長野まゆみのレビュー一覧

  • カムパネルラ版 銀河鉄道の夜

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    junaidaさんだからジャケ読み笑
    さらに名久井さんで信頼感(^^)

    カムパネルラが語る形式と思いきや
    銀河通信の記者さんや中原宙也という人物まで出てくる
    これはラジオなの??小説なの?

    「銀河鉄道の夜」はよく知られた物語だし
    色んな形で世の中に展開されているが
    残された原稿もあって未完の形になっているらしい
    研究論文も多くありそうですね

    異世界を思わせる文章なのに自分のイメージは東北地方にあってどうも日本の風景を思ってしまう
    賢治先生の分身が語っているからかな

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    2025年04月13日
  • 夏至南風

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    初期?古い長野作品。
    こう、誰も幸せにならない系。
    台湾のイメージ。南風が中国にはそぐわない気がして。

    性的な、多湿感、よくわからない、すっきりしない
    人が死にすぎて、理由もなく殺されても
    中国とか東南アジアなら事件にもならないのかもとか、(刑事が捜査してはいた)

    イチジクの暗示するもうひとつの意味としての「死」
    遮断し、境界を越えるものを運ぶ線路
    腐って原型を失い自己とは別のものと思い込む
    クーランが手に入れたものは
    意味深すぎるあとがきなのにさっぱり。

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    2025年02月03日
  • カムパネルラ版 銀河鉄道の夜

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    『銀河鉄道の夜』を色んな出版社から出てるのを読み漁り中。解説っぽくていいじゃん!と思ったら、なかなか難しい内容でした。でも少しだけ宮沢賢治さんについての考察が深まった感じがします。

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    2025年02月01日
  • さくら、うるわし 左近の桜

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    その犬に耳があるか:
    左近の桜シリーズらしい短編
    この川、渡るべからず:
    これまでと少し趣が違って感じる。骨董屋が再び出てきて嬉しい。
    ありえないことについての、たとえ:
    従来どおりの作風に戻った。この本で1番好きな短編。
    その犬の飼い主に告ぐ:
    医学生と犬のいる海辺の医院は白いひつじでも登場。医学生と医者は長野作品でお馴染みのモチーフ。柾の学生時代のきらめきをうかがい知れて嬉しい。

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    2025年01月29日
  • お菓子手帖

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    長野まゆみの視点から描かれる昭和の風景とお菓子。
    内容はとても長野まゆみらしくて好きだったけれど、同じ時代に田舎の農家でかなり大変な思いをしていたであろう自分の親との格差が凄いなと思ってしまい、色々複雑な気持ちになった。

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    2025年01月04日
  • レモンタルト

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    ネタバレ

    主人公はかなり不憫だけど、きっと絶世の美男で自然と人を誘惑するタイプなんだろうな。何回も倒れてるから、身体が弱い色白細身タイプ。
    義兄は長身エリートイケメンタイプ。


    ストーリーは「?」って感じる部分が沢山ありましたが、とにかく主人公と義兄の付かず離れずな距離感を書きたかったんだろうなと感じました。
    とりあえず主人公は普通の部署で普通に働かせてもらえるようお願いしたほうが良いと思う。

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    2024年11月11日
  • 少年アリス

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    初読はおそらく中三とか高一とかその辺。衝撃を受けたのは覚えている。思春期に一度はくぐるのが「不思議の国のアリス」と「銀河鉄道の夜」だと思っていて、はまるかどうかは別として、洗礼は受けるのかなと。銀河鉄道の夜は少年たちの冒険で、アリスは少女の冒険で、その二つが組み合わさったようなタイトルで、思春期真っ盛りの自分が惹かれないわけがない。あれから何十年もたって読み直したけれど、いいね。この世界観。夢か現か、硬質で、少年でいられる時間は限りがある。刹那的で瞬間的な美しさがそこにある。

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    2024年10月23日
  • チマチマ記

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    猫視点からのにぎやか家族物語。
    家族といっても血縁関係は複雑で、時折しれっといるジャン=ポールの正体はすぐ気付けるけど故人までとなると…でも当たり前に一緒にいるので、同じ家で暮らしてるなら家族では?苗字や血縁が何だって??みたいに緩い繋がりで良いのでは。
    来客がひっきりなしの方がわたしは耐えられない。。。みなさんかなり社交的だ。
    それもあって、だんご姫もおしゃまなんだろう(おしゃまももう古くて使わないかも…)。

    カガミさんの作るごはんも健康的で美味しそうで、カロリーこんなに云々しなくてもいいのに…と思いながら読んでいました。
    料理へのモチベーションが上がりそう!

