に苛ませるままに幻覚に囚われて第二の人格お兄ちゃんを生み出して最終的には誰も...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年02月23日
カンパネルラと言う題名で選んだ本でしたが、長野まゆみさんの少年アリスを読んだ事があるので期待して読みました。子供の頃銀河鉄道が本当に走っている光景を信じていた幼い私。カンパネラはザネリを救うために川へ入りそのまま帰ってこなかった、夏織も又帰って来なかった、その存在すら曖昧になっていった。カンパネルラ...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年08月25日
こちらも夏の清涼剤でした。
夏織は初めから居なかったのでは…と思います。
柊一とのやりとりしか無いですし。柊一は夏織が療養していると思っているけど、既に他界しているのでは。。
こちらの長野さんはどんどん自分が不安定になっていく感覚があります。でも不快では全くなく、心細いけれどどこか陶酔してしまいます...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年04月24日
色鮮やかな風景描写が美しい。目を閉じたらその光景が浮かんできそうです。特に朝昼夜で顔を変える川の水面の描写が秀逸だと思った。柊一が透明な水の中を泳ぐシーンが印象的でした。読んでいるとこっちまで心地よくなってくる文章。植物描写が綺麗な小説にハズレなし。
年に一度しか会えない病弱な兄、香織。兄を慕いつつ...続きを読む
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