長野まゆみのレビュー一覧

  • 鉱石倶楽部

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    鉱石の説明部分はクラフト・エヴィング商會の本みたいで楽しかった。
    が、詩の部分とはわたしはあまり波長があわなかったような……

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    2012年06月14日
  • あめふらし

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    よろづ春夏冬中より、すきだった。
    相変わらず男色だなぁっても思うけど、淡々と、感情の薄い感じが少し心地よい。

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    2012年06月08日
  • 三日月少年漂流記

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    銅貨と水蓮コンビ、好きです。
    長野先生の作品だけでなく、作中の食べ物や飲み物が美味しそうな作品は良作な気がします。
    オシャレなカフェでサンドイッチを食べながら読みたい作品。

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    2012年06月03日
  • 螺子式少年

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    ネタバレ

    人間そっくりの精巧なレプリカの出現により、「本当の存在」とは何かを考えさせられるストーリー。

    親友であるはずの野茨の本物とレプリカの区別がつかない百合彦。
    野茨とソリが合わない従兄弟の方が確実に見分けており、元々野茨がレプリカだったのではないかという仮説に戸惑う。
    百合彦は結局自分の知っている野茨がいなくなってしまうことを恐れていた。
    「今、目の前にいる人を信じられるか信じられないか」という父親の言葉に全てがあるような気がする。

    しかし、謎が。
    野茨は結局オリジナルだったのだろうか。
    野茨のレプリカは何体もコピーされて製造されたのだろうか。だとすれば、母親が依頼したのではなく、テスト商品と

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    2012年05月31日
  • コドモノクニ

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    どうやら長野まゆみの少女時代を回想した物語らしい。
    時代が違うのでちょっと分らないことも多かったが、大人になろうと背伸びしていた年齢のことを思い出して妙に懐かしさを覚えたりした。
    大人の世界なんて分らないのに大人になろうとしてみたり、自分なりに大人びたことをして満足してみたり。
    どの時代の子ども達も基は同じなのだなあと共感するところも多々。

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    2012年05月28日
  • 超少年

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    ネタバレ

    近未来、地球外での話。
    絶滅したとされる植物を育てたり、それを育てるために王子を探しているという3人のピエロ。
    まずありえない体の変化を体験する少年。
    少年同士の穏やかな愛を軸に、不思議な話が進む。
    ラストは温かくハッピーエンドでよかったなあと思います。

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    2012年05月27日
  • 宇宙百貨活劇 ペンシルロケット・オペラ

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    ネタバレ

    双子の話です。
    片方は大胆でずるがしこく、片方はちょっと怖がり。
    タイプの違う二人の少年のやり取りが面白かった。
    母親でもどっちが兄かわからないって設定がまた不思議で。
    現実の国では出てきた順に兄・弟と区別をつけるものだが、この作品の中では双子は双子。
    「私が生んだのは兄弟ではなく双子です」という母親の台詞がちょっとお気に入り。

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    2012年05月26日
  • 超少年

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    最初の方、何言ってるのか全く理解できなかったけど、三分の一過ぎたあたりからなんとなくもやっと理解し始めた感じ…
    思ったより話の展開は無かったという印象。なんとなく、もっとスケールがでかいというか、舞台が2,3回変わるかと思ってた。
    隠語というか、独特の言い回し、用語がよく使われてるけど、段々わかってくる感じが楽しかったな。この世界観。
    αが悲しげでいいなあ。泣く泣かないの件(118ページあたりだっけか)でぐっときた。
    珍しく、後味のいい話だったと思う。すっきり、幸せに、安心して終わった感じ。
    最後の方は割とあからさまにアレだったけど、このぐらいのふわっとした感じ好きだ…同調ねハイ…

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    2012年05月25日
  • 野ばら

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    主人公、月彦と一緒に微睡みながらゆらりゆらりとお話を追った。これを読みながら何時の間にか眠ってしまったときは、とても良い夢が見れた…。
    また、眠れない夜がきたらこの本を開こう・・・

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    2012年12月20日
  • 彼等(凜一シリーズ)

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    男性陣が男性陣なだけに、
    女性がちょっとでも登場すると、ほっとさせられますね。

    日菜さん、少ししか登場しないけれど、
    芯の強い美しい人なのだなと、想像が膨らみます。

    今になって、正午の繊細な心情が、
    やっと理解出来るようになりました。

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    2012年05月18日
  • 碧空(凜一シリーズ)

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    大人になって読んだら、有沢の内情と心情が分かるだろうかと思ったけど、
    やっぱり分からなかった。
    どうにも好きになれない一人。

    屈折っぷりでいえば、千尋も同じようやものだけど、
    結婚したことあって落ち着いた風情?

    でも、それを無意識的に繋ぎとめようする凛が、いじましいというか、
    困ったもんだとも思う。

    でも、凛も少しずつ大人になってきているはず?

