長野まゆみのレビュー一覧

  • 箪笥のなか

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    少年が主人公の甘くてステキな言葉が詰まった作品と違い
    不思議で懐かしくて優しい物語。しかも語り手は女。
    不思議なものを見たり聞いたりするのは弟である。
    そんな弟を、すんなり受け入れる家族がステキだ。
    梨木さんの家守奇譚を連想しました。
    人から人へ渡り歩いてきた箪笥。
    箪笥に選ばれた者が体験する不思議。
    久しぶりにホッコリしましたぁ

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    2016年05月19日
  • 天然理科少年

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    久々の長野さんはやっぱり好みだった。
    霧に紛れて場所が錯綜し、少年時代のお父さんとその友達に出会う話。
    そして、お父さんに代わってその想いを消化させてゆく。
    時に長野さんは凝りすぎてしまうときがあるけれど、この作品はお見事。

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    2016年05月11日
  • 夏至南風

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    エッ、終わりなの?!と思った。笑
    個人個人が好き勝手に行動して秩序のない世界に夏至南風が吹く。
    自己というものを模索する少年期には、伯母なのどの大人はたるんでみえる。果実は腐っている。

    そして帰ってきた時にその果実のように腐った碧夏の意味は、、長野先生なりの社会への反抗を表した物語なのかもしれない。
    腐っている世界。 死体が転がる世界。

    腐っている=死体に対して、最後の碧夏は腐っているのに生きているから鈷藍は嬉しいのかなあ、と。

    どうやっても綺麗な話にはならないことは確かですね。

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    2016年02月25日
  • お菓子手帖

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    可愛らしい表紙絵(著者の手による)を見て、「どんな内容なのかな?」と。

    自伝…というのが近いでしょうか。
    『長野まゆみ自伝 お菓子の思い出とともに』
    というのがわかりやすいタイトルだと思う。
    同年代としては、非常に懐かしいものがありますが、お菓子について深く語られることを期待して読めば、がっかりするでしょう。
    最後に宮澤賢治、というのも、お菓子を語る上でぜひ必要な人物ではなく、この本の主人公は、お菓子ではなく長野まゆみなのだと確信しました。
    時々はさまれる皮肉にちょっと閉口しながらも、一気に読みました。
    ああ、そういう時代だったわねぇ~と。

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    2016年02月19日
  • 兄と弟、あるいは書物と燃える石

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    タイトルが素敵だったので。長野まゆみの小説をきちんと読むのは初めて。昔エッセイを1冊読んだくらい。物語の構造が幾重にもなっており集中して読まないと話の全貌がつかみきれない。久しぶりに頭をつかって本を読んだ。薄い本なのにとても密度が濃い。迷宮に迷い込んでしまったかのよう。私は嫌いじゃないな、こういうの。

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    2016年02月03日
  • 兄と弟、あるいは書物と燃える石

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    以前(7年前!)読んで意味不明だった記憶があったので、もう一度再読。前回は裏切られの連続でじれったかったけれど、今回はそういうものだと承知して読んでいたので翻弄されること自体を楽しんだ。
    読み進めながら、物語のモチーフになっている実在の人物たちは?この家は何?この宇宙、語り手は誰なのか?ということに思いめぐらせながら整理していくのが楽しい。
    結局うまく繋がらないのだけど、じゃあそもそも繋がるように書かれているのか、と謎は巡り巡っていく…。語られていないことも多いので、考えれば考えるほど謎が深まっていって面白い。


    ↓2016年の感想
    現実と虚構が混ざり合っている中で、現実と虚構どちらにも記憶

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    2016年02月01日
  • 雨更紗

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    物語としては終わっているけども、いろいろなことは何も解決(?)されていない。雨の不思議な魅力が感じられる。青い貝が印象的で心に残っている。
    でも、結局のところよくわかっていないので、また再読読み直したいと思います!笑

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    2016年01月29日
  • あめふらし

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    最初から最後までもろBLだった。知らずに読んだので驚いた。BLはあまり得意ではないけど、面白かった。
    わかったようなわからないような、文体も含め、夢うつつのまま流れるような。もっと知りたいなぁ、この世界観、と思っているうちに終わってしまったが、消化不良ではなく、勿体ないから、わからないまま取っておこうと思えた。

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    2016年01月20日
  • 夏至祭

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    すごく好き!
    時間が交錯しながら、夏に起こる奇跡のような体験。
    また会えるといいね。銀色と黒蜜糖に

