長野まゆみのレビュー一覧

  • あめふらし

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    相変わらずの長野ワールド。『よろづ春夏冬中』に出てきた橘河、市村兄弟が再出。そういうことか〜と納得のいく部分もあり、まだまだ理解できない部分もあり。それでも、タマシイとか異界とか、この妖しく不思議な世界観は好き。また時間をおいて読み返してみたい。

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    2013年08月07日
  • 鳩の栖

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    短編集。
    少年たちのおはなし。
    この人の作品は読めないのと読めるのがあるんだけど、これはすんなり読めた。あっさりしてるからかな。

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    2013年08月06日
  • となりの姉妹

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    御近所づきあいからのちょっとした冒険ものみたいなお話。謎解きもありながら、ゆるーく時間が過ぎてくのもいいな。身近な人達の関係性がいろいろあって、人との繋がりって不思議だなあと思わされる。

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    2013年07月31日
  • 箪笥のなか

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    ☆3.6
    親戚から譲り受けた、古い紅い箪笥。その引き出しから時々不思議なものたちがあらわれ、また箪笥に呼ばれるように、この世ならぬ人々が私を訪ねてやってくる...。

    古い紅い箪笥の影響で、現実とちょっと不思議な世界の入り混じった空間になってる。訪ねてくるのは怖いものたちじゃない、ちょっと不思議なものたち。マイペースな弟や大家さんもいい味出してる。

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    2013年07月26日
  • 螺子式少年

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    久しぶりにキラキラモードの文章が読みたくて再読。
    瑠璃・紫瑛など作品中の漢字にふってあるルビを見ずに
    どんな物なのか漢字のみを見て、自分で想像をするのが
    ちょっと楽しかった。

    この作品が不気味なのは、本人の全く知らないところで
    自分そっくりに作られるレプリカが、普通に生活を送っている
    こと。 依頼者が身内だった場合、同じレプリカが大量に
    作られ本人か偽者かの見分けが、周りでつかなくなっている。
    心までも本物そっくりにコピーできるレプリカと本物との
    違いは? どこで線引きをするの? 
    答えの出ないグルグル感が久しぶりに面白かった。

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    2013年07月24日
  • 咲くや、この花 左近の桜

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    ネタバレ

    文庫版楽しみにしていました
    表紙の色っぽさが素敵
    内容は圧倒的に前作の方が好みでした
    今回もいいけどね!!正直いうと後半部で
    ちょっと飽きてきてちゃんと読めてないから
    また読みますね! あと羽ノ浦先生が
    謎を残したままどこかへ行ったのが
    かなり悲しかったですね またどこかで登場して頂きたい
    サブのほうに好みのキャラが多いので次また出るのだったら
    活躍してほしいなー 弥とか久生とか
    真也ちゃんの男らしさが好きです なんだかんだで
    今回は桜蔵と真也ちゃんの絡みが一番好みでした
    髪に指をからませキスをするシーンがとてもきた
    相変わらず甘くて幻想的で美しい文章でした
    着物の柄の説明?とか香りの表し方と

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    2013年06月28日
  • あめふらし

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    市村青年の鈍さというか天然さに襟首掴んで揺さぶりたくなる気持ちで読み終えてしまいました。彼と兄がどこへ行ったのか、改めて想像するために時間を置いてからまた読みたいです。

    思わせぶりな会話と肝心な部分の描写を省いた、読者の想像を掻き立てる物語。長野さんの作品によくあるこの雰囲気をなんと表現するのが適当かわかりませんが、一言で表すなら妖しいです。
    私は子供の頃に初期の長野さんの作品でファンになった層なので、こういった雰囲気の作品に抵抗を覚えないではないですが、文章そのものの美しさは流石。解説の言葉をお借りするのであれば、私にとって長野さんは「ひとり一ジャンルの小説家」です。表現するものが変わって

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    2013年06月19日
  • 宇宙百貨活劇 ペンシルロケット・オペラ

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    なんだろう。
    小説のはずなのに絵本を読んでいるようなそんな気がしてならなかった。もちろん挿絵なんてものはないはずなのに錯覚させられずにはいられない。長野作品の初期とも、色恋の豊富な現在の作風とは一線を画していてとても不思議な読み心地。
    しかしこの本を読むには遅すぎた気がしてならない。
    中学生くらいが読むには丁度良いかも。短いし、すぐに読み終えることの出来るファンタジー。
    山や谷といった盛り上がりはないけれど、耽美的な文章に触れるきっかけとなれうる作品だと思う。

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    2013年05月14日
  • 千年王子

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    ネタバレ

     これは親子の物語だったの?

