長野まゆみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
退廃文学風の造りで,読んでいて怠くなりますし,少年少女のための索引(辞典)が付いていて余計に〜アリスは,兄から借りた鳥の本を取ってこいと云われた蜜蜂と一緒に夜の小学校に赴く。誰もいないはずの理科室で,妙な授業が展開されており,蜜蜂は愛犬の耳丸と逃げてしまい,石膏の卵を持っていたアリスは新入生と勘違いされて,天幕に輝く星と月を作り,針と糸で縫いつけて夜を明かし,戸棚の中にしまわれてしまう。先生は梟で,生徒は孵らなかった鳥の卵たちだった。記憶が曖昧になる中,蜜蜂から食べさせられた実は授業の中で食べてはいけない木の実だった〜1988年に「少年アリス」でデビューと書いてある。その後,泣かず飛ばずだった