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Posted by ブクログ 2016年11月07日
少しはっとさせられたり、くすっと笑えたり、不思議だったり…ちょっとした「面白さ」が一編一編に詰まっていてすごく好き。本当に、どれも良かった。花のもとにてには少し涙腺を刺激された。
Posted by ブクログ 2014年02月25日
一気読みしちゃいました…不思議な感じがクセになります。また読み返したい…!
空耳、海辺の休日、最低の一日が好きです。男子高校生が電車で…とかツボでした
Posted by ブクログ 2012年11月13日
雰囲気とか関係を匂わせる、そういう表現がとてもいいと思う。
最低の一日、待ちきれない、アパートの鍵が特に好き。
出会いも関係も千差万別。
まさに、よろづ、です。
Posted by ブクログ 2012年10月05日
長野さんの短編集。独特の雰囲気のある不思議なお話や、ホラーのような少しぞわっとするもの。そして同性ものですが、これから恋が始まるよな、暖かい恋愛ものもありました。
個人的に「タビノソラ」「雨師」「待ちきれない」などが好きです。
Posted by ブクログ 2012年08月25日
『空耳』が一番好きだった。それから、『待ちきれない』。
やけに冷静な主人公たち。でも、思うところは、深い。地の文に会話を埋め込むようなやり方は、私は結構好きで、この短編集においてもその効果をあげていると思う。
それにしても、『空耳』。何度でも読み返したくなる作品だ。
Posted by ブクログ 2012年06月27日
えげつなくBLな内容です笑
でもでも長野さんのかく男性たちはみんなきれいでよんでいて惚れ惚れしてしまうし、短編集なのもあってすごく読みやすい
「空耳」、「最低の一日」、「待ちきれない」、いいなあ
Posted by ブクログ 2022年07月20日
「怪しい」のか「妖しい」のか。
奇妙で、ちょっと不気味。艶めかしかったり、そこはかとなく哀しかったりおかしかったり。
ここよりほんの少し湿気のあるどこかに連れていかれたような感覚。
ひとつの世界が形作られているような、不思議な味わいの14の短編。
Posted by ブクログ 2021年02月02日
どの短編も男と男の恋愛が素地になっている。「あづなひ」という言葉がでる『花のもとにて』がよかった。見つめ返してくる一枚の絵のような、または他人の夢に忍び込んでしまったような、静かで甘美な作品群。
「ボーイズラブ」という言葉があるが、『日本書紀』の昔から、男と男の恋愛の空想に耽けることがある。しかし...続きを読むこの短編集はどれも閨房を覗き見するようなやましさはなく、神話中の神々の戯れのごとく抽象的でノーブル。さらに恋愛の始まりが黄泉の国への入口でもある物語が目立った。エロスとタナトス。
Posted by ブクログ 2016年09月23日
表題作があるのかと思ったのですが、そうではなくて全体の雰囲気からの総題名って感じでしょうか。この作者にしては珍しく、関連があるのか無いのかというか。
生物研究部の教師とその唯一の部員である男子生徒の話が好きです。豪胆な美人が最高でした。
Posted by ブクログ 2014年11月11日
初期の兎に角フワフワして絆とか心の繋がりを書き綴っていた作風とも、がっつり男性同士の行為を描写し読者を選別してきた中期とも違う作品。
読みやすさの中に彼女の作品らしく性行為を連想させる描写は弱いものの描写されているが、初期のフワフワしたこの世ともあの世ともつかない曖昧な世界観と、耽美的な描写。ハマる...続きを読む人はとことんハマるだろうなあ。
重たいラストがないので気がつくと手にとってしまうことの多い短編集。
これを読むと、あめふらしが読みたくなる。
Posted by ブクログ 2014年04月25日
表紙とタイトルが素敵。
長野さんの作品はとてもきれいな言葉、単語が使われているという印象があります。
一方で「少年アリス」等、独特な世界感に入り込むのに時間がかかり読みにくかったようなイメージだったのですが、「よろづ春夏冬中」は短編で現代風のお話ということもあり、おもしろく読みやすかったです。
...続きを読むどのお話も不思議な雰囲気で、きつねにつままれたような感じになります。
男性同士の恋愛がベースのお話が多かったですが、お話によっては思わずきゅんとしてしまいます…
「海辺の休日」「花のもとにて」「アパートの鍵」が特に好きです。
魂や夢がからんでいるお話は少し怖くて、?となることも多かったです。
「雨師」のその後のお話「あめふらし」も読んでみたいし、これを機に昔の長野作品にも再挑戦したいと思います。
Posted by ブクログ 2014年01月21日
不思議なお話の詰め合わせ。長野さんの作品は初めてだったけど自分には合ってるな〜と感じた。読後感もふわっとイイ感じ。
男同士の恋愛がこれでもかというくらい出てくるけど(笑)、全然嫌なものに感じなかった!
