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水琴窟という、庭先に水をまくと珠をころがすような安らかな音が鳴る仕掛け。操がそれを初めて知ったのは至剛の家の庭だった。孤独な転校生だった操を気遣ってくれた爽やかな少年至剛。しかし、快活そうに見えた彼には、避けがたい死が迫っていた。病床の至剛の求めるまま、操は庭の水琴窟を鳴らすのだが……。少年たちの孤独と淡い愛情、儚い命の凛々しさを描く表題作など珠玉の短編五編。
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Posted by ブクログ
初読みの作家さん。結論から言うとドンピシャにタイプの文章。シンプルで静かだけど、その中にも美しさが垣間見えるような言葉遣い。国語の教科書に載ってそうな、読解問題向けの短編集だけど普通に趣味で読む分にも楽しいので、こういう物語に学生時代に出会えていたらよかったのになーという感じ。 本作は表題の「鳩の栖...続きを読む」以外にも中学生の男の子が主人公の短編が4作ある。作者のあとがきにも書いてあるように、この本は「騒がしい思いに駆られがちな年齢の彼らの、静かな部分を描いて」いる。大人に比べればまだ不自由な身で、どこか不器用さが残る少年たちの心の奥を描いた、四季折々の物語。友や家族との死別、複雑な家族構成など、様々な境遇の彼らが何を思い、どう進むのかを繊細に描いているのが好きだな… 中でもお気に入りは「鳩の栖」と「紺碧」。病で伏せている至剛のために水琴窟を鳴らす操の描写が愛おしい。「紺碧」では真木のキャラクター性が好きだった。おちゃらけていて自分の弱さを決して見せないけれど、友達の亨には真摯に接する姿がかっこいい。
カフェで読みながら途中ため息をついてしまう それくらい静謐で繊細で、たいせつに読みたい作品集だった 中学生の男の子っていいなあ・・ 「栗樹-カスタネア」が特によかった 筆者自筆の挿絵もすてき
何気なく過ぎてゆく日々の当たり前にもの悲しいおはなし。 全編に別れとそののちに訪れるうつろをほのめかせながら、けれどさらにその先を思わせる物語だったと感じました。
長野さんの書かれる少年が本当に好きです。カスタネアは国語の教材で読んでからとても気になっていたのですが、泣きたくなるくらい好きです。
表題作「鳩の栖」はたった25ページの物語。すこし物足りなさを感じるところもありますが、この物足りなさが、操が樺島のことを何も知らないと思い、感じているもどかしさのようなものに似ているのではないかと思います。 個人的には「栗樹」がとにかく印象強いです。 「紺碧」「紺一点」の続編らしい「紺極まる」も読...続きを読むんでみたい。
ワタシが高校生の時に模試に出題されました。邪な気持ちで何度も読みました。結果はそれはもう。ワタシ自身にそういう気質があるので色眼鏡で見てたらごめんなさい。 どの少年の雰囲気も繊細で、美しく描かれていると感じました。肌が白くて、髪の毛がサラサラで、下まつげが長くて…というような美少年をイメージしてし...続きを読むまいます。 一日休みの時に、ゆっくり時間をかけて読みたい本です。
長野まゆみは独特の雰囲気を持った作家で、童話的な世界で無機的な美少年たちが主人公の作品集があります。知り合いで気に入っている人はたくさんいるのですが、実は私はそれらの小説はよくわかりません。しかし、この「鳩の栖(すみか)」は普通の小説で綺麗な世界が展開されます。この小説が気に入ったら、「螺子式少年」...続きを読むや「三日月少年漂流記」「白昼堂々」なども読んでみるとその世界にはまるかも。
長野まゆみが描く少年像はどれも儚く理想然としていて涼しげ。 単純に憧れるし、美しいと思う。 表題作と『紺碧』『紺一点』が好きです。
懐かしさを感じながらも、情景が浮かぶような温かさもあり、そんな中で登場人物の気持ちが自然と伝わってくるような短編集でした。 ヨーグルト食べたくなった
儚き少年期の幻のように過ぎ去っていく淡い恋情。透明な色をした少年たちの未成熟な想いが未成のまま過ぎ去っていくところがなんとも静かでたおやかでした。
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