長野まゆみのレビュー一覧

  • こどものころにみた夢

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    【収録作品】「男」 角田光代 絵/網中いづる/「ガラスの便器」 石田衣良 絵/松尾たいこ/「さよなら、猫」 島本理生 絵/鯰江光二/「水の恵み」 阿川弘之 絵/木内達朗/「タイムリミット」 辻村深月 絵/吉田尚令/「ヘビ」 西加奈子 絵/西加奈子/「ふたり流れる」 市川拓司 絵/いとう瞳/「ハントヘン」 堀江敏幸 絵/中村純司/「雲の下の街」 柴崎友香 絵/田雜芳一/「衣がえ」 長野まゆみ 絵/望月道陽/「おしっこを夢から出すな」 穂村弘 絵/ささめやゆき/「さらば、ゴヂラ」 高橋源一郎 絵/しりあがり寿

    夢だけにシュールな感じを引きずる。続き…はないのかな。

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    2023年07月20日
  • 45° ここだけの話

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    ネタバレ

    どのお話も少しずつ違和感があって座り後ごちの悪さを感じながらも読んでいくと、ん、え、どういうこと?と、理解できない展開になって、最後はぞわっとする。
    私の思い込みからなのか、想像、想定の状況とは全く違う、もう世界線が変わってしまったような展開がいきなり飛び込んでくる。

    印象に残ったのは、双子の話と、郊外に家を買った若い夫婦の話。どちらもぞわっとする感覚がよかったです。

    長野まゆみさんの初期作品はほぼ読んでいるのですが、幻想的な初期作品の舞台が現実になるとこんな感じになるのかなと思いました。

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    2023年06月29日
  • こどものころにみた夢

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    「こどものころにみた夢」をテーマにしたショートショート・アンソロジー。色々な作家さんの作品を楽しめます。夢の不思議さや、ならではの不条理を受け入れてる感じが好き。現実なのか、まだ夢の中なのか、分からないような書き味のものも。
    個人的には西加奈子さん、長野まゆみさんの作品が好きでした。

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    2023年05月31日
  • ぼくはこうして大人になる

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    ネタバレ

    黒長野。少年たちの関係だけでなく、クラスの空気もピリピリしてるのがこれまでと違うなと思いました。主要な少年たちが孤独に弱い。
    これまでは、高慢な美少年だけど集団でも上手くやってる、みたいな子たちだったけどイッくんは違う。七月と健はイッくんよりはメンタル強者。
    主人公イッくんの学校生活が不憫でした。「イッくんはちゃんとしてるなぁ」で済まされててクラスの面倒見させられてても、彼まだ中学生だ。。
    宮木あや子さんの長野愛が爆発しているけど冷静に分析してある解説とても面白かったです。作品が限りなく現実っぽい世界観でも、長野まゆみさんの描く少年は架空の生き物で、長野まゆみさんの作品にしか存在しないのすごい

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    2023年05月21日
  • あめふらし

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    長野先生らしさのある、すごく不思議な世界観のお話でした。明確に書かれていないからこその想像ができました。

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    2023年03月19日
  • 少年アリス

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    何よりも言葉が綺麗。登場人物の名前が蜜蜂とかアリスとか、ちょっと変わった感じなのも面白い。雰囲気が宮沢賢治っぽいな~と思った。理屈ではなく、心で感じるタイプの物語。

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    2023年02月10日
  • こどものころにみた夢

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    作品紹介・あらすじ

    【誰かの夢はときに美しく、ときに恐ろしく、どこか優しさに満ちている――】
    5分で読めて心が癒やされる!
    文:角田光代、石田衣良、島本理生、阿川弘之、辻村深月、西 加奈子、市川拓司、堀江敏幸、柴崎友香、長野まゆみ、穂村弘、高橋源一郎
    絵:網中いづる、松尾たいこ、鯰江光二、木内達朗、吉田尚令、いとう 瞳、中村純司、田雜芳一、望月通陽、ささめやゆき、しりあがり寿
    豪華作家陣が文章と絵で綴るショート・ショートアンソロジー!

    *****

    本の帯には「5分で読めて、暖かな気持ちに」とあるように、1作品は5分前後で読めてしまう。また「寝る前のひと時にぴったりなショートショートアンソ

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    2023年01月13日
  • こどものころにみた夢

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    豪華作家陣による夢にまつわる短篇集。
    石田さん目当てで購入。
    夢がテーマだけにどの作家さんも空想の世界全開の物語ばかりで現実逃避できた。

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    2023年01月11日
  • カムパネルラ版 銀河鉄道の夜

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    カムパネルラが語りなおす、というよりも、中原宙也の電波妨害の方が気になった。
    宮沢賢治の恋にはそれほど興味をひかれなかったし、もう少し「小説」であったらなあ、という読後感だった。

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    2023年01月04日
  • 千年王子

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    千年の時を隔てたSFファンタジー。
    衛星都市のワールド・ツアー校という学校が舞台なのですが、架空の世界の設定を理解するのに苦労しました。
    この世界では女性の存在は極めて稀で、男性の人数に対して数%しかいません。
    生徒数700人のワールド・ツアー校には、女性はいません。
    男性同士のエロティックな場面もあるのですが、仮想現実的であり、機械的でもあり、あまり感情が見えてきませんでした。
    後半は、性別すら曖昧になっていました。
    感情移入するのが難しい作品でしたが、長野まゆみさんの文章は好きです。
    冒頭から『サファイア、コバルト、藍(シアン)、青玻璃(ビイドロ)、ラピスラズリ、ターコイス、アズライト…』

