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女が総人口の数%となった未来の話。
古代の王子の物語が近未来的社会と交錯する。
主人公ルカは、上位学校であるワールド・ツアー校に通う生徒である。物語は、学習プログラムに間違って選んでしまったことから始まる。教官シンヤがプログラムした「再生と救済の共和国3rd」の中で、レイジに会い、古代の王子の物語を追体験する。
最後には、「再生と救済の共和国6th」にアップデートされ、物語は終焉を迎える。
※
教官シンヤは、王子シンヤと同じ遺伝子。
リヨンは、王子シンヤの妻エリュシオンの生まれ変わり。
ルカは、王子シンヤの子供。
レイジは、王子シンヤの身代わりとして死んだ奴隷?
※
近未来の話が好きな私にとっては、面白かった。
人物相関が錯綜しているが、そこが謎めいてていい。
また、「再生と救済の共和国」の冒頭の場面描写がとても綺麗で印象的だった。
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自分なりに考察をしながら何度か読み返して
やっと内容がつかめました。
内容を読み解く作業は時間がかかりましたが
思いのほか楽しかったです。
登場人物がどんな気持ちで生きてきたのか考えると‥ううう。
壮大な愛に悶えまくりました。
長野まゆみのエロは苦手だったんだけど
久しぶりに読んだら、好きとまで行かないけど
わりと普通に読めるようになっていました。
耐性ができてきたのかなー。
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長野作品で4,5冊目に読んだ作品です。それまで著者の作品では初期のものしか読んでいなかったので、描写が露骨で驚きました。しかし、流石は長野さんというのでしょうか。sexが日常である生活を描きながら、郷愁の異世界との交流によって物語は解き明かされてゆきます。 1ページ1ページ、描写とストーリーの展開にドキドキしながら読めると思います。お勧めの一冊です!
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難!もう一回読み直さないと…。どなたかと萌えと疑問を語り合いたい。今回もすごいです長野まゆみ。舞台は超少年みたいなSFの世界とアジアンな世界。そしてもうさ、始まって10ページでヤっちゃってるし局部の名称が「マシン」だし(ここすげー笑った)マグナムかよみたいな笑。男だらけの世界、同級生に教師と盛りだくさんな感じで進んでいくのですが、やはり話が難解です。最後がもっとも分からん。でも、後半でシンヤがルカ相手に記憶の話をする所は、切なくて電車の中で泣きかけました笑。
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最近の長野先生らしい作品と言えばそうなのでしょう。イメージ的には「TVシティ」とか「新世界」にもっと妖艶さと明るさを入れた感じなのかなぁと思ってしまうのですが。イマイチ謎の残る終わり方をしているのですが、それでも物語が終わったというのがはっきり解るのはやっぱりその流れを汲んでいるような気がします。なかなか過激な表現が多いので…私、最初どうしようかと思ってた位でした。
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転生というか、何度も繰り返す生命の話なのでしょうか。
シンヤとリヨン、ルカの。ルカ目線で語られていくから混乱させられるところがあったけれど、後半どんどん色々な謎が解かれていくのはさすが。
でも新世界とかよりはわかりやすいかな。笑
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ワールドツアー校の新学期。教官の人気ランキングの最下位は今年もシンヤ。ぼくらは彼を呼び捨てにする。気の迷いで彼のプログラムをヒットしたぼくは、そこでとんでもない目にあう。女が総人口の数%となった未来の物語。
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夏になると読みたくなる長野まゆみの本。はじめて読んだのは中学生の頃だったか。
舞台は近未来の衛星都市にある学園とオリエンタルな雰囲気漂う古代王朝。輪廻転生のようなお話で、長野さん独特の境界があやふやになったり、読者自身も翻弄されてしまう感じが好き。しかし、あくまでも長野さんなので(この本は特に露骨な感じなので)、読む際には注意が必要。
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如何しよう、全然難しいOrz
そして私が知ってる長野さんの世界観が耽美と云うよりeroticで本筋より其方ばっか意識が行っちゃって…寧ろ逝っちゃって自分如何しよう…!
