長野まゆみのレビュー一覧

  • あめふらし

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    「気分」じゃないときに読んじゃったんだけど、なぜだかどんどんどんどん引き込まれました。メリ!ハリ!がないのが、幻想小説の醍醐味かとー。

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    2009年12月08日
  • あめふらし

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    書き方が一番目に付いたな。
    前読んでから期間空いたからかもだけど。
    変わったね。
    かぎ括弧をあまり使ってなくて、会話も地の文に書いてしまうの。
    それでもやっぱり掴めそうで掴めない文体は変わってなくて。
    その微妙な感覚、好きだな。
    あめふらし。
    良いね。
    ただ少し、市村さんが気がかり。
    知らない事が多くて、多すぎて。
    可愛そう。
    …そうだね、敢えてこの字を使おう。
    可愛そう。
    ふふ、良いね、あめふらし。

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    2009年11月13日
  • 夏至南風

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    ラストに唖然としました。長野作品の中に、こういう匂いのする物語があったのか・・・と、今まで読んでいなかったことを少し悔しく思いました。確かにエログロなのかもしれないけれど、どこかきれいだと思えてしまうことが不思議。鈷藍と碧夏という名前が好きです。

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    2009年11月05日
  • 野ばら

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    夢か現か、わからなくなってしまうような不思議な感覚。これが気に入ったのなら「夏至祭」と「綺羅星波止場」も是非読んでほしい。

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    2009年11月02日
  • 彼等(凜一シリーズ)

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    長野さんの作品で、初めて全編とおして読んだ作品。
    『夏帽子』を中学の教科書で読んでからこの作品を読んだので、色々びっくり。

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    2010年02月02日
  • カンパネルラ

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    風景の描写がすごい。木々の息づかいが伝わってきそう。後半の現実と幻想の曖昧になってゆく感じがたまらない。

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    2009年10月21日
  • コドモノクニ

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    21世紀まで31年ってことは1970年ころのお話なのかな。
    とっても可愛いお話でした。
    マボちゃんはママと同年代くらい。
    この時代ってレトロで可愛くていいなあ。

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    2009年10月20日
  • 雪花草子

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    言葉が流麗。美しくて残酷な御伽草子です。
    BL要素があるのが私としては少々不満ですが、不快でない程度なのでよしとします。
    とはいっても登場人物は魅力的。きちんと人間の闇も美しく書き上げられている。
    色の描写が毎度のことながらすごく綺麗でぐっとくる。
    これでお腹がいっぱいになったりはしないけど食費を削ってでもこの一幅の絵を見たくなるという心境ですね。
    長野まゆみの作品に出てくる気位の高くて繊細な少年が大好きです。

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    2009年10月08日
  • 上海少年

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    『夏至南風』と同時期に読んだ。 
    どちらが先かは忘れたけど、長野まゆみさんの作品を読んだのが初めてで戸惑った記憶がある。 
    今では、長野さんの文章が作り出す雰囲気が大好きになったんだけど。 
    たしか、冒頭に立ちシ●ンシーンがあったような? 
    昔過ぎて覚えてないけど、また読みたいと思っている作品の一つ。

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    2010年04月20日
  • 夏至南風

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    主人公の住む町、ハイランディのむしむしとした怪しい空気がずっと。
    うだるような世界観がとっても好き。

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    2009年10月04日
  • 夏至南風

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    今まで読んできた長野まゆみ作品の中最も過激で驚きました。腐った臭いがこちらまで漂ってきそうな描写なのに何故か美しさを感じてしまった。
    いつもの長野まゆみの作品の艶やかさとか美しさはこの醜さと紙一重なのかなー。俗物的なモノをとことん嫌悪する姿勢に感動。

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    2009年10月04日
  • 天然理科少年

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    ちょっとわざとらしいまでの宮沢賢治風の文体とか、途中に織り交ぜられるイメージボードのような詩、写真はさておき。ストーリー自体は奇をてらわない、ノスタルジックで美しい作品だと思います。タイトルの意味は最後までわからないまま…。お父さんがとても素敵です。

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    2009年10月04日
  • 夜啼く鳥は夢を見た

