長野まゆみのレビュー一覧

  • 銀木犀

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    『夜啼く鳥は夢をみた』を思い出す内容だった。絡めとられるように夜な夜な銀木犀の元へ向かってしまう燈水のあやうさは、まさに長野少年といったところ。細い首をした早緑の少年へ無意識に抱く敵意。小さい頃、知らぬ土地で出会った同じ年頃の子どもには何故か敵愾心のようなものを感じたものだったけれど、そんな遠い記憶を呼び覚まされて懐かしい気分に浸った。
    初期の作品を読むのは久しぶりで、結末には思わず息を飲んでしまった。

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    2013年08月14日
  • 八月六日上々天氣

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    ネタバレ

    読むのはこの日にしようと決めていました。
    珠貴、従弟の史郎、市岡先生


    >市岡先生
    「この戦争は航空戦だ。飛ぶ機体がなくなれば、そのときがおしまいです。機体も飛行士も消耗するばかりで、いずれ足りなくなる。」

    「たまき」なのか「まき」なのかちょっと混乱。
    見まちがいかな?と目をこすってみた。
    なんどか読み返してみると、どうやら友達の敦子ちゃんだけが
    「まきちゃん」と呼んでいるらしいことが判明。

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    2013年08月08日
  • 左近の桜

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    普賢象という桜があるのを始めて知りました。いつか見てみたい。
    文章は言うことなく綺麗です。色っぽすぎるぐらいでくらくらします。

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    2013年06月13日
  • 咲くや、この花 左近の桜

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    不思議な話。文章に安定感があり、端麗で読みやすい。又、世界観が確立され、独特の空気感を纏っている。
    読んでいる間は、夢と現の狭間を浮遊するような感覚。どこかとらえどころがなく、それでいてさらりとした作品だった。

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    2015年04月26日
  • あめふらし

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    先に『雪花草子』を読んでしまったので、衝撃度が薄まれましたけど、こちらも、じゅうぶん妖しい。

    携帯電話が圏外、という文字が出てきて、あ、そうか現代なんだなと気付かされますが、読んでいるといつの間にか、昭和初期のノスタルジックな世界感に浸ってしまいました。

    冒頭の「空蝉」が切ない。
    最後の「雨宿」に胸キュン。

    もやもや~っとした感じを引きずりながら、また、頁をめくってしまいます。

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    2013年08月21日
  • 野川

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    (過去作品に比べれば、だけど)登場人物が素直で、内容的にも、確かにこれが課題図書に選ばれるのは妥当だと思う。
    ところで、ソラマメは帰ってきただろうか。

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    2013年05月17日
  • 咲くや、この花 左近の桜

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    長野まゆみさんの作品は世界観が大好きです、
    そして、いつものように…何も知らなくて周りに振り回される少年。何か愛着がわくんですよね。

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    2013年04月28日
  • よろづ春夏冬中

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    帯を見てほんわかファンタジーの短編集かと思って騙された。あ、でもほんわかではあるし、ピュアであったり不思議な空気が全編を通して流れてる空気はさすが。以前読んだのが面白かったので作者名に惹かれて読んだらぶっとんだ本作。あ、でもこれが著者の得意なせかいなのかもしれない、とも思った。そして面白かったと言う感想になるから不思議。万人にはオススメはしませんが。

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    2013年04月28日
  • 咲くや、この花 左近の桜

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    ネタバレ

    『左近の桜』の続編。相変わらず妖しくも美しい世界観。そして相変わらず桜蔵は、あやかしにいいようにされてる。でも、段々と状況をすんなり受け入れている節が。何より文章がとても美しい!
    最終章のラストで、桜蔵と柾の関係が変化しつつあるので、その後が気になる。でも、この作者さんなら、はっきりとは描かないかも。いろいろと想像するのもまた楽しいけど。

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    2013年05月01日
  • 野ばら

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    長野まゆみさんの作品を初めて読みました。不思議な世界観。でも嫌じゃない。色の書き方、時の刻み方、無音のざわめき…どこかで触れた感じがあるなぁと思っていたけれど、宮沢賢治の作風に似ているのかも。

    夢か現実か、はたまた全て夢なのか。白いバラと赤い石榴が織り成す不思議な世界にちらつく二匹の猫の影。美しい文でした。

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    2013年04月24日
  • 咲くや、この花 左近の桜

