長野まゆみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私はこれを読んで驚いてしまった。同性愛の話だとは思っていなかったからです。古本屋で手に取り後ろの説明を読んで面白そうだと買ったのが、この本。私にはとても読みやすい文章の書き方で心地が良かったですね。ですが、すらすら読んでいるような、しかし実際はなかなか進みませんでした。私は同性愛に偏見はありませんが好き好んで読んだりはしない人間なので、それが原因かもしれませんね。しかし、凛一がとても好きですね、私。由緒ある家元なだけあってか穏やかで礼儀正しい。凛一が魅力的且つ心地の良い書き方があるから私はこの作品を嫌いとは簡単には言い切れないなと思いました。好きかとも言い切れないですが。他の方のレビューでも書
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Posted by ブクログ
オリジナル少年アリスが今手元にないのではっきりしたことは言えないんですが、改造版は、非常に読みやすくなっているという印象です。
文字表現がとかではなく、内容に関して、無駄に分かりやすくなっているような。
もっともっと幻想的で、曖昧でいいと思うんだけどなあ。
「少年」は、とりわけ初期の長野少年は、それこそ石膏でできた細工たまごのような存在で、成長することもなければ現実世界に生まれることもない、天幕のむこうの人形のような存在だと思っているので、ずっと曖昧なままで、夢の中のような雰囲気でいい。
でも飾り文字や装丁が、オリジナルよりぐんとおしゃれになってます。 -
Posted by ブクログ
やっぱりいいですね、河出文庫の文藝collectionの長野さん。長野さんの作品はどれも素敵ですが、このシリーズは特に素敵。
ただ、少し私には素敵すぎる作品だった気が…。雪花草子を読んだすぐ後だったので、その差かもしれません。次はもう少しアクの強い作品が読みたいな。でもよかったです。
これはまさに宮沢賢治なオーラの作品。紺野先生がセロ弾きのゴーシュの主人公と重なります。なんとなく不思議で素敵な世界とこの現実の仲介人。長野さんのこういう感じの作品には必ずこんな役割の人物が登場しますが、その人物のかき方がうまいです。とても素直な人物なのになぜかわざとらしくなく…。長野さんの技ですね。
一つ一 -
Posted by ブクログ
長野まゆみさんを読んだことがなくて、
中村明日美子さんみたいな少年愛を求めている人におすすめしたい本。
独特の雰囲気がありますが、それが大丈夫なようでしたら本当に非常におすすめします。文体にくせがあるので、苦手な人は苦手かと思います。
それになにより少年愛をズバズバ書いてますからね!!!!
彼女の作品は何の疑問もなく、みんなホモですからね!!!!!
この中に収録されている、「栗樹―カスタネチア―」が、
…驚かないでくださいね。
現代文模試の……小説読解に選ばれていたのですよ……
なにを…考えているんだ……ベネッセ…
そんなにガッツリとした部分ではなかったのですが、いやしかし、いやしかし