長野まゆみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「意識を変えろ。ルールが変わったんだ」
両親の離婚により生活が一変した中二の夏。転校した先で出会った担任の言葉は『音和(おとわ)』の耳に重くひびいた。
課題図書らしい。けど長野まゆみだ。例のジャンルではないだろうが、それでも感想を書くのは難しいんじゃないだろうかと心配になる。なんせ私はいつも悩むので。
登場するのは思春期のシニカルな主人公(もちろん男)、人好きのする分別ある先輩、一風変わってはいるがセンスのある担任等々。長野ワールドとしてのメンツがそろっていてこちらとしては深読みをしたくなってしまうが、そこは課題図書、少年の成長期として体をなしていた。
そしてもう一つの主題と言ってもいいと -
Posted by ブクログ
著者の「最高傑作」とあるので、期待して読んだけど、これが最高傑作なら、他の作品を読む必要はないな。
設定は今どきのYAらしく、家庭が崩壊し、心を閉ざした少年。もちろん、仲間やいい教師との交流を経て再生していくわけだけど、出てくる人、皆賢くていい人で、傷ついた少年の心を思いやり、成長させてくれるんだな。
現実にそんなことばかりあるはずないし。
少年の心が託された鳩のすがたもあまりにありきたり。
それでも★三つのわけは、今どきの日本のYAの中では、文章はそこそこいいから。
他は・・・・。
まあ、こういうのが好きな人もいるんでしょうが、よく読んでる人はこの程度のっ作品に感動したりしないよ。 -
Posted by ブクログ
夭逝した姉の配偶者、つまりは義兄とは隣に住む「私」の不思議にまみれた仕事と恋の日常を描く。
「私」が、恋に巻き込まれるたびに白馬の王子様のごとく現れる義兄との間には死者の、姉の匂いがうっすらと漂う筆致は見事。見事、だけど――やはり長野まゆみである。
『雪花草紙』で「ぎゃー」と叫んだことがあることをすっかり忘れていた。この手のジャンルはそこまで得意ではないことを忘れていたわけではなかったのだが、忘れていたわけではなかったのだが手にしっとりとなじむ柔らかな文体でつい最後まで読んでしまったのが流石は長野まゆみであるといったところか。後半になればなるほど心の中の「ぎゃー」の頻度は増していったが、違和