長野まゆみのレビュー一覧

  • 左近の桜

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    隠れ宿「左近」の長男・桜蔵(さくら)と、彼に惹かれたあやかし達との短編集。
    男同士の云々がテーマなので、ひとを選ぶとは思います。この方の作品は初めてでしたが、とても綺麗で品のある日本語でした。
    桜蔵の放つ、危うい色気が凄い。何度表紙を見返したことか。あやかしや大人の男達との対比も素敵です。なされるがままの頼りなさが、散るのみの桜と絶妙に合ってる。

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    2013年03月09日
  • 螺子式少年

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    どれが本物でどれが偽者…?目の前にいる人物や事実を今の時点で信頼するかどうか、ということがたぶん重要なんだろうけど。自分の存在が危うくなるようで収拾つかなくなるようで…あ、なんかもやっとする。正解を教えてください(泣)(というか、発売時点で入手しておいて、今まで本棚にあったのに実は一度も読んでなかった事実が自分で怖い)

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    2012年03月27日
  • 夏至祭

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    ネタバレ

    内容(「MARC」データベースより)
    時がたち、腕時計の鍍がふたたび剥がれ落ちる日が来れば、
    もう一度彼らと逢うことがあるかもしれない。
    ある夏の月彦の不思議な体験を描いた「夏至祭」と、
    「綺羅星波止場」「詩篇カレイドスカフ3」を収める。

    *☆*――*☆*――*☆*

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    2012年02月28日
  • カンパネルラ

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    ネタバレ

    内容(「MARC」データベースより)
    美しい鉱石の光、すがすがしい草の香りのするような独特の文体で、
    淡く切ない少年の姿を描く作家・長野まゆみの単行本化されなかった
    幻の作品「カンパネルラ」と「銀木犀」の2編と詩篇を収める。

    *☆*――*☆*――*☆*

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    2012年02月28日
  • 螺子式少年

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    ネタバレ

    内容(「BOOK」データベースより)
    行方不明の野茨を探して、
    百合彦と葡萄丸は「仔犬座サーカス団」を訪ねた。
    そこには野茨そっくりの少年はいたが…。
    近未来世界を舞台に、
    “ほんとうの存在とは何か”を求めてくり広げられる、
    傑作サスペンス・ファンタジー。

    *☆*――*☆*――*☆*

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    2012年02月28日
  • お菓子手帖

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    ネタバレ

    内容(「BOOK」データベースより)
    この本は、ぜんぶがすきとほったお菓子でできた、
    あまくてなつかしいお話です。
    ことばの菓子司が贈る自伝風極上スイーツ小説。

    **********

    ↑この紹介なんとなく頭悪い本に見える(笑)
    のでこっちを

    (内容紹介)
    金花糖、動物ヨーチ、クリーム玉、地球モナカ……
    時代を彩る駄菓子から、エキゾチックな洋菓子、伝統の和菓子まで、
    ナガノマユミの自伝小説にもなっている、
    すべてがお菓子でできた甘く懐かしい物語。

    **********

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    2012年02月28日
  • 左近の桜

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    面白かったです。途中から「この人もまたアレなんでしょ」と思ったら、100%当たってしまったけどw 個人的に長野まゆみ作品に限っては、人物のイラストを入れないで欲しいといつも思ってしまう。いやな絵ではないのだけど、自分の中でイメージしたいタイプの少年といつも違うから。

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    2012年06月09日
  • あめふらし

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    やや、あっち分野ですが、あまりあからさまではなく、ちょっと妖し系の幻想譚なので、これはあっち分野がダメな人でも楽しめるのかも。

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    2012年02月16日
  • 改造版 少年アリス

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    ネタバレ

    不思議な御伽噺。
    装丁に惹かれて。
    夜の学校で鳥になり損なった卵たちが人の子の姿で授業を受け、夜空から剥がれ落ちた星や、月を作り直す。その授業に仲間と間違えられて紛れ込んでしまったアリス。アリスとともに夜の学校に忍び込んだが逸れてしまった蜜蜂。
    ちょっぴり恐ろしくて、現実味のない奇妙な一夜の御伽草子。
    結末は夢の中。

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    2012年06月27日
  • カンパネルラ

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    長野まゆみのわかりやすく美しい幻想はとても良いのだけど、強度に欠ける。現実のすべりこむ隙間がある。もっと徹底した、絶対的な幻想がほしい。

