長野まゆみのレビュー一覧

  • 猫道楽

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    いきなりのボーイズラブでびっくり。笑
    長野まゆみさんがそういう系統のお話を書く作家さんだということは知っていたけれど、背表紙の作品説明を読んでもそんな感じはしなくて、単純に猫好きだから読んでみたのだけど、猫道楽ってそういう意味か(ダブルミーニング?)…と妙に納得。
    (ちなみに長野まゆみ作品を読むのは初めて)

    大学生の一朗は学生課で紹介された猫シッターのアルバイトをするため、猫飼亭という屋敷を訪れる。
    しかし世話をするべき猫は見当たらず、おかしいと思い始める。
    そして流されるままに家主とその美しい兄弟たちの奇妙な注文に応えるうちに、彼は不思議な世界を覗くことになる。

    言葉の遣い方が美しくて、

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    2016年11月11日
  • 改造版 少年アリス

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    美しいんだけど、なぜだろう。ちょっと怖い。
    ひやっとしたものを押し当てられているような感じ。つるんとした陶器に触れた時の感触に似ている。
    男の子がお人形のように精巧だった。

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    2016年10月28日
  • 咲くや、この花 左近の桜

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    少年でも大人でもない、(長野まゆみ作品の中では)不安定な年齢を扱っていたこの「左近の桜」シリーズだが、本書の終わり、つまり高校卒業と同時についに桜蔵も1人の男となった。
    柾の魅力がすごすぎてそれ目当てだけでもこの本を読み進められる。流されるままにされる桜蔵もなかなか面白い。現実では、自分に起こる様々なことにこうも淡々としていられない。

    再読。
    この世ならざるモノたちと交わってしまう桜蔵の短編集シリーズ2作目。美しい文章に隠されてはいるものの、結構際どい描写やそれアリ?と思うような展開。和風モチーフで惹かれはするものの、ちょっと…と思ってしまった。

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    2025年11月27日
  • 碧空(凜一シリーズ)

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    やっぱり長野さんはいいねぇ。
    でも、いつかどこかで出会った少年たちなんだけど、どういう子たちだったか朧気で、シリーズの初めからもう一度読みたい。
    だけど、男子たちが全員お互いをいろんな意味で想いあってて、全員そういう感情に理解があるというのは、ちょっと不自然?

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    2016年10月10日
  • あのころのデパート

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    昔、デパートは「ハレ」の場だった。
    そんな時代を、ノスタルジックに回想しながら、著者自身がデパートに勤務した時の逸話も記した、ルポルタージュ的エッセイ。

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    2016年09月21日
  • 野川

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    ネタバレ

    世田谷辺りに流れてる、僕にとっても馴染み深い野川をめぐる中学生の青春話です。
    親の事業の失敗を境にあばら家に引っ越してきた父息子が、豊かな時には通わなかった気持ちの交流や、尊敬できる恩師との出会い、友人たちとの出会いが彼を変えていくのでありました。

    もうちょっと掘り下げて書いたら名作になったような気がします。ちょっと大人過ぎるのと、物分かり良すぎるのが少し気にかかる。

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    2016年08月23日
  • テレヴィジョン・シティ

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    ネタバレ

    とにかく謎の多いお話で、何がどうなっているのか理解が追いついていません、、。
    いくつかの観点から感想を書いたのですが、読後からしばらく時間が経っているため、まとまりのない文章になってしまいました。

    生徒たちのコードを当てはめると下記のとおり。
    シルル:ML-0021754、イーイー:ML-0021234、アナナス:MD-0057654、ジロ:MD-0057864
    コードから推測するに、本来はML、MDどうしでセットにならないといけないのに、アナナスはそのルールを破ってイーイーとセットになっているようですね。
    それは異常ではあるけれど、AVIANが計画して仕組んだ故意の異常ということのようです