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    2012年05月17日
  • 改造版 少年アリス

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    夏の終わりに忍び込んだ、夜の学校での不思議な出来事。
    宮沢賢治を思わせるような、幻想的な物語。

    ずっと昔に読んだ、と記憶しているのだけれど……
    内容は全く覚えていなかった。
    ただ、長野さんの文章ってこんなに読みやすかったっけ?
    もっとクセのある雰囲気だったような……とほんの少しの違和感。
    改造版で大幅改稿とは聞いたけれど、覚えていないから比較のしようもない。

    うん、でも童話然として面白かったかな。

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    2012年05月15日
  • 天体議会 プラネット・ブルー

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    少年ものファンタジー。自動人形とリンクしたシリーズみたいです。
    どうしてだか、「銀河鉄道の夜」を思い出した。それも、アニメ版猫verの方です。

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    2012年05月14日
  • あめふらし

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    蛇!
    予想以上に蛇の話。

    印象としてクリムトの「水蛇」。
    長野まゆみ版「水蛇」。
    昭和30年代の怪しげな感じと合わさって、なんとも。
    わたしにはプロローグとエピローグ必要ない・・・
    あーでもーそしたらだめなのかなー作品として・・・うーん。

    ライトノベル(定義はわかりませんが)ぽいのに違う。
    語彙の多さとか、世界観の深さとか、それが長野さんの実力なんだと思う。
    計算された、絶妙な軽さです。
    個人的にはもう少し一般的なのがよかったけど。

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    2012年05月07日
  • 野川

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    両親が離婚して,カメラマンを廃業して伯父の経営する写真スタジオに
    雇われることになった父について引っ越してきた音和は,
    転校してきた中学で,一風変わった教師河井に出会う。
    河井の勧めで入った新聞部は,鳩を飼って伝書鳩の訓練をするのが
    主な活動だった。

    ちょっと冷めた感じの転校生が,河井や新聞部の生徒達に受け入れられ,
    しっかりつきあっていく過程がうらやましい。

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    2012年05月05日
  • 雨更紗

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    ネタバレ

    うーん・・難しい話でした。
    つまり哉と玲は二重人格だったということですね。
    御幸というのは寧子の弟だと思いました。
    善松は親族ではなくて、小間使い兼二人の遊び相手という感じがします。
    寧子が善松に頼んで(命じて)御幸を池に突き落とし、殺させた。
    玲と哉、玲と御幸の関係ですが、水風呂に入るというところが一緒なので、主人格は哉で、御幸が哉に憑いて玲になっている・・・と思ったのですが、家族や安は「玲」だから主人格は玲ですね・・。

    殺された御幸が復讐をするため?に子孫である(寧子の孫である)玲に憑いて(玲となって)蘇った・・?
    寧子は歳のせいで、認知症のようになっているのかもしれないけれど、御幸を殺

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    2012年05月03日
  • 新学期

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    ネタバレ

     長野さんのお話はいつも、自分にあってる!って思うときと、これはちょっと自分の好みとは違うな…って思うとき、五分五分くらい。で、今回は素敵なことに前者だった。

     もともと「兄弟」っていうモチーフに弱いので、あらすじを見てすぐに読んでみたいと思ったんだけども、最後の最後で<…え?朋彦兄さんと史生って親子だったの?親子だって地の文では明言されていなかったような気がするんだけど…親子なの?>って感じだった。しつこいけど、本当に親子なの?それはちょっとびっくりというか…むしろ嫌だなあ…。と思ってしまったのは、ひとえにわたしが年の差の兄弟っていう設定に夢を見すぎなせいなんだろうけど。
     あと、長野さん

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    2012年04月28日
  • カンパネルラ

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    色鮮やかな風景描写が美しい。目を閉じたらその光景が浮かんできそうです。特に朝昼夜で顔を変える川の水面の描写が秀逸だと思った。柊一が透明な水の中を泳ぐシーンが印象的でした。読んでいるとこっちまで心地よくなってくる文章。植物描写が綺麗な小説にハズレなし。
    年に一度しか会えない病弱な兄、香織。兄を慕いつつもどうしても兄の顔が思い出せない柊一。いつも思い出せるのは兄の後姿、というのが切ない。
    ラストの展開はちょっと謎だったけど、色々考察するよりも雰囲気を楽しむ小説だと思った。

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    2012年04月24日
  • 少年アリス

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    この世界観を受け入れる純情さと可憐な心があれば、楽しい作品だと思う。主人公らの謎の深い内面描写は良かったが、なんか悟りすぎ感が否めない。まあそれで成長するならばいいでしょう、この美少年たち(たぶん)は。

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    2012年04月11日
  • 白昼堂々(凜一シリーズ)

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    言葉がとても綺麗。
    人生唯一の恋愛小説だが
    BL要素がなければなァ…と切実に思う(のは間違いなのだと判ってはいるが)

    凜一シリーズ以外は読もうとは思わないのは
    従姉が好きだったから。

    【透き通った眸の色の涼やかさに
     ただ愛を感じただけだ
     誰でもなく 深い陰影に縁取られたその双眸が
     愛を呼んだんだ】

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    2012年04月04日