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    2012年02月01日
  • 時の旅人

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    シロウズという存在。
    時空の超越。
    日付変更線。
    設定はすごく凝っていて、とてもおもしろいと思ったんですが、
    さすがの長野節というか、耽美な表現、関係性に走りすぎて
    結局ナニが言いたかったの?!という感が否めませんでした笑

    それすら作者の計算ならもう脱帽するしかないんですけども^^


    表紙の絵がとても雰囲気があって好きです。

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    2012年01月25日
  • 超少年

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    今回はカップルではないのか……と思いきや、
    千葉雅也さんが指摘している通り、主人公スワンと対になる者はおそらく兄なのでしょう。

    全編通してあざといです。
    でもそれがいい、のかも。

    植物という、鉱石と異なるモチーフに焦点を当てていることにも注目したい。

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    2012年01月14日
  • 天然理科少年

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    父の放浪癖により、転校を繰り返す中学生が遭遇した3日間のファンタジー。甘酸っぱい気持ちになるストーリーでした。

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    2012年01月03日
  • あめふらし

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    相変わらず何がなんだかよくわからないまま終わったけどまあこんなもんだなと慣れてきた。
    やっぱり雰囲気がすごく好き、ぬるぬるっと気味悪くて艶やかな感じ。市村の不憫さも好きです。

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    2012年01月02日
  • 綺羅星波止場

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    実に個人的なことなのだけれども、長野まゆみ作品読みすぎてさすがにちょっと食傷気味かも。飽きてきた。好きなことは好きなんですけどね。
    「銀色と黒蜜糖」は前にも読んだ気がするなあと思っていたら、そっかー野ばらか。
    相変わらず食べ物や小物類の描写が素敵です。食べたい&欲しい。

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    2011年12月22日
  • 兄弟天気図

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    ちょっと昔の東京の下町を舞台にした物語。
    お風呂屋さんの番台に
    好きな女の子が「風呂屋の子だから手伝い」って
    座ってたらその風呂屋は 避けるよねぇ(笑)
    男の子兄弟のじゃれあいながら育つ雰囲気は
    女所帯で育った私にはちょっと憧れだったりする。

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    2011年12月19日
  • あめふらし

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    相変わらずの不思議な雰囲気。怪しいけど、いやらしさは感じられないのが長野さんの作風なのかな。
    あめふらしの仕事振りは空間や時空を気にしないようなのでなんだかわからない部分が多かったけど、それはそれで作品の良さだと思う。
    また読み返したい。

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    2011年12月15日
  • あめふらし

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    作者買いであり、タイトル買いであり、ジャケ買い  
    ただ、落ち着かない中で読んだからだろうか、あまり内容が頭に入ってこなかった……  

    こういうお話の雰囲気が好きです  
    ヒトとヒトで無いもの、現在と過去、現と夢……  
    境界があいまいで、ふわふわとたゆたっているような、優しくて切ない雰囲気でした  
    なんだか大切なことを言っているような気がするけど、橘川や仲村にはぐらかされる市村のように、全貌がつかめません  



    そしてBL要素が要るか要らないかと聞かれたら要ると答えるけれども(腐女子だからね)  
    少しくどいような気もする

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    2011年12月04日
  • よろづ春夏冬中

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    ネタバレ

    少し不思議な14作の短編集。
    大半がJUNE(BL)系。
    おっさんも読むだろう雑誌へ連載していたというのが
    ちょっといたたまれない/(´o`)\

    今も昔も長野さんのリアルと不思議の境目がナチュラルで
    スッとそちら側へ紛れ込めるところが好きです。

    ただ、登場人物(男)が気になっている人物が奇しくもゲイとか。
    ゲイじゃなさそうなのにすんなり両思いになるとか。
    ご都合主義過ぎる展開に興ざめしたのもあった。

    この手の話は手製本で同人誌にして販売してくれたら私は嬉しいです。

    最近読んでいなかった作品を最新の「白い羊」から遡って読んでいますが
    あからさまにBLと思われるのを避けてみても90%BL

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    2011年11月17日
  • 箪笥のなか

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    少年アリスからの読者にとっては年齢を感じさせる作風になったなぁというのか素直な感想です。
    妖との遭遇が日常的に淡々と綴られていくのは長野作品らしいです。

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    2011年11月08日