長野まゆみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
高校二年生の頃、
はじめて読んだ長野まゆみ作品。
透明感のある文章に、独特の雰囲気が印象的で、
それでいてなんともいえない居心地の悪さをかんじました。
「ここにある」ようでいて「どこにもない」、
漠然とした不安定な感覚。
それは多分、この作品の持つノスタルジアのせい。
懐かしいような気がするのだけれど、
その懐かしさは実体験に基づいていないから実体が無くて。
そしたら今自分が感じている「懐かしさ」は誰の感情?
とそれが不気味に思えてしまう故の不安定。
考える文章、ではなく、感じる文章、というものもあるのだと、
気付かされた読書体験でした。 -
Posted by ブクログ
本作は『よろづ春夏冬中』の「雨師(うし)」とリンクしている。
よろづ・・・は短編集であって、BLをニオワセル作品も
あるにはあったけど、不思議な話も含まれていて
中でも「雨師」はお気に入りだった。
祖父の残した古屋に住む市村兄弟。
奇妙な兄弟ではあるが、弟君の方がすっとぼけている。
梨木香歩さんの「家守綺譚」の主人公のような感じ。
不可思議な状況を「まぁ~いいか」と受け入れてしまう。
そこで雨漏り診断士と名乗る知らない男と出会うのだが
この男こそ、本作の主人公?というより黒幕のあめふらし。
あめふらしとは、タマシイを捕らえる事を
生業とするモノのことである。
この