無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
Posted by ブクログ 2019年11月01日
面白かったです。
百合彦も野茨も葡萄丸も、少年たちが誰も彼もレプリカだと思ってしまう、ぐらぐらする世界でした。
野茨が本物かレプリカか見分けられない百合彦と、どちらなのか即答する葡萄丸。
人の見る力なんて当てにはならないのかも、と思いました。
そして近未来と懐古が混じり合う空気とディストピアな雰囲気...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年11月27日
長野作品の中では比較的わかりやすいテーマだった。物語もわかりやすい。後半になるにつれこの主人公達はレプリカなのか、本物なのか、いよいよわからなくなっていくのだが、そんなこと関係ないんじゃないか。という気さえしてくる。大切なのは本物なのか偽物なのかどうかではなくて、自分がどう向き合うかという、信頼の問...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
結構お気に入りのお話です。話が面白い。
レプリカ。本人そっくりの存在。ほんものかレプリカか。
自分のことをレプリカと言い出す野茨が不安な百合彦。
ほんものとレプリカを見分けられない百合彦が不安な野茨。
葡萄丸にははっきりと見分けられるのに、百合彦はわからない。
ぼくには誰もいないという葡萄丸。
少年...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
こういうおもちゃ箱やら岩石標本やらを一緒くたにひっくり返したみたいな世界観が好きでたまらない。模造だと分かっていても息を止めたまま見入ってしまいたくなる極彩色のそれ。
長野作品の魅力の一端とは即ち、彼女の持つ「少年」という種族に対する美学。未分化で人間的な生身の体を持たない者たちへの無上の愛であり憧...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年05月04日
「つまりね、ホンモノかレプリカかということが、なぜ重要なのかということだよ。」(p.154)
本人と区別がつかないほど精巧に作られたレプリカキットが出回る世界。従弟の葡萄丸と暮らす百合彦と、彼の友人野茨を中心としたSF風のお話。
野茨とレプリカの区別がつかない百合彦は本物の野茨を探すうちに、一...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。