長野まゆみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ前半は、かわいくて幻想的な短編集。
『少年アリス』にも出てきた銀の実、
夜の波止場に現れる不思議な麵麭屋さん、
海辺へ繋がる扉、月光で孵化する卵、
焼け具合が一番いいひまわりパンを食べにくる猫たち、
不思議な街の不思議なスイーツ、夜半の独り歩き。
後半にあたる『銀色と黒蜜糖』は、
『野ばら』の“亜種”で、煌めきはあるがすこし仄暗い印象。
月彦の閉じた夢の中で、操り、操られる、銀色と黒蜜糖。
生ハムや白身魚のパテをはさんだ三日月麵麭、
サフランで黄金色に染めた砂糖をクリーム状にして、
カステラをくるんだ月の菓子、
ひまわりの種入りパン、楓のシロップ、
ココ椰子ミルクに沈む色とりどりのジュレ、
揚げたアイスクリーム、キャラメルのシロップ、、、
以前読んだ『カルトローレ』も
おいしそうなものがたくさん出てきましたが、
こちらも間違いなくおなかがすく本ランキングに入ります。笑 -
Posted by ブクログ
長野ワールド全開で独特のキラキラした世界観にうっとり。鮮やかな色彩の描写や透明感が心地よかった。長野まゆみ作品に出てくる「ソーダ水」の清涼感ってはんぱない。脳内で勝手に手塚治虫の「メトロポリス」のような近未来的な世界観で映像化して楽しみました。これアニメで見てみたいなー。
一旦その世界に入りこんでしまえばどっぷり浸れるのですが、一度意識を外へそらしてしまうと文章がすべるすべる。何度も同じ部分を読んでも頭に入ってこなくて、薄い割には結構読むのに時間がかかりました。でもその分じっくり読んで、じっくり浸れました。
この世界の女性はまさに「生む機械」ってわけか。