長野まゆみのレビュー一覧

  • カンパネルラ

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    ほわほわと存在感のない人々が、ほわほわと同じ場所を行ったり来たり。ロケシーン少な過ぎの低予算映画かよ!って小説だけど。
    まぁ存在感のなさで言うなら爺ちゃんは本当に存在したのか謎。死んでんじゃねーのか。爺さんを殺してその罪悪感に苛ませるままに幻覚に囚われて第二の人格お兄ちゃんを生み出して最終的には誰もいない一人きりで爺ちゃんを埋めたところに生えてきた銀木犀がすくすく育って犯罪がバレる、という話になってた。嘘だけど。
    そんなこんなで実際にはほわほわだった。

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    2021年02月13日
  • メルカトル

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    ネタバレ

    地図収集館で働く17歳の主人公と絡んでくる女性たち。ファンタジーのようなミステリーのような。どう展開していくかわからない面白さがある。ただ終盤の種明かしで、人情的にスッキリしないのが残念。エルヴィラの都合は理解できるが、彼女も周りもちょっと身勝手すぎないか。これでいいのか。登場人物たちの人柄(というか価値観)に、いまひとつ好感を持てない。表紙を眺めている分には素敵でワクワクするのだが。

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    2021年02月07日
  • 新世界〈5th〉

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    シュイがとことん報われなくて悲しい。
    主要な登場人物はみんな死んでしまったっぽいのも…あんなにグロテスクだったミュラーに至ってはナレ死レベル。
    長野作品では最も多く大人が出てきたのも珍しかったです。どの大人もそれぞれの冷酷さがありました。
    目に包帯した白い服の少年、あれがソレンセンの本当の息子だったのかな。
    ミンクでイオの産んだ子どもはこのあとどうなるのか…碧と銀杏(の翡翠の方の色だと思う)のオッドアイって凄い。
    白い沙の地を舞う焔の蝶の景色の鮮やかさ。イオはこれからずっとここを彷徨うの…?
    寂しく、虚無なラストでした。謎は謎のままで。

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    2021年01月27日
  • 新世界〈3rd〉

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    謎は深まるばかり。。
    シュイ、ソレンセンに思慕…よりも強い感情を抱いている気がします。希んだら殺してくれますか?って言ってしまうほど。
    イオとミンクはやはり同一人物の別人格なのかな。
    ハルも結構好きだったので、P.U.S.を発症したっぽいのが寂しい限りです。リュカ一体何したのか。。

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    2021年01月22日
  • 新世界〈2nd〉

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    ネタバレ

    2巻も面白かったです。シュイのお話。
    イオってミンクだったんだ、シュイの弟でなく。
    肉塊となってる《女》が貪る哈蜜と、恩寵の注入…ってあれなんだろうけど、膨張しまくってる《女》はやっぱり長野作品では1番醜いものかも。
    ジャウがミステリアスで気になります。
    ここまで階級の差が激しく、支配するものされるものが残酷な程きっちりあるのは…そして階級が下の種族?は好きに扱っていい、というのはなかなかダークな世界です。

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    2021年01月21日
  • 天球儀文庫

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    彼らが彼らでいられる時間が短いから、こんなに燦めいて見えるのかなと思います。
    言葉遣いも行動も丁寧じゃないのに、上品さは全く失われなくて長野作品の少年は良いです。

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    2020年12月30日
  • 少年アリス

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    世界観がすごく好き。
    漢字の使い方も素敵。
    しかしその文章が読み難く、一冊読むことがつらい。
    それでも、それをも超える独特の世界に揺蕩う魅惑。

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    2020年11月24日
  • 天然理科少年

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    丁度今頃の季節のお話で良い読書でした。
    このお話での時間の流れ、たった3日なんだ…もっと長い気がしていたけれど。
    岬と同い年の梓は、今現在の岬の父親である梓とは違う性質で、あれから彼に何が?と思ってしまいました。
    切ないお話でした。

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    2020年11月22日
  • 兄と弟、あるいは書物と燃える石

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    実在するのはどちらで、どの過去が本物で、事実はどれなのか?
    劇中劇のように見えるのに、ほんの少しずつずれた情報が重なり合い、物語と虚構と登場人物達の位相をずらしていく。
    一読しただけでは整理しきれず、再読を試す。が、ますます混乱する。この感覚には覚えがあるぞ、と私のように作者の初期作品に傾倒したことのある読者の一部は感じるのではないだろうか。
    当時とは趣が大分異なるが、散りばめられたエッセンスに作者らしさを見つけるという楽しみ方もできる一冊。

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    2020年10月16日
  • カムパネルラ版 銀河鉄道の夜

