長野まゆみのレビュー一覧

  • 兄と弟、あるいは書物と燃える石

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    紙のチョイス、文字の処理とか
    ブックデザインは結構好きです。

    内容は、長野まゆみの王道に近い。
    しかしちょっとずつ種明かしして
    焦らすわりには物足りない。
    元々、起伏の激しい話を書く人ではないし
    こんなもんかも。

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    2015年07月21日
  • 左近の桜

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    死んだ男を拾ってくる桜蔵の話。
    死んだ男たって、死体じゃなくて幽霊ね。

    夢なのか現実なのか・・
    そこはかとなく怪しい感じがずーっと漂っている。
    どきどきしちゃう本でした。

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    2015年05月26日
  • 天然理科少年

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    ネタバレ

    放浪癖のある父親のせいで転校を繰り返す岬。引っ越してきた山間の町で、小柄な少年賢彦に出会う。賢彦は二年前幻の湖で神隠しに遭い、二年前と変わらぬ姿で戻ってきたとか。そのせいでクラスで浮いてしまっていた。


    まず、表紙のお人形さんの眸に惹きつけられて、表紙買いしました。美少年さんです。
    長野まゆみさんの描かれる少年はきっと、岬も賢彦も透明感のある少年なのでしょう。

    鬼胡桃の印鑑、檸檬水の空き瓶を溶かして作った笛……
    古い机の中とかに入っているのを見つけたくなるような小物がいちいち可愛いです。

    父親の過去の友人と、息子である岬が邂逅します。
    短い時間でも、もう会えなくても岬は賢彦と友人になり、

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    2015年05月25日
  • となりの姉妹

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    近所のおばさんが突然亡くなり、彼女が残した謎めいた「暗号」を、主人公の佐保は隣家の姉妹とともに解こうとする。
    情報を小出しにする書き方で、最初は全員下の名前しか出て来ず、関係もなかなか明かされないので、人間関係が最初はわかりづらい。
    だんだん苗字や、その関係がわかってきて、謎解きも進んでいく。

    一生懸命確認しながら読まないと繋がりがわからない。
    ラストの謎解きもちょっとわかりにくい。
    長野ワールド健在です。

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    2015年05月09日
  • 三日月少年漂流記

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    再読。少年たちのワクワクする秘密の冒険の一日。自分の心も一緒になって三日月少年を追ってしまう。
    著者の築く近未来のような懐かしいような独特の世界は、とても魅力的。

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    2015年04月28日
  • レモンタルト

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    長野さん、もっとフワフワした感じの物語を書くイメージ。
    これはフワフワしてなくて読みやすい。
    義兄とその母。キャラが良い。

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    2015年04月06日
  • ぼくはこうして大人になる

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    イケメンだからって性格悪くても許されると思うなよ。と七月に対する嫌悪ともいえる感想を抱きながら読み進めていった。
    多くはないけど女子生徒の無意識の損得勘定の動きに肯きながら、一と七月の繊細な心理描写で青春期の微細な動きを表現していく長野さんのすごさを改めて突きつけてくる一冊でした。
    厚さがないので、何度も気軽に読み返せます。

    解説にあった、ジャンル=長野まゆみには首を傾げてしまいました。
    私みたいにBLはBLでしょ。なんて思いで彼女の作品を読むのは少ないのかな?
    解説した宮木あや子さんの考え方が一般的なのでしょうか?

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    2015年01月30日
  • 左近の桜

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    男同士がしのんで足を運ぶ宿「左近」の長男・桜蔵をめぐる物語 ただよう妖しい大人な雰囲気と、純粋な桜蔵くんのいじらしさがたまらない 美しい日本語で紡ぎ出される季節のうつろいとふしぎな逢瀬に酔いしれる 

    (桜蔵くん総受けバンザイ!)