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    2016年08月16日
  • お菓子手帖

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    お菓子を中心とした著者の自伝的エッセイ


    長野作品の魅力の一つにはお菓子があると思います。中でも蜂蜜のイメージが私は強いのですが。
    そんな長野さんですから、さぞかし素敵なお菓子を沢山食べてきたのだろうな、と。
    さすがに脱脂粉乳は飲んだことが無いですが、懐かしいお菓子がたくさん出てきました。ハイクラウン!あー好きだったなぁ、そう言えば妖精を描いたようなカードが、確かに入ってました。ああいうパッケージ今は無いですよね。
    味もそうですが、パッケージにも強いこだわりがあったというのも知ることができました。長野さんは美大だったんですね。長野作品には、常々色が感じられると思ってましたが、こういう所からな

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    2016年08月01日
  • 三日月少年の秘密

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    あぁ~久しぶりの長野ワールドです。
    昭和レトロと幻想が結びついた不思議でワクワクするお話し。
    昭和チックな仮名遣いとカタカナ多様で、レトロ感アップ♪
    最初は三日月少年漂流記の続編だと思っていたけど、
    そういうわけではないようです。
    でも、三日月少年漂流記が、逃亡した三日月少年を尾行する
    睡蓮と銅貨の目線の話なら、本作は、三日月少年側から
    見ている世界って感じかな?
    迷い込んだ世界は違っても、逃亡?盗難?にあった
    三日月少年のうちの一人?一体?だと思いたい。
    想像力というか妄想力全開で楽しめました。

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    2016年07月30日
  • ぼくはこうして大人になる

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    ネタバレ

    残酷なこの世界は、とても美しくて。

    主人公・一(はじめ)は、田舎町の医者の末息子。双子の姉と兄とは年が離れている。地域の力関係が反映する学校では優等生を演じている。ある日、七月(なつき)が転校してきたことで、一の日常が変わり始める。

    長野まゆみ的な、というのか。夏なのにからっとした潮風の爽やかさを感じる。主人公は美しい「未青年」であり、彼を取り巻く登場人物たちも、実際には居ない美しさを持つ。フィクションを思う存分に味わえる、薄荷菓子のような色気に満ちた世界。この物語は思春期女子には効くだろう。

    自分の性的志向にコンプレックスを持つ。幼い頃自分を女だと信じ、またそのように振舞っていたのは双

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    2016年07月28日
  • あのころのデパート

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    デパートってわたしみたいな若者はあまりもうワクワクしない年代だと思うんですけど、「あのころのデパート」はすごく魅力的でした。サザエさんではデパートに張り切って買い物に行く場面があったりしますけど、ああいう感じなんですかね。よそ行きのワンピースでめかしこんだ女の子がお子様ランチを食べている場面を想像してほほえましく思います。就活を終えたばかりなので、デパートで働くのもいいなあ、なんて。

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    2016年07月18日
  • 兄弟天気図

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    夏なので、夏っぽい長野まゆみ作品を再読しようキャンペーンそのいち。
    以前読んだのはちょうど10年前くらい。そんくらいの頃に長野まゆみをまとめて読み漁ったので、1冊1冊の印象が薄くてどれがどの話かよく分からんなっとるのが多いので、再読してちゃんとレビューを書かねばと思っていたのでした。

    あとがきによるとこれは子どものためと銘打ったものらしいけど、成長途中の少年が不思議な男の子に出会って謎体験するっていういつものパターンなのよね。
    成長途中といっても、弟史の場合は性の目覚めが強調されとるように思うが。
    いたのかいなかったのかも分からない、もうひとりの兄との交流もほとんどなくて、彼は何で今このタイ

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    2016年07月11日
  • あのころのデパート

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    デパート用語(接客用語)、店員同士の符丁(隠語)、暇つぶしに来る面倒くさいお客様。小売業で働く今の自分にも当てはまることから、時代が変わったんだなー、と私が当然知らない昭和のデパートの裏話の数々は面白い。
    暇つぶしに来たあげく、新人か若いスタッフに怒鳴り散らす(極端な例だろうが)ような迷惑な人は何時の時代でもいるものなんですねえ。
    ほかにも細かな事情は異なるも、似たような悩みはこういった職業につく人の共通の悩みなのだと、何度も肯きながら読んだ。

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    2016年07月03日
  • 兄弟天気図

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    死んだもう1人の兄との不思議な邂逅を描く。
    今となっては見ることも聞くこともなかなかできない言葉に溢れている。