Posted by ブクログ 2014年01月09日
14の短編集。
冒頭から2話が世にも奇妙な物語的な展開なので、そういうくくりかと思えば、ごくふつうの日常を描いたものも何編かあった。
どれも粒ぞろいである。
短い話だからこそ続きが読みたくなる。
とても意味深で、想像力の広がる話を書く人だなあとしみじみした。
才気をひけらかすでない品と知性のある文...続きを読む章の上に、
物語に風情があることは秀逸なタイトルからも察知される、
『よろづ春夏冬<あきない>』。
Posted by ブクログ 2013年04月28日
帯を見てほんわかファンタジーの短編集かと思って騙された。あ、でもほんわかではあるし、ピュアであったり不思議な空気が全編を通して流れてる空気はさすが。以前読んだのが面白かったので作者名に惹かれて読んだらぶっとんだ本作。あ、でもこれが著者の得意なせかいなのかもしれない、とも思った。そして面白かったと言う...続きを読む感想になるから不思議。万人にはオススメはしませんが。
Posted by ブクログ 2012年07月28日
希いを叶える貝殻細工の小箱から……置き薬屋が残した試供品の酔い止めから……朝顔市で買った夕顔の鉢植えから……和泉屋の苺のショートケーキから……骨董商で見つけた蓋つきの飯茶碗から……思いがけないことから、彼らの運命は動きはじめる。或るときは異界と交じり、或るときは時空を超え、妖しく煌く14の極上短篇集...続きを読む。
Posted by ブクログ 2012年04月25日
耽美かと言われれば耽美だし、妖しいか言われれば妖しいが、これに続く「あめふらし」よりは些か瑞々しい印象。
そしてこの本は、本編と同じかそれ以上にあとがきに多大な衝撃を受けた。長野まゆみを少なからずと理解するのに、読み飛ばしてはならない“章”だと思う。
Posted by ブクログ 2011年08月18日
あーいいわ好きだわ…
10分程度で読める短篇ばっかで、ざくざく読める。結構ライトでわかり易い。
どれも妖しくて好きだけど、最低の一日、待ちきれない、アパートの鍵、空耳が特に好きだなー。
長野さんのお話は、飄々としてSっ気たっぷりで何枚も上手な男と、戸惑って時に大胆な男で構成されてることが多い気がする...続きを読む。すごく、いいです…
Posted by ブクログ 2011年07月15日
普通の本だと思って読んだ時の衝撃といったらないですが、こういうのもありかなと思いました。短編だし読みやすかったです。少年が出てくる作品よりも分かりやすくて好きです。
Posted by ブクログ 2010年12月06日
面白かった
あめふらしと繋がってるんですね
短編集です
私はあめふらしのほうが好みだけど
合わせて読むといいし
少し時間がたってから読むと懐かしい気持ちがしてより面白いかも
Posted by ブクログ 2011年07月18日
長野まゆみのよろづ春夏冬中を読みました。春夏冬で「あきない」と読ませます。この世とあの世の境界を夢を媒体にして描いた短編集でした。亡くなってしまった人が生きている人のところに現れる、夢を見ていた人が自分は死んでいることを知る、というような物語でした。ところが、そこにホモセクシャルの味付けされていたの...続きを読むで、konnokとしてはそれぞれの物語が汚らしく感じられて楽しめませんでした。
Posted by ブクログ 2022年11月09日
・11月7日に読み始め、9日に読み終えました。
・これの前は十二国記を読んでいたので、超大作長編ファンタジーで興奮してた精神を落ち着かせるには良いものでした…… 久しぶりに長野まゆみ読んだ。なんだかんだ1年くらい読んでなかった!? 長野まゆみのボーイ・ミーツ・ボーイアンドラブがジュンジュンの良い...続きを読む短編集でした。
・長野まゆみ、わりと社会人×高校生とか年の差系も好きよね。「獅子座生まれ」では年下×年上(に私は見えたんだけど)だったの新鮮だった。捜したらもっとあるのかもしれないけど、初めて読んだ、ような……気がする。
・あと「ウリバタケ」。これなんか妙にきしょくて(好きなきしょさです)印象に残った。なんとな~くちょっと乱歩みたいだなと思った。乱歩みたいと言えるくらい乱歩読んでるわけでもないけど……
・個人的に一番好きだったのは「空耳」です。長野まゆみの少年と少年のラブが大好き。高野くんが自分の欲を鷹田くんに対してだいぶ率直な物言いをしてたのが良かった。よかれと思って急に距離取っちゃうのもこどもらしくていい。でももしかしたら高野くんが追ってくるのを目論んでやってたかもしれないなと思い始めてきた……
・思春期のどうしようもない欲望とカッコつけとがないまぜになってるの、好きなんだよな…… 高野くん良かったな……
・今まで読んできた長野まゆみ作品、しっかりめのボーイズラブでも性的な描写に関しては迂遠な表現だったり耽美な感じで濁されてたものが多かったんだけど、よろづ春夏冬中はどの話でもわりと直截に描かれてたような気がする。年代によったりするのかな?