    相変わらず猫関連の話が多い。

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    2015年12月21日
  • レモンタルト

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    面白い!
    決して交わらない2人ということだけれど…どうだろう。
    主人公がいい。あのもやもやしてるところとか若干諦観しているところが。

    長野作品に出てくる、飄々としていて底知れず、それでいて溢れ出る品と人情、面倒見の良さを兼ね備えた男性がたまらん。そんな男性は実在しません。

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    2015年12月01日
  • 千年王子

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    転生というか、何度も繰り返す生命の話なのでしょうか。
    シンヤとリヨン、ルカの。ルカ目線で語られていくから混乱させられるところがあったけれど、後半どんどん色々な謎が解かれていくのはさすが。
    でも新世界とかよりはわかりやすいかな。笑

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    2015年11月29日
  • 超少年

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    男女という性の境を感じさせない長野先生ワールド全開の植物を擬人化させたような物語。
    王子とピエロの関係、良いね。

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    2015年11月27日
  • 若葉のころ(凜一シリーズ)

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    希望が見えて終わってよかった…!
    2人はこれからどうなっていくかわからないけれど、とりあえず”今”を選んだんですね。
    それにしても有沢くん好きだわ…。
    凛一くんはもっと甘えたっていいと思うよ。自分をもっと大切にしていいよ。

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    2015年11月21日
  • 彼等(凜一シリーズ)

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    凛一と氷川の関係がちょっと前進?
    心配なのは正午かな…。
    偽善の話にはとても共感できた。
    凛一の刹那的生き方も、氷川の感情にまっすぐなところも、嫌いじゃない。むしろ好感を覚える。
    とりあえず、凛一の人間味がシリーズ3つ目にしてようやくだいぶ見えてきて、良かった。

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    2015年11月21日
  • 碧空(凜一シリーズ)

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    他も少しずつ前進している気がするけれども、やはり今回は有沢改がメインですね。
    彼の言っている、結局見えるのは表面だけ、というのはわかるようなわからないような。表面に隠された特別な感情や事情はわからないわけで、しかしそれをわかった上で表面を見ていよう、ということなのかなと。若干の諦めを含みながら、それを写真という形で表現している有沢君が好きです。表面に見えるものがすべて。内面にあるものなんて信じない。

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    2015年11月21日
  • サマー・キャンプ

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    さらっと一読しただけでは、よくわからない所がまだまだある。しかし、よくわからないけれど面白いし惹かれるのが不思議だった。長野まゆみさんに興味を持つきっかけになった作品。
    愛情と行為を分けていた所も魅力だった。
    自分がここにいることに対する肯定を、他者から自分が必要とされることを求めて時に縋りたくなる気持ちもよくわかる。
    温に感情移入していたのかもしれない。
    とりあえず、もっかい読もう!笑

    一年ぶりに再読。というわけで勿論サマーキャンプの意味もわかった上で読んだ。前回よりも人間関係や登場人物たちのセリフの意味が入ってきやすかった。初めて読んだときはその世界観にただただ圧倒されるばかりであったが

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    2016年10月29日
  • 猫道楽

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    サラッと読めて爽やかなのに官能的でお耽美です。雰囲気が綺麗でした。猫ってそっちのネコか…前知識なしでいきなり読むとびっくりしてしまうかも。

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    2015年08月31日
  • お菓子手帖

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    今更ながら初読。
    文藝掲載時に書き下ろし小説とあったので、もっと物語風なのかと思っていたら生まれてからデビューまでの年の大まかなエッセイでした。

    お菓子の話だけかと思っていたけれど、その時代の代表的な事柄も交えて書いてあるので時代背景なども分かりやすくて良かった。
    ただ、ある程度長野さんのファンでないと面白くはないかもと思いました。

    出てくる食べ物がどれも美味しそうで、とてもお腹が空きます。
    中には食べたことのあるものも出てきて懐かしくなったり。
    今はもう手に入らないものもあるけど、現存するものはそのうち食べ歩いてみたいなぁ。
    特にプランタンのカフェのモンブラン!一度食べたことあるけど、食

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    2015年08月12日
  • 魚たちの離宮

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    ちょっと不思議なファンタジーっぽい雰囲気で、お盆のお話なので時期的にはぴったりでした。
    長野さんらしい古くて綺麗な言葉遣いに癒されました。

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    2015年07月27日
  • ぼくはこうして大人になる

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    甘美な物語の流れに時折奇声を発しながら読み進めました。さすが長野さん、この人らしい文章の組み方や流れの作り方に、久々に読んでもたのしく読ませていただきました。

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    2015年06月27日