    猫派ではないのでチマキとノ

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    2024年09月15日
  • チマチマ記

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    最初に思ったのは、チマキとノリマキっていう名前がかわいい。
    猫のチマキ視点で語られる宝来家の日常の話。
    とかく人物が固有名詞となって出てくるのと家族単位がゆるいために、誰がどういう血縁だっけ?となかなか頭に入ってこない。巻頭の家系図何回見たことか。
    とはいえ特別大きなトラブルもないし、出てくる食材や料理は美味しそうで四季の移ろいが目に浮かぶ。のほほんとした空気感を楽しみたいときにはいいのかもしれない。でも少し眠くなる。

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    2024年08月17日
  • 白昼堂々(凜一シリーズ)

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    ずっと澄んでてしっとりしたような作品でした。
    恋とか欲とか、人間だから、そんな単純じゃないよねって、好きです1つで終われないことだってたくさんあるよねって思います。恋愛を描いた作品は好きがすぐに幸せに繋がるように思えて、自分との差に辛くなりますが、性別のこともあって簡単じゃない恋愛はちゃんと苦しみがあってい良い。

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    2024年07月18日
  • 改造版 少年アリス

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    短くて読みやすい。
    色々な植物の名前が出てきて情景を思い浮かべやすい。
     最後に出てくる男の子で少し余韻が残るところも良かった。
     緩く読むにはちょうどいい。

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    2024年04月08日
  • 少年アリス

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    愛萌さんの偏愛河出文庫の企画で出逢いました。
    自分のセンスでは絶対に選ばない本なので、新たな出逢いとなりました。

    ファンシーでメルヘンな幻想的な童話です。
    170ページほどしかないけど、旧かな遣いとかも含めて、長野まゆみ先生の独特な世界観に慣れるのに時間がかかりました。

    絵本にしてもいいのでは?と思うぐらい、幻想的かつ美しい夜空や卵や螢星の表現、少年たちのやり取りが魅力的な作品でした。

    現実を戦う勇気が湧くような話が大好きな私にはちょっとハマらなかったですが、幻想的な不思議な話が好きな方にオススメです。

    ◯特にオススメの層
    絵本のような幻想的なメルヘンな物語が好きな方

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    2024年03月14日
  • こどものころにみた夢

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    評価が低いのは、帯の文言がまったくの羊頭狗肉だったからです。「5分で読めて、暖かい気持ちに」って。全然暖かい気持ちになんかなりませんよ。作家陣も抗議していいんじゃないか。まあそこを期待して購入した訳じゃないんだけど。

    内容はよかったです。不条理さ、うっすらと漂う気持ち悪さ(あるいは気持ちよさ)、尻切れとんぼの読後感、などなどいかにも夢の話だという気がして、一編読んだあとよく眠れる気がしました。お話と自分の夢の境目が曖昧になるようで。

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    2024年02月27日
  • レモンタルト

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    叙情的で、あまり今までに読んでこなかった作風。
    主人公が職業柄というか、それ以上にさまざまなトラブルに巻き込まれていく中、いつもタイミングよく義兄が現れて助けてくれる。
    義兄はどういう生活をすれば、こんなにタイミングよく現れられるんだろう。

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    2024年02月15日
  • その花の名を知らず 左近の桜

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    面白いのだけど、すぐにわからない内容なので星は三つwww 私の読解力の問題なんでしょうが、複雑に絡まり合っているので、こらから読もうという方は、メモと人物相関図(もしくは家系図のを書きながら読むことをお勧めします。

    私は、滅多にしないのですが、再読しながら家系図を書きました…。二度読みすると、「あ、これはあれのことか!」ときちんと伏線があったことが分かります。…あー、やっぱり、私の読解力と記憶力の問題かも知れません。内容は面白いので、ぜひチャレンジしてみてください。

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    2024年01月08日
  • いい部屋あります。

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    ネタバレ

    おもしろいはおもしろい。

    テンポがよく読みやすい。ノリも好き。

    けどなんというか、作者の書きたいとこだけ書きましたー!!って感じもする

    もっと途中書くこと何かあったのでは?途中大分何か省かれてない?って思ってしまったくらいテンポが早い感じがする

    あと百合子サイドでの話を読ませてほしいくらい百合子の行動が謎すぎる

    寮の住人のキャラがすごく立ってた割にえ?これで出番終わり?と物足りなかったかな

    なんかおもしろかったけど何か物足りないって印象をうけた作品です。少しだけ不完全燃焼かな。続編、スピンオフとかあるならぜひ読みたいけれども。

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    2023年11月13日
  • 聖月夜

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    間違えて借りた本です、今は夏ですが…(笑)
    せっかくだから読みました。ホッコリする物語でした。あっという間に読めます。子供の頃の事を思い出すような話ですね。

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    2023年09月29日
  • チマチマ記

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    猫であるチマキの語りで進められていく宝来家の美味しい日常 大きな事件という事件もなくここだけゆったりとした時間が流れていく なんともほんわかとした温かい作品だが、カガミさんを何度も「女子」と表現するのは不快感があった ゲイであることなのか、心が乙女なことを指しているのか、どちらにしても前時代的な表現に感じる 可愛い話だけにここが残念

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    2023年08月16日
  • 八月六日上々天氣

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    昭和16年から原爆投下の日まで、女学生珠紀の何気ない日常を、彼女を慕う4歳年下の従弟との交流を織り交ぜながら描いていく。

    戦時下の市井の人々がただ凄惨な日々を過ごしたのではなく、不自由ながら小さな喜びを見つけて一生懸命生きていたんだとつくづく思う。

    だからこそ、一瞬でその日常を奪った空襲や原子爆弾の理不尽さが際立つ。
    鹿屋から(鹿屋へではなく)出発する市岡や、広島市内で原爆の犠牲となったであろう史郎が最期に珠紀に会いにきたことが切ない。

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    2023年08月15日
  • こどものころにみた夢

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    12人の作家による夢や思い出のアンソロジー。
    堀江敏幸氏の「ハントヘン」、長野まゆみの「衣がえ」が良かったです。

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    2023年08月02日