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Posted by ブクログ
登場人物を書き分けるということ。
ともすれば、だれの科白なのか迷子になってしまうようなカギ括弧なしのなか、当然のように彼女ら・彼らはわたしの目のまえに現れる。
ゆったり流れる時の狭間に(気を抜くとずっとおなじ時を刻んでしまっているような錯覚のなか)、だれがはじめたのか定かではない紐解きはすすむ。
ゆるゆると、時間やひとびとの関係性の糸はほぐれていく。時が満ちたみたいに。
余分な脂肪はひとつもないあっさりとした、それでいて暖かなお澄ましでも飲んだみたいな後味のよさ。
それと、はっきりとは語られない、好奇心をくすぐられるヒミツ。
(立彦のあれやこれやなど、ね)
不思議なこと満載なのに、日常の延長のように感じられるのが、長野作品の最大の魅力だとこのごろ切に思う。
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