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    2022年12月31日
  • こどものころにみた夢

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    各小説家の夢を覗いているような本。

    夢では、めちゃくちゃな展開や風景が不自然じゃないのよね。

    あの現実と夢の境目が分からないような浮遊感が色々なお話に盛り込まれて、共感しつつ読める部分もあった。

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    2022年12月24日
  • カンパネルラ

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    ネタバレ

    ・12月8日に読みはじめ、10日に読み終えました。


    ・長野まゆみのつめたくつれない少年、妖しい少年、翻弄される少年…… うれしい。柊一と一緒に夏織を探している気分になった。

    ・硝子の魚を夏織に渡せていたら、夏織のことを繋ぎ止められていたのかなとかなんとなく思う。夏織の真意は語られないままだったので、全然わかんないけど。夏織も柊一もカンパネルラに手を引かれたのか翻弄されたのか……

    ・最後に追っていた背中が「兄さん」から「少年」に変わったところ、よかったな。顔も曖昧で存在も危うくなっていた夏織が、ついにほどけてしまった、そんな感覚。

    ・「文藝」2001年夏号のインタビューを読んでみたら、

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    2022年12月11日
  • こどものころにみた夢

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    感想
    夢を物語ることの楽しさ。子供の頃は誰でも行っていたのに今はしなくなってしまった。楽しさと朗らかさを覚えながらもどこか郷愁を感じてしまう。

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    2022年12月07日
  • よろづ春夏冬中

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    ネタバレ

    ・11月7日に読み始め、9日に読み終えました。


    ・これの前は十二国記を読んでいたので、超大作長編ファンタジーで興奮してた精神を落ち着かせるには良いものでした…… 久しぶりに長野まゆみ読んだ。なんだかんだ1年くらい読んでなかった!? 長野まゆみのボーイ・ミーツ・ボーイアンドラブがジュンジュンの良い短編集でした。


    ・長野まゆみ、わりと社会人×高校生とか年の差系も好きよね。「獅子座生まれ」では年下×年上(に私は見えたんだけど)だったの新鮮だった。捜したらもっとあるのかもしれないけど、初めて読んだ、ような……気がする。

    ・あと「ウリバタケ」。これなんか妙にきしょくて(好きなきしょさです)印象

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    2022年11月09日
  • 三日月少年漂流記

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    ネタバレ

    博物館から三日月少年が逃げ出した…そう話す水蓮と共に、銅貨はZ市の百貨店、プラネタリウム、展覧館をめぐりながら、真夜中の月光舎とそこから飛び立つという船を眺めます。彼らはどこへ行くのか? 水蓮は三日月に帰っていったと言いますが、銅貨にはこれが馬鹿げているようにも、案外本当かもしれないと思うのでした…。
    トラブルが起こるわけでもなく、綺麗に進んでいって綺麗に着地(この場合離陸?)したのが本作です。瓦斯燈の灯りを点けたり消したりする描写や、美味しそうな食事のシーンなど、やはり長野さんらしい、細部と単語のイメージがとにかく好きです。解説の野上さんが言う「三日月少年の漂流先」も考えると、なるほど確かに

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    2022年10月31日
  • 猫道楽

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    あはははは
    長野まゆみさん、やっぱりBLなのね

    日暮星のことば
    「(略)どうせ、よけようとしても、べつの災難にぶつかる。何もかもがうまく進まない宿命なんだ。」
    わたしもそうだな⋯(T‐T)

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    2022年09月12日
  • 銀河電燈譜

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    ネタバレ

    「銀河の通信所」途中で挫折してしまい…泣
    長らく積ん読になってたこちらを読みましたが。
    こういうのでいいんだよ…
    いつものややこしい人間関係、嘘とほんとうとが混ざり合ったり記憶が曖昧だったり…
    こういうのがいいんだよ…
    こまかいことは気にせず文体を楽しむのがいいのかな、と思う。
    ただ、語り手が賢治である意味がいまいち分からない。銀河鉄道とか苹果とかのモチーフをつかいたかったのかなあ、というくらい。

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    2022年09月01日
  • カムパネルラ版 銀河鉄道の夜

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    本屋で表紙に一目惚れ
    しかし!中身が!めちゃめちゃに難しかったです!!
    銀河鉄道の夜の解説本のような内容でした…
    明治、大正時代の方の文章はまだ読みづらい、いつか理解できるかしら?

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    2022年08月31日
  • レモンタルト

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    ネタバレ

    はじまりがとてもすてきだった。

    ただ、個人的にはもうちょっと甘い小説が好きなので,主人公に対して社会がつらくて泣いた

    ドライブが楽しいものだと嬉しい。

    最初の傘がなんだったのかわからなかった。
    何度か読んだらわかるかもしれないけど、主人公がセクハラに遭うのを見たくないので考察を探してみます。

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    2022年08月16日
  • 天体議会 プラネット・ブルー

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    90年代を彷彿とさせるジュブナイル小説
    90年代の花とゆめのマンガに
    どハマりした世代にささりそうな内容。

    背表紙には
    長野まゆみの星の王子さま
    と紹介されていましたが
    どちらかといえば
    銀河鉄道の夜に近いような印象。
    鉱物や天体観測に興味がある人にも
    オススメかも。

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    2022年05月04日