長野まゆみのレビュー一覧

  • 野川

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    中学、高校の頃、勉強よりも試験に出ない、先生の薀蓄のある雑談が好きでした。思春期って苦しいばかりでないのかもしれない、と希望が持てました。

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    2011年10月11日
  • 千年王子

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    如何しよう、全然難しいOrz
    そして私が知ってる長野さんの世界観が耽美と云うよりeroticで本筋より其方ばっか意識が行っちゃって…寧ろ逝っちゃって自分如何しよう…!

    浮かぶ情景は近未来とオリエントの対称的とも云える2つの世界。其の2ヶ所を往き来して、゛ぼく゛の過去を辿って…いるのか。はたまたは゛ぼく゛の母胎だった人物を辿っているのか……。


    もう一度エロスに負けず本筋を読まないと…!
    でも矢っ張り好きだな、長野さん。

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    2011年08月20日
  • 学校ともだち

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    ネタバレ

    これまた久々に読みました。
    このお話、短くて簡単なのに、長野まゆみすごい!!!といつも思います。
    世界観やら物語の形式やら、この短さでまとまっていて・・・
    出来れば続きが読みたいくらい。
    長野作品に出てくる先生の言葉づかい(丁寧語)がとても好きで
    いつも憧れてしまう。
    もう学校には程遠い世界にいるけれど、この先生の言葉は
    大人の私にもとても有効です。

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    2011年08月20日
  • 夏至祭

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    ネタバレ

    久々に読んだのだけど、意外と読みやすくおもしろかった。
    これは長野さん初期の中でも分かりやすい。
    程良いノスタルジーとか、おとぎばなし感。
    これまた出てくるお料理が美味しそうで、ニジマスのバターをおとしたのとか、
    梅をこがした風邪の薬や麦茶にお砂糖を入れたものさえ魅力的。
    少年3人はみな愛らしい。

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    2011年08月20日
  • よろづ春夏冬中

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    あーいいわ好きだわ…
    10分程度で読める短篇ばっかで、ざくざく読める。結構ライトでわかり易い。
    どれも妖しくて好きだけど、最低の一日、待ちきれない、アパートの鍵、空耳が特に好きだなー。
    長野さんのお話は、飄々としてSっ気たっぷりで何枚も上手な男と、戸惑って時に大胆な男で構成されてることが多い気がする。すごく、いいです…

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    2011年08月18日
  • 魚たちの離宮

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    雨更紗を読んだ時の調子で、最初から、誰が正気で誰が狂ってるんだ?と疑いながら読んだ。
    なんとも言えない後味。相変わらず。
    ゆるやかに流れる時の中で常にすっと肝が冷える感じと胸がしめつけられる不安があったな。
    夏宿の儚さとか鯉の艶めかしさとか。
    切ないって言葉も追いつかない気がする。前々からわかっていたものをなくした感じ。

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    2011年07月16日
  • カンパネルラ

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    今まで読んだ長野さんの作品の中で、雰囲気と場面設定は一番好きかもしれない。
    この本のあらすじは?って言われても、言いようがない感じ。ストーリーというよりはこの世界観全部を感じて読むみたいな。
    涼しくなるお話。相変わらずうつくしい。

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    2011年07月15日
  • よろづ春夏冬中

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    普通の本だと思って読んだ時の衝撃といったらないですが、こういうのもありかなと思いました。短編だし読みやすかったです。少年が出てくる作品よりも分かりやすくて好きです。

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    2011年07月15日
  • 雨更紗

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    これが長野さんの世界なんだな、ぼやあーっと熱に浮かされたまま終わる感じ。
    妖しい。艶かしい。うつくしい。
    このお話で作者は何を伝えたかったのか?とか考えるよりは、ことばの言い回しや描写、その時その時の雰囲気を愉しんだ方がいい気がする。
    正直全然わからないまま終わったけど(笑)この後味の悪さがやみつきなんじゃないかなあ。

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    2011年07月15日
  • となりの姉妹

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    ふと、誰の作品を読んでいるのかわからなくなり、ああそうか、と。
    細い繋がりを手繰っていくペースが心地よく、気持ち緩やかに和むなあ。