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    2015年01月29日
  • 改造版 少年アリス

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    装丁と挿絵がとにかく可愛い!!
    小説の不思議な世界観とよく合っている。

    「アリス」、「蜜蜂」、「耳丸」、「スカラ座」など、どの国の物語が分からないところが、空想の世界の雰囲気をより強くしていて、面白かった。
    あと、最後の終わり方がユーモアにもホラーにも感じられて、言いようのない気持ちになった。

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    2015年01月24日
  • 野川

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    「意識を変えろ。ルールが変わったんだ」
    両親の離婚により生活が一変した中二の夏。転校した先で出会った担任の言葉は『音和(おとわ)』の耳に重くひびいた。


    課題図書らしい。けど長野まゆみだ。例のジャンルではないだろうが、それでも感想を書くのは難しいんじゃないだろうかと心配になる。なんせ私はいつも悩むので。
    登場するのは思春期のシニカルな主人公(もちろん男)、人好きのする分別ある先輩、一風変わってはいるがセンスのある担任等々。長野ワールドとしてのメンツがそろっていてこちらとしては深読みをしたくなってしまうが、そこは課題図書、少年の成長期として体をなしていた。
    そしてもう一つの主題と言ってもいいと

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    2014年12月31日
  • 少年アリス

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    「あゝ、そうか。提灯を作るんだね。蛍星を入れて。」アリスが了解すると、
    「そう、月明かりだけでは暗過ぎるからね。」
    2014/10/31-11/05

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    2014年11月22日
  • よろづ春夏冬中

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    長野まゆみさんらしい14の短編集。
    少しのファンタジー要素と、青年たちのほんのりとした妖しい関係が多々あり。

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    2014年10月22日
  • ぼくはこうして大人になる

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    久しぶりに長野さんの本を読んだ。
    歳の離れた血が繋がっていない双子の兄姉をもつ主人公。中学生のちょっと冷めた感じや背伸びした感じがなんとなく懐かしかったかな。

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    2014年10月18日
  • 螺子式少年

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    ネタバレ

    相変わらず素晴らしい世界観。読み始めるとすぐにどっぷり浸かれる。SFなんだけどファンタジー色が強いからそこまで固くないので好き。この世界では色んな人がレプリカされているんだろう。葡萄丸のお父さんがレプリカなのも実は死んで仕舞ったんじゃあないかとか、野茨のママも本当の野茨を亡くしてレプリカを作ったんじゃないかとか憶測だけど、考えてしまう。 それにしても、長野まゆみの世界は全てが綺羅綺羅している。夜警が買ってた果実入りのシトロネル酒私も飲んでみたい。

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    2014年10月13日
  • 咲くや、この花 左近の桜

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    つまり、きみはもう外道にいるわけだよ。

    「左近の桜の」続編。相変わらず巻き込まれ体質の桜蔵。各章ごとに区切られているので、次の章こそ新展開かと期待して読み進めるも、少しワンパターンな展開が続く。しかし、最後はなかなかどうして気になる。大学生編と続いてほしいシリーズ。

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    2014年10月09日
  • お菓子手帖

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    エッセイ。当時の様子もわかり、お菓子の甘い香りが文章を通じて伝わってきます。 甘いものが食べたくなる。

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    2014年09月27日
  • ぼくはこうして大人になる

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    年の離れた、血のつながりのない双子の妹兄をもつ一(はじめ)。幼い頃、この双子に、女だとおもいこまされ、また、従兄に間違った性癖をおしえられ、今は中学3年生、優等生を演じている。
    東京で、弁護士をしている、兄のクライアントの弟が、一の中学に転向してきて、一の生活が、変わっていく。
    長野さんらしい、はなしの展開。
    でも、最後が、ちょっといい話で、読後感がよかった。

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    2014年08月28日
  • 少年アリス

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    足穂だ!
    書評を先に読んでしまい興味を持った。
    幻想的であり、夢のようでもあり。

    卵(鳥になれなかった=未熟な?
    子どもから大人になるでもなく、子どものままでいるのでもない。
    月の光:霧につつまれた様な雰囲気。

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    2014年08月25日
  • お菓子手帖

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    小説だと思って読んでたけど、
    エッセイに近い感じ。
    ても、出てくるご飯やスイーツは
    どれもおいしそうだった。

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    2014年08月23日
  • 鉱石倶楽部

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    美しい鉱石の写真に美しいお話が添えられている。
    本の後半部の菓子職人のひとりごとがいい。

    別の著者の本になるが、クラウドコレクターと似た趣きを感じた。

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    2014年08月22日