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    カムパネルラが「銀河鉄道の夜」について語りなおすのではなく、カムパネルラ、通信局、中原中也が、「銀河鉄道の夜」と他の作品(「春と修羅」)賢治の為人について考察する。という内容。 銀河鉄道の夜を深く解釈することや、宮沢賢治について理解することなどにつながる一冊。特に、中原中也(宙也)の意見が面白い。

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    2020年09月30日
  • いい部屋あります。

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    お話自体は面白いのですが、BL的なものを入れなくてもよかったのでは・・・長野まゆみさん作品らしいといえばらしいかな・・・。

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    2020年09月07日
  • 賢治先生

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    賢治先生や少年たちを乗せた汽車は銀河鉄道だったのかな……好きでした。
    カンパネッラもジョヴァンナも良いです。ジョヴァンナは途中まで少女かと思ってたけど。
    途中途中に挟まれる詩のような短文も良かったです。言葉遣いが旧仮名遣いなのも雰囲気ありました。
    長野作品は清涼剤ですほんと。

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    2020年08月01日
  • 夏帽子

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    清涼剤です。
    紺野先生の授業も不思議な時間だと思っていたら、だんだん紺野先生の前に表れる世界も不思議なことに。
    鉱石や植物、生物も素敵。
    雨竜先生の生徒の少年が好きでした。

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    2020年06月10日
  • メルカトル

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    出自が不幸ゆえにどこか達観した少年とそれを振り回す少年と奔放かつわがままな女性たちという得意の構図だが、昔の作品と違い他者の生活や街の雑踏が感じられる。

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    2020年05月20日
  • 鳩の栖

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    素敵な空気です。落ち着いてて清々しくて。
    少年たちに気品が感じられるところか大きいなあ、やはり。
    「鳩の栖」「紺碧」「紺一点」が好きです。
    浦里と真木は続きがあったはずなので楽しみです。

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    2020年04月10日
  • 魚たちの離宮

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    夏の初めから病床に臥す友人・夏宿(かおる)を見舞いにきた市郎が、彼の家で過ごす4日間を描いた物語。家には彼ら以外に、夏宿の弟である弥彦、そして弥彦のピアノ講師である諒(まこと)が登場する。
    夏宿の屋敷のふもとにある池には鯉が住い、市郎は夜な夜なその池に降りるたびに夏宿の幽霊らしき白い姿と出会う。弟の弥彦は兄がすでに夏の初めに亡くなったと言い、ある鯉は彼の生まれ変わりだと教える。しかし日が昇れば夏宿は自室におり、床でいつものように本を広げている。
    最後まで夏宿の生死がはっきりしない、彼岸にいるような曖昧な世界観だった。家の周りでは木々が鬱蒼としていて、その環境が余計に外界と断絶されたような幻想的

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    2020年04月10日
  • 左近の桜

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    BL。
    短編なんだけど、前に出た話が後で出てきたり、関わってくる。わかんなくても問題ないけど。

    私が読んだのはハードカバーなので表紙は、アートちっく、というか、縄文風味。
    BLじゃなくても、面白いの作れそうなのに、BL入れないと駄目かな。まぁ、あっちこっちで出てくるけど。

    相変わらず、知らない言葉が多く出てくるし(調べても分からないままの言葉もある)、漢字と平仮名の割合が美しい。(この文字平仮名なんだ、とか。)
    読み直さないと理解出来ないし、何なら読み直しても理解出来てないかも。
    箪笥の中って言葉が出てきて、関連しないよね?とか。
    勧酒が出てくるの多い。

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    2020年04月10日
  • フランダースの帽子

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    今回はウソがテーマの短編集。ウソはウソでも、人をひどく傷つけるようなものではなく、アッと思わせるような無邪気なウソなのが可愛らしい。しかしテーマが読者をだますようにできているので、集中して読まなければ最後のネタばらしについていけない。読みながら登場人物の相関図でも書きたくなるような複雑さである。

    またいつもながら、長野さんの文章は美しい。特に情景描写がきめ細やかで、想像が膨らむ。会話も軽快で洒落がきいていて、口に出して読みたいくらいだ。「シャンゼリゼで」のモモコの長い語りも苦にならないし、でまかせで話しているとわかっていても信じてしまうほどの説得力がある。
    お気に入りは「ノヴァスコシアの雲」

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    2020年03月20日
  • 雨更紗

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    誰も彼ももうひとつの人格を生きているのでは…?
    祖母=寧子、伯母=安、玲=哉。
    ゆらゆら、涼やかに雨にけぶる幻。

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    2020年03月19日
  • 時の旅人

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    時空を超えて、少年が経験した不思議な世界の話。タイムトラベルの話、というよりは夢を見ていたような、繋がるようで繋がらない奇妙な感覚が残るストーリーでした。
    長野まゆみさんらしい、言葉が美しくて読んでいて心地よさを感じました。時空の変化にはついていけなくて、おいてけぼりな気分を味わいつつも。

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    2020年03月19日