・「雨師」の続編?が一本のお話として出てるみたいなので、いずれ読んでみたい!
Posted by ブクログ 2021年02月14日
生と死、異界や時間も混ざり合う不思議な世界でした。
BL色は強いけど、少年や青年の造形は変わらず長野作品です。
蓋付きの御飯茶碗が欲しくなったりしました。
Posted by ブクログ 2019年08月24日
ライトなBL短編集。
やっぱり当たり前にありそうな話より、ちょっと不思議だったり不気味だったりする方が面白い。
みんな一目惚れするの?徐々に好きになるんじゃないの?
花のもとにて、は王道なかんじがいいな。
好きな人の耳の型を取るっていうのが気持ち悪くていい。耳っていいよね。
前よりも文章がシン...続きを読むプルになっていて、読みやすいような物足りないような。
Posted by ブクログ 2013年10月21日
つくづく、この人の文章が好きなのだと思う。
お気に入りは「待ちきれない」。先生が好き。でも実際に自分の近くにいたら、ひいちゃうと思う……(笑)
「猫にご飯」も良かったなぁ。続きが読みたい。
長野さんの作品の中ではライトというか、文体的に読みやすいのかしら、と感じました。
Posted by ブクログ 2013年03月01日
日常に紛れこんだ不思議な話を描く14の短編集。
同性愛テーマの作品が多いですが、様式美のような密やかな印象。さらりと綺麗に読めます。
花見で久々に再開した男が実は死んでいたとわかる「花のもとにて」が好きでした。
花びらが舞う情景が浮かびます。
Posted by ブクログ 2012年09月14日
「空耳」「待ちきれない」をお気に入りに挙げていらっしゃる方がちらほら。私もそのひとり。長野さんの文章には美術品のような安定と脆さがある。ほろほろと崩れあらわになる少年たち。その感情がひとときの好奇心なのかわからない、そんな半熟の時期を見きわめている作家さんなのだ。ショートケーキと植物の描写が印象的だ...続きを読むった。
Posted by ブクログ 2011年11月17日
少し不思議な14作の短編集。
大半がJUNE(BL)系。
おっさんも読むだろう雑誌へ連載していたというのが
ちょっといたたまれない/(´o`)\
今も昔も長野さんのリアルと不思議の境目がナチュラルで
スッとそちら側へ紛れ込めるところが好きです。
ただ、登場人物(男)が気になっている人物が奇しく...続きを読むもゲイとか。
ゲイじゃなさそうなのにすんなり両思いになるとか。
ご都合主義過ぎる展開に興ざめしたのもあった。
この手の話は手製本で同人誌にして販売してくれたら私は嬉しいです。
最近読んでいなかった作品を最新の「白い羊」から遡って読んでいますが
あからさまにBLと思われるのを避けてみても90%BL風作品で
驚いた・・・長野まゆみは既にBL作家だったのか。
高校1年~「少年アリス」「野ばら」「天体議会」を愛読して来て
文章の詩的な透明感と男の匂いのしない少年たちの
冒険譚が好きだったので、最近の作風はちょっと残念。
BLを読むのならしかるべき作家のをよむから、カムバックしてほしい(´v`;)