浮かぶ情景は近未来とオリエントの対称的とも云える2つの世界。其の2ヶ所を往き来して、゛ぼく゛の過去を辿って…いるのか。はたまたは゛ぼく゛の母胎だった人物を辿っているのか……。
もう一度エロスに負けず本筋を読まないと…!
でも矢っ張り好きだな、長野さん。
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長野先生らしい作品。
(ここでは翻弄される少年、という意)
未来のような異世界のような、神秘的でいれかわる空間は相変わらず。隠語があるというか、想像力を働かせないとおいていかれる。
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これって好き嫌い分かれるんだろうなーなんて思いながら。
近未来ものがかなり好きな傾向に有るのと、トリップを繰り返す展開が好きで。最初訳が判らないんですが、それが良いなって。
きっと現実も理解しているつもりでこんなのなんだろうと思った作品。
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千年の時を隔てたSFファンタジー。
衛星都市のワールド・ツアー校という学校が舞台なのですが、架空の世界の設定を理解するのに苦労しました。
この世界では女性の存在は極めて稀で、男性の人数に対して数%しかいません。
生徒数700人のワールド・ツアー校には、女性はいません。
男性同士のエロティックな場面もあるのですが、仮想現実的であり、機械的でもあり、あまり感情が見えてきませんでした。
後半は、性別すら曖昧になっていました。
感情移入するのが難しい作品でしたが、長野まゆみさんの文章は好きです。
冒頭から『サファイア、コバルト、藍(シアン)、青玻璃(ビイドロ)、ラピスラズリ、ターコイス、アズライト…』といろいろな青が並べられているのが美しかったです。
ヴァーチャル空間にある建物の中の描写も『繻子の布団で彩った長椅子や寝椅子』『真鍮の小龍口(カスケード)』『花型の透き飾りを持つ丸天井』『胡蝶貝の象眼』『無数の玻璃球(リュストル)をつないだ吊り燈』など、美しいものが散りばめられていました。
美しい文章を堪能できる作品でした。
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テレビジョンシティのような、近未来SFと、古代ファンタジーが混ざったような小説。
千年前に古代都市で生きていた人が、近未来の時代に転生して、徐々につながりがわかっていくが、どこと誰が結びついているのか、しっかり読まないと混乱する。
名前がアルファベットなので、途中で誰が誰かわからなくなったり、近未来のシステムがなかなか理解できなかったりと読むのが大変だったけど、基本は長野ワールド。
つまり、少年同士のシーンが出て来るけど、今作はあからさまにやってるシーンがたくさん出てくる。
普通にsexって単語出てきますし。
ですが、それをまた違う言葉で言い換えたりしているので、あからさまなシーンなはずなのに、やってるようには感じない。
なので、いやらしさや気持ち悪さはないので、読み進められる。
居住区や学校などのシステムが近未来、登場人物が人間もいればアンドロイドもいる。
男なのに、女の役割をしてる人もいる。
Posted by ブクログ
これは親子の物語だったの?
それにどこからが授業でどこからがリアル
だったのかわからない。
どこまでもシンヤが作ったプログラムな
気がしてきた。
ルカって、ただ巻き込まれただけ…?
Posted by ブクログ
146ページまでしか読んでない…期限が…
とにかく隠語に笑った。リフト・オフとか。マシンとか。SFっぽくてむずかしい言葉多かったりするけど、想像はしやすい。
お話自体は…うーんあんまり好みじゃなかったかなー何年もの時を超えて再会、みたいな話自体あんまり好きじゃないし。
Posted by ブクログ
世界観は好きなんだけどなぁ。
このひとの話は、少年同士のからみが多くて、そこがいまいち好きじゃない。
「左近の桜」は、男同士でもまぁ許せる範囲だったけど、
これはちょっと露骨すぎる。やらしいわ。
ただ、最後の方で石碑に言葉が刻まれていたあたりにはちょっと感動。
Posted by ブクログ
SFと古代王朝が融合した不思議な世界。境界線の曖昧さに翻弄させられます。。。ちゃんと読まないと誰が誰でどうなってるのかさえ分からないんですがwでもでも、装丁の凝り具合は流石ですvv長野さんだ!としか言いようのない一冊でした(笑