長野まゆみのレビュー一覧
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人口の減少により、実の親以外に代理母と生活する家族が普通に存在する世界が舞台。
銅貨、銅貨の兄の藍生、銅貨の友人の水蓮が主な登場人物。
主人公の銅貨も全員血の繋がらない家族の中で暮らす少年だ。
銅貨と藍生の確執、銅貨と水蓮の友情といった部分を独特の言葉で描きながら、少年が成長していく様子を綴っている。
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長野節炸裂というか、かなり特異な世界観な上に不思議な単語にルビ満載なので、合う人合わない人がはっきり分かれる作品だと思います。
私は綺麗な表現だな~と感じる方なので、長野さんの文章はとても好みなんですが。
『新世界』辺りの話に感じる毒気はほぼなく、ほんわかしたファンタジー色が強いよう -
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私はこれを読んで驚いてしまった。同性愛の話だとは思っていなかったからです。古本屋で手に取り後ろの説明を読んで面白そうだと買ったのが、この本。私にはとても読みやすい文章の書き方で心地が良かったですね。ですが、すらすら読んでいるような、しかし実際はなかなか進みませんでした。私は同性愛に偏見はありませんが好き好んで読んだりはしない人間なので、それが原因かもしれませんね。しかし、凛一がとても好きですね、私。由緒ある家元なだけあってか穏やかで礼儀正しい。凛一が魅力的且つ心地の良い書き方があるから私はこの作品を嫌いとは簡単には言い切れないなと思いました。好きかとも言い切れないですが。他の方のレビューでも書
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Posted by ブクログ
オリジナル少年アリスが今手元にないのではっきりしたことは言えないんですが、改造版は、非常に読みやすくなっているという印象です。
文字表現がとかではなく、内容に関して、無駄に分かりやすくなっているような。
もっともっと幻想的で、曖昧でいいと思うんだけどなあ。
「少年」は、とりわけ初期の長野少年は、それこそ石膏でできた細工たまごのような存在で、成長することもなければ現実世界に生まれることもない、天幕のむこうの人形のような存在だと思っているので、ずっと曖昧なままで、夢の中のような雰囲気でいい。
でも飾り文字や装丁が、オリジナルよりぐんとおしゃれになってます。 -
Posted by ブクログ
やっぱりいいですね、河出文庫の文藝collectionの長野さん。長野さんの作品はどれも素敵ですが、このシリーズは特に素敵。
ただ、少し私には素敵すぎる作品だった気が…。雪花草子を読んだすぐ後だったので、その差かもしれません。次はもう少しアクの強い作品が読みたいな。でもよかったです。
これはまさに宮沢賢治なオーラの作品。紺野先生がセロ弾きのゴーシュの主人公と重なります。なんとなく不思議で素敵な世界とこの現実の仲介人。長野さんのこういう感じの作品には必ずこんな役割の人物が登場しますが、その人物のかき方がうまいです。とても素直な人物なのになぜかわざとらしくなく…。長野さんの技ですね。
一つ一