長野まゆみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ゆっくり読む人にオススメ。
「読むエッシャー」というキャッチコピーが付けられていて、なるほど、各話の末尾には、自分の読みがガラリと変わるような「体験」が待っている。
表題作「45°」は、アドバルーンを上げる係の人が、誤って落下してしまい、記憶を失うお話。
そういえば、小さい時、アドバルーン上がってたわあ。でも、なぜか、間近で見た記憶がない。
小説中では風が吹いて45°になると、危険だから降ろすとあったのだけど、想像するとやっぱり不思議な感じがする。
私は割とズンズン読んでいく方なので、話の切り替えには気付くものの、「えっ!?つまりどういうこと!?」と、ひとり恐慌をきたしたオバチャンになってしまった。
一番ありがたかったのは、かなり丁寧に「どういうこと」かを説明してくれている解説なのだけど、いやむしろ、それが必要ってことは、案外私の恐慌も的外れではない、と思いたい。 -
Posted by ブクログ
銀河鉄道の夜を介した、宮沢賢治の紹介本。
手に取ったきっかけは、装丁の美しさから。
銀河鉄道の夜のリメイクを期待していたが、
カムパネルラを交えた上の、
考察・評論という内容に少しがっかり。
けれど、宮沢賢治史と重ねた考察は面白く、
改訂を重ねるごとに移り行く内容に、
彼の心情を近くで感じているような不思議な感覚がある。
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紀元前2200年に生きた人や
紀元前1000年に生きた人がいて、
彼らはそれぞれの時代に正しいと思ったことを述べ、
その考えを史実として書き留めました。
それが歴史であり地理であるとその人はいいます。
つまり歴史も地理も、
その時代を生きる人のためにあるのです。
神々が本当に存在したのかどうか、
岩が天から降ってきたのかどうかを、
後世のぼくたちがとやかく云うことに
あまり意味は無いのです。
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初期形第三次稿では、
歴史と地理について、このような語りがあったという。
星座だって同じだろう。
星を平面と捉えて線で繋いだところで、
実際の奥行きは計り知れないのだから。
表現は違えど、彼が描く自由はたしかに遺されている。
本書を通して、改訂の過程を楽しむという、
銀河鉄道の夜の新たな読み方を知った。
また、所々の 春と修羅 の引用も物語を煌然とさせる。
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薔薇輝石や雪のエッセンスを集めて、
ひかり気高く輝きながら
その清麗なサファイア風の惑星を
溶かそうとする明け方の空
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純粋で幻想的な描写でありながら写実的、
光の筆で描かれる景色は、
触れた瞬間、それまで文字だったことを忘れるほどの、
恍惚さと儚さを併せ持つ。
宮沢賢治を作家ではなく、芸術家と感じる美しい一節。 -
Posted by ブクログ
ネタバレヘルシーなお料理はすごく美味しそうなのもあって読んでて楽しかったけど、語りが子猫で、(作中で大人になってもずっと)幼い感じの文体なのがちょっと読みづらい。
話の中心はカガミさんと桜川くんで、長野まゆみ的な男×男(女?)やったんやけど、わたし、どーーーしても桜川くんがいい男だとは思えなくて、健気なカガミさんがなんでこんな奴を好き(?)なのか…理解できない…のだけど…
もうちょっと桜川くんが、心からカガミさんを大事に思っとるとか、本心からデレるとか、そーゆー描写があればまだもうちょっとよかったのに…と思ったり…
まあ猫視点だから…
それにしてもカガミさんの料理ほんとにおいしそうで(ぜんぶがぜんぶではない。ほんとにヘルシーなのばっかだから。ハンバーグとかカレーとかポテチとかも食おうぜ)、作ってみたいのもいくつかあったんやけど実際に作れるレシピなんやろかね?
誰かYouTubeとかTwitterとかでいいから長野まゆみ作品に出てくる料理を実際に作ってみた、みたいなのやる人おらんかな。わたしも暇ができたらやるわ。