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    前作の設定を少々忘れていて、物語世界に入るのに少しだけ手間取りました。
    短編の連作だけど、ちゃんと時間が進んでいる。
    桜蔵がちゃんと受験合格するのかハラハラしました。
    毎度、妖に取り憑かれるのにも。
    知らないうちに変な世界に入り込んでいることもあれば、「あ、その扉開けちゃダメ――――!」と思う事も有り。
    けれど、どんな悪い夢でも必ず醒めるように、最後はちゃんと戻ってくるので、そこは安心して読めるし、読後感も悪くないです。
    一遍ずつ工夫が凝らされて、綺麗な鉱物の標本を見ているよう。

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    2013年04月10日
  • 鉱石倶楽部

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    この作品を読み終わった時に、
    昔好きだった鉱石集めの趣味がぶり返してきました。
    ひとつひとつの石がとてもおいしそうに描写されており、
    本当に食べられるのではないかと錯覚してしまいそうになりました。
    写真も素敵です。

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    2013年04月05日
  • 野川

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    想像以上に「野川」でした。
    知っている地名らしきものがたくさん出てきて、楽しかったです。

    この本に出てくる先生のような大人になりたい。

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    2013年03月26日
  • 野川

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    さ、爽やか……だと!?

    言葉の想像力が主題のせいか、情景描写が多めなのが気になった。
    読後はとにかく爽やかな気分にさせてくれる。

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    2013年03月24日
  • 左近の桜

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    妖しくも不思議な雰囲気がいいです。
    さくらくん可愛い。
    でもさくらくんが好きだからこそ次々と厄介事がふりかかってもうやめてあげてってなるところも…。
    続編は気が向いたら読もうと思ってます。

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    2013年03月16日
  • 天体議会 プラネット・ブルー

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    長野ワールド全開で独特のキラキラした世界観にうっとり。鮮やかな色彩の描写や透明感が心地よかった。長野まゆみ作品に出てくる「ソーダ水」の清涼感ってはんぱない。脳内で勝手に手塚治虫の「メトロポリス」のような近未来的な世界観で映像化して楽しみました。これアニメで見てみたいなー。
    一旦その世界に入りこんでしまえばどっぷり浸れるのですが、一度意識を外へそらしてしまうと文章がすべるすべる。何度も同じ部分を読んでも頭に入ってこなくて、薄い割には結構読むのに時間がかかりました。でもその分じっくり読んで、じっくり浸れました。
    この世界の女性はまさに「生む機械」ってわけか。

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    2013年02月19日
  • 螺子式少年

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    百合と茨(ばら)だったとは…。読んだ当時は何にも知らんかった。笑
    しかし本物かレプリカかっていうモチーフはたまらん。しかも「螺子式」ねじしき。うーん読み返したい。

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    2013年02月16日
  • 少年アリス

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    すごーくふわふわして、きらきらしたおはなし。
    アリスと蜜蜂が、互いに思い合って成長していくところがなんともかわいらしいと思います。
    夜の学校・理科室となんともファンタジーな世界で、一気にさらっと読んでしまいました。
    字体も可愛くて、絵本みたいな印象を受けました。
    でも、その前に読んだ本が東野圭吾さんだったからちょっと物足りなさを感じてしまったので、星3つで泣

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    2013年02月12日
  • 改造版 少年アリス

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    少年アリスが夜の学校を通して不思議な冒険をする。
    蜜蜂はアリスを助けるため、耳丸とともに現実世界と不思議の世界のあわいで奔走。「何が起きてるかよく分かんないけど助けなきゃ」みたいな、少年らしいピュアな感情と友情が読んでて幸せな気分にさせてくれた。
    情景が美しくて好みだし、それぞれの名前もかわいい。
    子どもがいたら読ませたいようなお話だ。
    最後のオチ、ユーモアがあって良かった。

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    2013年02月01日
  • 改造版 少年アリス

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    ネタバレ

    長野まゆみさんの本は久しぶりに読みますが、やっぱり白いヴェールで包まれた世界です。

    今もし私が後ろを振り返ったとして、その向こうにこんな世界があったらどうだろう。もし、今だったとしたら私は迷わずに鳥になることを選ぶと思う。
    私たちは成長するにつれて、手のひらからぽろぽろと大切なものをこぼしてしまう。きっとアリスと同じころの私だったら、迷わず戻ってくることを願った。あのとき持っていた大切なものはどこへ行ってしまったんだろう。

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    2013年01月20日