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    2016年06月18日
  • 雨更紗

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    昭和初期の匂いを持つ耽美小説
    閉鎖的な集落の名門の素封家で何があったのか。
    二重人格である哉と玲。
    彼らを愛する学校の教師や画家…BLというより
    背徳小説の感じ。

    この少年の多重人格と、彼の血縁で過去の世界に
    精神を飛ばして生きている寧子おば。
    彼女がかつて亡きものにした御幸。

    この三人と、この集落で行われる宵祭の晩の
    少年の死が軸になって、解決されない狂気が
    雨に閉じ込められた世界で綴られていきます。

    薄くてすぐ読み終わってしまいますが、これが長かったら途中で読み疲れてやめたろうから、これで良かったのでしょう。

    事件の真相や多重人格は解決されていませんが、解決や手の内を見せることを狙

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    2016年06月15日
  • 行ってみたいな、童話の国

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    「ハンメルンの笛吹き」「ピノッキオ」「にんじん」の3つの童話を、長野まゆみ流に解釈した短編集。
    長野先生といえば、「少年アリス」や「天体議会」など美しく幻想的な作品のイメージがあったのですが、この小説は毛色が違う感じでした。
    残酷で官能的、しかも後味が悪い。確かにこれは子どもには見せられない...。
    タイトルは可愛いのに内容とのギャップが凄くて、いつもの作風を期待して読んだら肩透かしをくらいます。

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    2016年06月15日
  • 魚たちの離宮

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    水辺と死の物語で、「カンパネルラ」「夜啼く鳥は夢を見た」と似た雰囲気だった。
    詳細が明らかにならない結末なのでもやもやしたが、それが幻想的な雰囲気を高めているのかもしれない。
    ピアノ教師は何だったのだろうか…

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    2016年05月31日
  • 螺子式少年

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    「つまりね、ホンモノかレプリカかということが、なぜ重要なのかということだよ。」(p.154)


    本人と区別がつかないほど精巧に作られたレプリカキットが出回る世界。従弟の葡萄丸と暮らす百合彦と、彼の友人野茨を中心としたSF風のお話。

    野茨とレプリカの区別がつかない百合彦は本物の野茨を探すうちに、一体、何が野茨を本物と証明することになるのかと考え始める。
    一方、本物の野茨はレプリカの百合彦と会っていたらしく、自分の気付かないうちに自分のレプリカが作られ、動いている。それも、1つではなく無数に存在するとなるともう本物がどれだったのかさえわからなくなる。
    案外、友人のレプリカに戸惑う百合彦本人がレ

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    2016年05月04日
  • 宇宙百貨活劇 ペンシルロケット・オペラ

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    ★宇宙百貨活劇
    かわいい双子の少年ミケシュとロビンに終始癒される。ほのぼのとしていてファンシーな短編集。2人はいつも何処へ行くにも一緒。時々喧嘩もするけれどすぐにお互い反省して仲直りできてしまう。ひっそりと探偵社を営むお父さんが少年たちの無理難題に頭を悩ます姿も良かった。

    個人的に第九話の「スノー・スノー・ボーイ」がお気に入り。実は寒さに弱いロビンがミケシュに手伝ってもらわないと着替えも出来なかったり、外出したくなくて愚図る姿が意外で可愛らしかった。凍えてしまったロビンの躰を暖めようと抱きついたミケシュと、頬同士をくっつけて微笑む姿はとっても微笑ましかったです。

    今回も、ロケット壜のストロ

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    2016年05月03日
  • 三日月少年漂流記

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    自由奔放で好奇心旺盛な水蓮とくまのぬいぐるみをリュックに詰めてきちゃう銅貨。三日月少年っていう自動人形に電池を入れると彼らは意思をもってどこかへ行く。三日月少年たちがどこに行くのか何しに行くのかを二人で見に行く。冬の日の冒険。博物館とかプラネタリウムとか。登場人物は水蓮と銅貨だけなので二人の夢を読んでるみたいなかんじ。

    これも特にこれといった大事件やどんでん返しもなく、きれいで夢のあるお話。
    比較的情景が思い浮かべやすかった。

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    2016年04月27日