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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 銀河鉄道は何処へ走る。賢治と妹、死者の魂をのせて…妹としの魂の在り処を求め、夜汽車に乗り込んだ、賢治の心の旅を、降霊感覚で描く佳篇。
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Posted by ブクログ
10年前からお気に入りの本。 この度Bookoffで美品を購入したので、改めて読み返しました。 長野女史独特の美しい云い回しとか、美少年とか、老舗の名家にまつわる因縁深き家系図とか、大好きな要素満載の本作ですが、今回読み返して知ったのは、物語の空気に何よりも惹かれているってこと。 吹雪の中をえんえ...続きを読むんと走り続ける夜汽車や、東北の凍てついた空気、いとしい人を求めて彷徨う魂など、どこか孤独を感じさせる雰囲気に魅了されているのかもしれません。 いま読み返してみて分かったことも多く、いろいろとすっきりする部分もありました。 長野作品で一番好きな物語です。
高校のときに一度読んではいるのだけど・・・。 大学に入って、宮沢賢治の経歴から学び直し、そしてこの夏に岩手旅行に行って色々資料を見てきたからこそ以前より楽しめたのだと思う。 実際、前回読んだとき内容なんてこれっぽちも覚えていない。 やはり長野作品の少年は、どうしてあんな不幸なのだろう。 とてもき...続きを読むれいな顔立ちの少年がいて、子の子が歳を取るところなんて想像つかない、だからきっと夭折するだろう、というような描写があって、まるで植物だなぁーと思った。すぐかれるのが分かっているからこそ、死が近いのが分かっているからこそ、素晴らしい美しさを与えられる。しかし、その美しさもまた人並みはずれすぎていて、やはり死の影をまといつかせる。 前回に引き続き、結構深い意味で作品を捉えられたような気がする。 どうして彼らを死なせるのか? 彼らの不安定さとは―?
賢治と、乗り合わせた不思議な乗客たち。 冷たくて妖艶 過去なのか現在なのか 様々な想いや記憶が錯乱して無数に絡み合う
銀河鉄道好きにはグっとくるんじゃないかと。不思議な感じで、でも甘いファンタジーじゃなくてダークメルヒェンのような。
宮沢賢治が辿った銀河鉄道の旅と、上京先で巡り合った人々を描いたファンタジー。 本当の宮沢賢治が東京で如何様な出会いをしたのか定かではないが、彼の視線から人々の数奇な生き様を見ることは、なかなか愉快であった。
宮沢賢治が汽車の中、自分の作品の登場人物たちに出会い、自分の中の汽車に乗り続ける理由を心の奥底を浮かび上がらせていく。 そのあとにもう一つ入ったお話は前半より幻想の度合いが下がり、落ち着いたお話。 後半を読んだ後に、また前半を読むとまた違う一面が見えそう。人間関係図を書きながら。
「銀河の通信所」途中で挫折してしまい…泣 長らく積ん読になってたこちらを読みましたが。 こういうのでいいんだよ… いつものややこしい人間関係、嘘とほんとうとが混ざり合ったり記憶が曖昧だったり… こういうのがいいんだよ… こまかいことは気にせず文体を楽しむのがいいのかな、と思う。 ただ、語り手が賢治で...続きを読むある意味がいまいち分からない。銀河鉄道とか苹果とかのモチーフをつかいたかったのかなあ、というくらい。
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