     それにどこからが授業でどこからがリアル
     だったのかわからない。

     どこまでもシンヤが作ったプログラムな
     気がしてきた。

     ルカって、ただ巻き込まれただけ…?

     

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    2013年05月12日
  • 夏期休暇

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    情景描写が美しく、浸ってしまった。特に時刻時刻で姿を変える海の描写が印象的でした。やはり長野作品は水の描写が心地いい。
    結末はどう受け取ればいいんだろう。兄とのエピソードが切なすぎた…。
    長野作品の登場人物は皆ガラス細工の人形みたいだなと思います。基本、体温を感じないキャラクターはあまり好きじゃないのですが、長野作品に登場する少年たちは観賞用としてガラスケースに入れて飾っておきたい気分になります。じっと見続けていると退屈してくるけど、時々じっくり眺めたくなる、私の中での長野作品はそんな感じです。

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    2013年04月27日
  • 咲くや、この花 左近の桜

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    「左近の桜」の続編
    前作に続き独特の世界観。妖しく幻想的で耽美。
    読者にかなりの想像力と妄想力が求められる。一気に読むのは疲れるね。短編集だから、ちょっとづつ間を空けて読んだ方が良かったかも。

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    2013年04月14日
  • となりの姉妹

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    ネタバレ

    あらすじの、「不思議な世界」「妖しい世界」には、あまり共感できなかった(共感、というよりは、納得?)。しかし、聞いたことの無い呪いや習俗が沢山あって、興味深かった。少しほのぼのとした日常を描いた小説はあまり選ばないからか、ときめきながら読むことは出来なかった。私は、「おとなへの許容」が嫌なのかもしれない。

    ココアの描写が素敵だったので、真似して淹れてみたい。柑橘類の砂糖漬けも一緒に。

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    2013年04月09日
  • コドモノクニ

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    昔のおしゃれとか懐かしさが見えるお話でした。今みたいに何でもあるわけじゃないからその中で楽しむ子供の頃をちょっと思い浮かべます。

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    2013年03月23日
  • よろづ春夏冬中

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    日常に紛れこんだ不思議な話を描く14の短編集。
    同性愛テーマの作品が多いですが、様式美のような密やかな印象。さらりと綺麗に読めます。

    花見で久々に再開した男が実は死んでいたとわかる「花のもとにて」が好きでした。
    花びらが舞う情景が浮かびます。

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    2013年03月01日
  • サマー・キャンプ

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    長野さんの文章は、こわいくらい美しいんだけど
    何が言いたいかはあまり分からない。

    内容というよりも、雰囲気を楽しむ感じなのかも。

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    2013年02月27日
  • お菓子手帖

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    あまり認めたくないけど、エッセイはリズムが合わない。『あのころのデパート』でも思ったが、すんなり入っていけないなぁ。なんでだろう?小説は世界観にどっぷり嵌れるのに。頑さが苦手なのかな?

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    2013年02月20日
  • 魚たちの離宮

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    文体が古くて良い。
    話は曖昧に思えるが、その淡さが良いような気もする。

    弟君の異常な嫉妬や最後の展開にはぞっとした。

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    2014年01月05日
  • 天体議会 プラネット・ブルー

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    人口の減少により、実の親以外に代理母と生活する家族が普通に存在する世界が舞台。
    銅貨、銅貨の兄の藍生、銅貨の友人の水蓮が主な登場人物。
    主人公の銅貨も全員血の繋がらない家族の中で暮らす少年だ。
    銅貨と藍生の確執、銅貨と水蓮の友情といった部分を独特の言葉で描きながら、少年が成長していく様子を綴っている。

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    長野節炸裂というか、かなり特異な世界観な上に不思議な単語にルビ満載なので、合う人合わない人がはっきり分かれる作品だと思います。
    私は綺麗な表現だな~と感じる方なので、長野さんの文章はとても好みなんですが。
    『新世界』辺りの話に感じる毒気はほぼなく、ほんわかしたファンタジー色が強いよう

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    2013年02月08日
  • 箪笥のなか

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    古い箪笥からはじまるお話。短編集。そこそこ面白いけど、長編をいっぱい読んだ身としては物足りないかな。

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    2013年01月31日
  • お菓子手帖

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    来し方を振り返り、そこに纏わるお菓子の記憶が辿られる。長野さんは一回り上の世代だけれど、同時代の記憶として懐かしみ、自分のお菓子の記憶も甦り、温かい気持ち。

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    2013年01月26日