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    紅於の弟、頬白鳥は、初めて訪れる祖母の家の近くの沼と、祖母の家に住む従兄弟の草一に惹かれる。
    紅於はそんな弟を心配しながら、草一と仲良くやれずにいる。
    そんな草一は、壊れているはずの水笛を持ち、夜な夜な沼へ出かけていくが、ある夜、頬白鳥は草一の水笛を沼に落としてしまう。

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    2009年10月04日
  • 夏至南風

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    南国の、イメージとしてはベトナムか。熱い南風が、果物や野菜ばかりか肉体までも腐敗させていく。完璧な美をもつビーシアの、なんという結末。人を人とも思わずむごい目に合わせて楽しそうに哂っていたビーシア。「君なんか誰も愛さないよ。そして、君も誰をも愛しはしない。」そう言い放ったクーラン。自分を嫌悪し、美しい人をも嫌悪する。しかし、その人が変わり果てて目の前に現れたとき…。
    ごみごみとしたスラム、不衛生極まりない港町、そこでレイプされる少年たち。しかし、それは日常茶飯事。ビーシアは、ほぼ間違いなく情性欠如のサイコパスだと思う。ただ、この作品全体を流れる雰囲気…生きるのが容易ではないのに生きることにどこ

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    2009年10月04日
  • サマー・キャンプ

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    家族の愛というよりは、性別のお話。
    生殖器、性表現、ややこしい。なので染色体でそれを判り易く。。。
    あんまりなってねえ。
    面白いのだけれど、「面白い」のであって、悲しみや孤独、それらを鬼気迫るものに感じれない。
    そこでとてもそれを体現できる痛みの只中にいるのがルビではないかと思われる。
    だけど、そこまで深くは描かれない。
    主人公は傲慢すぎ、云ったことが裏目に出ては後悔しやりこめられてばかり。
    「なに・・・・すン・・・だよ」て、何回云うんすかww
    でも、そんな彼が思い返せば自ら「なにすんだよ」的なことを行い、自ら思うようにやりこめたのは少年版ルビだけだった。
    そんなことを思い返させ、ほっこりさせ

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    2009年10月04日
  • 夏至南風

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    初期の長野本は好きです。
    中学の頃読んでたな。本棚にはかなりの量ある。
    特にこれと、「夜啼く鳥は夢を見た」「雨更紗」がすきかな。
    途中からやたらと高村薫化して、
    BL臭がどぎつくなって駄目になってしまって、読まなくなったけど。
    なんでいきなり同人本みたいなのを書いちゃうようになったんだろうね…
    ど ん び き 。

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    2009年10月04日
  • 箪笥のなか

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    「そうそう、そうなんだよな〜」「あぁ、そうだったよね〜」
    小さなエピソードに妙に共感できたのは子供時代を送った「昭和」が感じられるから?
    箪笥の引き出しをめぐる不思議な短編連作は、どれも郷愁を覚える心が和む作品。

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    2009年10月07日
  • クリスマスの朝に

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    もうすぐクリスマス。でも、マティはユウウツ。なぜなら、うさぎのシルヴェスタをおいて旅行にいかなければならいこと。しかもそれは産まれたばかりの弟、フランシスがいるから!どうしてもシルヴェスタを連れて行きたいマティはお願いをします。シルヴェスタがぬいぐるみだったらいいのに!
    果たしてマティはシルヴェスタと一緒にクリスマスの旅行に行かれるのでしょうか。絵もかわいい。

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    2009年10月04日
  • 遊覧旅行

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    JR西日本「三都物語」キャンペーン掲載のものたち。なので、舞台は大体京都大阪神戸。「私」が三都を旅をしたり東京にきてみたり。
    //現実に夢が垣間見える短編集。三日月少年も登場しています。

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    2009年10月04日
  • 野ばら

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    野ばらとミシンがお話の鍵。黒蜜糖と銀色は野ばらの外に出られるのか。月彦が聞くミシンの音は何か。//黒蜜糖と銀色ってなんてステキな名前でしょう。ねっとりしていて空気が肌に絡みつきそうです。それでいて、どこか乾いた感じがする。そして、相変わらず夜とか月・花の描写が(だけじゃないけど)美しい。

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    2009年10月04日