長野まゆみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
従姉弟同士のかけがえのない、優しくて切ない時間にうっとりしました。
原爆がテーマとのことで最初は敬遠していたのですが、勧められ読みました。結果、読んで良かったと思います。
最初は原爆ではお馴染みの「ピカドン」で終わりだろうと高をくくっていのですが、原爆に関する記述はなくそれ以前の戦争中ながら優しさと慈しみにあふれた日常で始まり終わります。
原爆以前の日常を知らない世代にとっては、驚きなのではないでしょうか。学校では凄惨な戦場風景や戦争後しか教えてはくれないので、まさしく珠玉であり名作。
そう表現するにふさわしいかと。
この一冊に出会えたことが幸せです。
もっと考えが成熟してから読み直してみると -
Posted by ブクログ
初めて読み切った長野作品。少年アリスを読むのに疲れて、手を伸ばし読みました。ページも少なく薄い作品かなと思ったのですが、良い意味合いで裏切られました。
耽美的で美しい文章表現と、こだわりを感じる少年への愛情がつまっています。
普段は苦手ということもありBL作品には見向きもしないのですが、濃密とはいえない表現のおかげで読み切れました。
作品としては、ちょっと時間が空いたから読むくらいの軽い気持ちで読めるのがいいですね。ごちゃごちゃ考える作品は後を引いてしまう、切り替えの下手くそな人間なので。
女性キャラが珍しく終始登場していますが、嫌な女ですね。先生は女性嫌いなの? -
Posted by ブクログ
ネタバレ人間そっくりの精巧なレプリカの出現により、「本当の存在」とは何かを考えさせられるストーリー。
親友であるはずの野茨の本物とレプリカの区別がつかない百合彦。
野茨とソリが合わない従兄弟の方が確実に見分けており、元々野茨がレプリカだったのではないかという仮説に戸惑う。
百合彦は結局自分の知っている野茨がいなくなってしまうことを恐れていた。
「今、目の前にいる人を信じられるか信じられないか」という父親の言葉に全てがあるような気がする。
しかし、謎が。
野茨は結局オリジナルだったのだろうか。
野茨のレプリカは何体もコピーされて製造されたのだろうか。だとすれば、母親が依頼したのではなく、テスト商品と