長野まゆみのレビュー一覧
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ネタバレ人間そっくりの精巧なレプリカの出現により、「本当の存在」とは何かを考えさせられるストーリー。
親友であるはずの野茨の本物とレプリカの区別がつかない百合彦。
野茨とソリが合わない従兄弟の方が確実に見分けており、元々野茨がレプリカだったのではないかという仮説に戸惑う。
百合彦は結局自分の知っている野茨がいなくなってしまうことを恐れていた。
「今、目の前にいる人を信じられるか信じられないか」という父親の言葉に全てがあるような気がする。
しかし、謎が。
野茨は結局オリジナルだったのだろうか。
野茨のレプリカは何体もコピーされて製造されたのだろうか。だとすれば、母親が依頼したのではなく、テスト商品と -
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最初の方、何言ってるのか全く理解できなかったけど、三分の一過ぎたあたりからなんとなくもやっと理解し始めた感じ…
思ったより話の展開は無かったという印象。なんとなく、もっとスケールがでかいというか、舞台が2,3回変わるかと思ってた。
隠語というか、独特の言い回し、用語がよく使われてるけど、段々わかってくる感じが楽しかったな。この世界観。
αが悲しげでいいなあ。泣く泣かないの件(118ページあたりだっけか)でぐっときた。
珍しく、後味のいい話だったと思う。すっきり、幸せに、安心して終わった感じ。
最後の方は割とあからさまにアレだったけど、このぐらいのふわっとした感じ好きだ…同調ねハイ… -
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ネタバレうーん・・難しい話でした。
つまり哉と玲は二重人格だったということですね。
御幸というのは寧子の弟だと思いました。
善松は親族ではなくて、小間使い兼二人の遊び相手という感じがします。
寧子が善松に頼んで(命じて)御幸を池に突き落とし、殺させた。
玲と哉、玲と御幸の関係ですが、水風呂に入るというところが一緒なので、主人格は哉で、御幸が哉に憑いて玲になっている・・・と思ったのですが、家族や安は「玲」だから主人格は玲ですね・・。
殺された御幸が復讐をするため?に子孫である(寧子の孫である)玲に憑いて(玲となって)蘇った・・?
寧子は歳のせいで、認知症のようになっているのかもしれないけれど、御幸を殺 -
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ネタバレ長野さんのお話はいつも、自分にあってる!って思うときと、これはちょっと自分の好みとは違うな…って思うとき、五分五分くらい。で、今回は素敵なことに前者だった。
もともと「兄弟」っていうモチーフに弱いので、あらすじを見てすぐに読んでみたいと思ったんだけども、最後の最後で<…え?朋彦兄さんと史生って親子だったの?親子だって地の文では明言されていなかったような気がするんだけど…親子なの?>って感じだった。しつこいけど、本当に親子なの?それはちょっとびっくりというか…むしろ嫌だなあ…。と思ってしまったのは、ひとえにわたしが年の差の兄弟っていう設定に夢を見すぎなせいなんだろうけど。
あと、長野さん