長野まゆみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
南国の、イメージとしてはベトナムか。熱い南風が、果物や野菜ばかりか肉体までも腐敗させていく。完璧な美をもつビーシアの、なんという結末。人を人とも思わずむごい目に合わせて楽しそうに哂っていたビーシア。「君なんか誰も愛さないよ。そして、君も誰をも愛しはしない。」そう言い放ったクーラン。自分を嫌悪し、美しい人をも嫌悪する。しかし、その人が変わり果てて目の前に現れたとき…。
ごみごみとしたスラム、不衛生極まりない港町、そこでレイプされる少年たち。しかし、それは日常茶飯事。ビーシアは、ほぼ間違いなく情性欠如のサイコパスだと思う。ただ、この作品全体を流れる雰囲気…生きるのが容易ではないのに生きることにどこ -
Posted by ブクログ
家族の愛というよりは、性別のお話。
生殖器、性表現、ややこしい。なので染色体でそれを判り易く。。。
あんまりなってねえ。
面白いのだけれど、「面白い」のであって、悲しみや孤独、それらを鬼気迫るものに感じれない。
そこでとてもそれを体現できる痛みの只中にいるのがルビではないかと思われる。
だけど、そこまで深くは描かれない。
主人公は傲慢すぎ、云ったことが裏目に出ては後悔しやりこめられてばかり。
「なに・・・・すン・・・だよ」て、何回云うんすかww
でも、そんな彼が思い返せば自ら「なにすんだよ」的なことを行い、自ら思うようにやりこめたのは少年版ルビだけだった。
そんなことを思い返させ、ほっこりさせ