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    2011年07月05日
  • となりの姉妹

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    ネタバレ

    日常の謎的なほんわかムードのお話でした。
    不可思議系も好きだけど、こういうのももっと読んでみたいなぁ。

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    2011年06月30日
  • 三日月少年漂流記

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     少年時代なら誰の頭にもあるであろう、少し不思議な冒険。


     少年時代にやってみたかった冒険。


     そういうストーリーです。


     彼女の作品は独特な漢字の使い方が生み出す世界観が印象的ですが、それ以上に少年たちの好奇心や冒険がとても良く描かれていると思います。

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    2011年06月27日
  • 時の旅人

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    相変わらず夢か現か。というセカイを描かせたらうまい。

    道路のあちらとこちらが時の狭間。ヒトかアヤカシか。あやうい感じは悪くない。理不尽なことを言われている納得のいかない感じとか。何がホントでウソかわからないあいまいな感じとか。すっきりはしないんだけど、長野まゆみお得意の世界観を、お得意の少年で展開。

    ワンパだけに、安定感はある。

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    2011年06月21日
  • サマー・キャンプ

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    思ってたのとは大分違う感じだった。
    うーん結構難しい…頭がこんがらがってくる…
    性に関してや愛情や行為の意味とか理由とか考えさせられるお話。保健の授業になりそう…
    もう一回読みたい。

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    2011年05月20日
  • 魚たちの離宮

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    市朗と夏宿、弥彦の並びも妖しくて美しくて好きですが。
    …何よりもピアノの先生が怪しい(笑)。
    夏の"暑さ"よりも、木陰に入った時や泉に手を浸した時の"ひんやり"する感覚を味わえる作品だと思います。

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    2011年05月12日
  • お菓子手帖

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    著者の本を読んだのはこれが初めてでした。
    エッセイのような自伝のような、不思議な感覚の作品だと思います。私自身、この作品に出てくるようなお菓子類はほとんど食べませんが、子供の頃に「そういえばそんなお菓子があったな」と懐かしく思い出しました。
    マフィンやスコーンの描写は、本当に食べる人でなければできない表現であり、今はくどくて食べることができないかも、と思うクロテッドクリームをたっぷりつけて食べたい気持ちにさせられます。

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    2011年05月07日
  • あめふらし

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    正直わたしには難解でした…
    でも空気は楽しめた。
    特に後半の展開、ぞくぞくしました。市村兄弟…
    橘河と仲村と市村弟の関係がとてもおいしいです

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    2011年04月28日
  • 若葉のころ(凜一シリーズ)

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    優しい物語だった。なんだかんだ言っても、千迅さんも有沢も、優しい。みんなが凛一のことを気にかけている。そして、氷川君も。そんなみんなの優しさに救われる。

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    2011年04月17日
  • 碧空(凜一シリーズ)

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    このシリーズに登場する人々は、大抵、屈折している。有沢もその内の一人だ。そして有沢の撮る写真は、「白昼堂々」の世界を伝える。表面に見えているもの以外に、信頼できるものはあるのか。その表面に見えているものでさえ、他からの力を加えることで、その本来の姿を変える。信頼したい・したくない、頼りたい・頼りたくない(頼れない)、…。そういう両極に揺れる感情、それは時にとても淡い感情なのだけれど、そこから生まれる苦味や苦しみが、有沢の登場によって如実に表れてきた気がする。

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    2011年04月02日
  • 白昼堂々(凜一シリーズ)

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    氷川君は本当にいい人だ。そして、お兄さんのことがあるからかもしれないけれど、受け入れがたいはずの状況をなぜか受け入れてしまっている氷川君。その部分は謎ではあるのだけれど、画一的な物の見方をしないところ、出来るだけ偏見を排除して考えようとするところ、そういうのが氷川君の美質だと思う。
    凛一はずるくて、その一方でそんなずるい自分はいけないと批判する自分もいて、そんなふうに揺れているところが憎めない感じだ。実際に凛一みたいな人が近くにいたらむかつくのかもしれないけれど。
    そして私にとって一番重要なのは、凛一は華道、正午は茶道という家柄で、所作がとても美しいということだ。多分、長野まゆみもそういうとこ

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    2011年03月27日