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Posted by ブクログ 2015年03月17日
近所の小母さんが遺した謎めいた符号、隣家の姉妹の元に現れる間借り人、ふらふらとしていて達観しているような兄。とうとうと流れる水のような文章に揺られて、どこでもない場所へと連れて行かれます。
流れに揺られるのがなんとも心地いいんです。ちょっと懐かしいような、それでいて丁寧な生活の描写が心地よさを増して...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年01月31日
タイトルは、「となりの姉妹」ではなく、「我が家の兄」の方が良かったのではないか、と思える程、語り手である佐保の兄、立彦の存在感が強い作品でした。
近所の老舗酒屋で、地主でもある「菊屋」のおばさんが亡くなった事をきっかけに、おばさんが残した、謎の暗号めいたしりとりの「キリ」を、佐保と、隣に住む姉妹の...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年12月11日
登場人物を書き分けるということ。
ともすれば、だれの科白なのか迷子になってしまうようなカギ括弧なしのなか、当然のように彼女ら・彼らはわたしの目のまえに現れる。
ゆったり流れる時の狭間に(気を抜くとずっとおなじ時を刻んでしまっているような錯覚のなか)、だれがはじめたのか定かではない紐解きはすすむ。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年05月09日
近所のおばさんが突然亡くなり、彼女が残した謎めいた「暗号」を、主人公の佐保は隣家の姉妹とともに解こうとする。
情報を小出しにする書き方で、最初は全員下の名前しか出て来ず、関係もなかなか明かされないので、人間関係が最初はわかりづらい。
だんだん苗字や、その関係がわかってきて、謎解きも進んでいく。
一...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年01月21日
都内某所で暮らす主人公の日常を、彼女が遭遇する少し不思議な出来事を絡めて描いた物語。
タイトル通り隣の家に住む姉妹(妹はまあり出てこないけれど)と、主人公の兄家族が物語の中心人物である。
ゆったりとした綺麗な文体だけれど、文章の情報量が多くて(でも随想っぽく、物語の動きは少ない)なかなか進みが遅く...続きを読む
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