長野まゆみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
蓮の咲く沼の近くの別荘地にやってきた兄弟と従兄、3人だけの登場人物。
紅於(べにお)は体の弱い弟・頬白鳥(ほおじろ)を連れて祖母の家を訪ねる。
少年たちが沼でボートに乗ったり散歩をしたりと、ストーリーは特にない。
紅於はつかみ所のない草一を苦手に思っており、頬白鳥は沼に沈みたがる。
ラストは不穏な雰囲気。
結局三人はどうなってしまったのか、謎のままで終わる。
ふんだんな挿絵は著者の長野まゆみが手がけたということで、余計に独特の雰囲気を漂わせている。
沼、蓮の花、鳥の鳴き声のように響く笛、水蜜桃などのモチーフが繰り返し出てくる。
とても妖しくてつかみ所のない世界。 -
Posted by ブクログ
中学生の男の子が主人公。
彼らの身近に”死”を配することで、ひたむきに生きる価値を浮き立たせる短篇集。
物語にいかにシンクロできるかが満足度を左右しそう。
『鳩の栖』
内気で愚鈍な主人公が、転校を繰り返す中で初めて経験する楽しい学校生活。
それをもたらしてくれた利発で優しい同級生が不治の病に冒されていることを知る。
『夏緑蔭』
自分の出生の秘密を知らされた主人公が、古い記憶を思い出しながら事実を受け止めていく。
『栗樹』
血縁上は兄だが子供のいない伯父の養子となった従兄と主人公の交流。物語の中身がないなと思いつつ読んでいたらラストが急転直下。
『紺碧』
両親が亡く、同居していた姉が死 -
Posted by ブクログ
テレビジョンシティのような、近未来SFと、古代ファンタジーが混ざったような小説。
千年前に古代都市で生きていた人が、近未来の時代に転生して、徐々につながりがわかっていくが、どこと誰が結びついているのか、しっかり読まないと混乱する。
名前がアルファベットなので、途中で誰が誰かわからなくなったり、近未来のシステムがなかなか理解できなかったりと読むのが大変だったけど、基本は長野ワールド。
つまり、少年同士のシーンが出て来るけど、今作はあからさまにやってるシーンがたくさん出てくる。
普通にsexって単語出てきますし。
ですが、それをまた違う言葉で言い換えたりしているので、あからさまなシーンなはずなのに