長野まゆみのレビュー一覧

  • 鳩の栖

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    長野まゆみは独特の雰囲気を持った作家で、童話的な世界で無機的な美少年たちが主人公の作品集があります。知り合いで気に入っている人はたくさんいるのですが、実は私はそれらの小説はよくわかりません。しかし、この「鳩の栖(すみか)」は普通の小説で綺麗な世界が展開されます。この小説が気に入ったら、「螺子式少年」や「三日月少年漂流記」「白昼堂々」なども読んでみるとその世界にはまるかも。

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    2012年10月13日
  • 夏至祭

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    ツイッターで夏至にまつわる作品の話が出て、
    思い出したら読みたくなった。

    少し不思議できれいな物語。
    檸檬水、白猫、黒猫、足踏み式のミシン・・・
    出てくるアイテムは「野ばら」とかぶるけれど
    趣は全然違うなあ。
    (11.06.21)

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    2011年06月29日
  • コドモノクニ

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    昭和40年代の女子の生活を描いた作品。小中学生の時の思い出という感じでしょうか。どこか文学少女風であったり、校則やおこづかいの範囲内で精一杯お洒落しようとする姿や、飼っていた小鳥との思い出や、妙に仲のいい男子をあやしいなどと称する様子などなど、どこかにありそうでなさそうな微妙なさじ加減が、いかにも長野まゆみらしく素敵です。
    きっとあしたはもっといいことがある。子どもはそうでなくっちゃねえ。

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    2011年06月24日
  • サマー・キャンプ

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    これぞ”愛”という感じがする。
    辰と温の関係が好きだな…。しかし、遺伝子の話は結構難しいけど、さすが長野先生な内容。

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    2011年06月10日
  • 新学期

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    天議やTV-cityの世界観とはまた違う、懐古的な世界が下敷きの物語。

    わたしが一番好きなシーンは、朋彦(兄)と史生(弟…と見せかけ息子!)が一緒に料理をするシーン。
    ぎこちないながらも心を通わせていく空気があったかいのです。

    ちなみに一番好きな科白は、椋の「極まってるぢゃないか。好きだからさ。」。
    こういうのサラッと書いちゃうから、BL寄りとか言われちゃうんだよな…。悔しいような図星なような(苦笑)。

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    2011年05月12日
  • 天体議会 プラネット・ブルー

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    水蓮と銅貨、藍生という名前を見た途端、恋に堕ちてしまいました(笑)。
    鉱石倶楽部で出会った眼帯の少年とのやり取り、天体議会の罰ゲーム(?)や変わり玉を交換するシーン等々、どれを取っても何もかも好きなエピソードばかり!

    …膝丈の制服に外套と襟巻で武装した少年たち、殺傷能力半端無しです。

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    2011年05月12日
  • 天体議会 プラネット・ブルー

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    未来的で、でも懐古的で、時代がいつなのかわからない世界観。
    そんな素敵な世界を舞台に、透明感溢れる言葉の数々でつづられる少年達の日々のお話。
    美しくて大好きです。

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    2011年05月12日
  • 学校ともだち

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    大好きな本です。
    学級日誌という形式でも、各キャラの正確がよく分かります。
    長野さんの作品のほとんどにいえますが、未来が舞台なのに、どこか懐かしい雰囲気が漂います。

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    2011年05月12日
  • 天然理科少年

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    表紙の少年がたまらなく、イイ!!(笑)
    物語自体も、少年たちの友情の切なさと、時間軸の移り変わりの不思議さが心地好かったです。
    天議やTV-cityのような近未来が舞台のお話も好きですが、新学期やこの作品のような日本の古き佳き時代が舞台のものも非常に好きです。

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    2011年05月12日
  • 鉱石倶楽部

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    長野作品と鉱石(と少年)は、切っても切れない深い繋がりがあると思うのです。
    この作品は、美しい鉱石の写真に、長野さんの鉱石たちへの溢れんばかりの愛を感じられる物語が添えられた『長野的鉱石図鑑』。
    長野さんの筆にかかると、鉱石たちがふわりと匂い立つというか、かじればカリッと美味しいんじゃないかと思えちゃって困ります(笑)。

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    2011年05月12日
  • 夏帽子

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    鉱石、探検の道具、手作りのお菓子、少年たち、動物たち、たまりません。
    若い少年の刹那的な美しさ、はかなさ、大人にたいするまなざしがうつくしい。

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    2011年04月20日
  • 夏帽子

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    ほのぼのしていい雰囲気。長野まゆみさんの作品はBL系はちょっと・・だけどこれはとってもオススメできます。

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    2011年05月03日
  • 新学期

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    萌えた。この人の作品はいつも好きだなあとは思えど萌えはあまりなかったのだけど…ぎこちない兄弟愛たまりません。(本当は親子だけど)
    3人の少年の関わり合いもいいなあ。ほんのりBL風なのは相変わらず。

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    2011年03月27日
  • 宇宙百貨活劇 ペンシルロケット・オペラ

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    何度目かの再読。
    ミケシュとロビンのツイン(双子)のお話がかわいらしい。
    雰囲気も、出てくることばや物たちも好み。
    映画館の待ち時間に読むのが大のお気に入り。

    「ことばのブリキ缶」を併録。

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    2011年03月11日
  • 新世界〈5th〉

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    ネタバレ

    2011.2.26.
    読み終わって、まず思ったのが、シュイとイオは死んだの?死んでないの?ということだった。しかし、しばらく考えて、これは記憶の物語なのだと思い直した。ラシートの女が受け継ぐ、記憶。何世代にもわたって、個体が何度代替わりしても受け継ぎ続けている種族の記憶だ。ソレンセンからイオへ、そして多分イオの子供へと、それは受け継がれたのだ。ゼルと、ゼルから発するパルス、そしてHALASSの男とのアンフュージョンを鍵として。
    この物語の中で、個人としての記憶は何度も失われる。しかし種族の記憶は失われない。そして維持していくべきなのは、種族の記憶のほうなのだ。1stを読んだ時に、ここにはイオし

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    2011年03月20日
  • 新世界〈4th〉

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    かなり核心に迫ってきているのに、それぞれがそれぞれの思惑によって勝手に行動しているようで、一筋縄ではいかない。誰がどの種族であるか、本人さえも記憶が無かったり、あっても偽造された記憶であったりして、複雑極まりない。シュイはいっそう孤独を深める。なんて哀しい物語なのだ。

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    2011年03月19日
  • 三日月少年漂流記

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    少年たちと三日月少年の若さとかわいらしさ。
    そして出てくる街並みの美しさが印象的。
    雰囲気はヨーロッパ的で、でもどこか明治大正。

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    2011年02月20日
  • 新世界〈2nd〉

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    ネタバレ

    レトは死んだのだろうか。でも、2ndが1stの前の話なら、1stの一番最初にレトは出てくるので、死ななかったことになるけれど。ただ、1stのレトと2ndのレトが同一人物かどうかは不明だ。希望を言うなら、孤独なシュイの理解者であるレトには死んでほしくないし、シュイの敵にまわってもほしくない。

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    2011年03月08日
  • 新世界〈3rd〉

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    ネタバレ

    ひたすらシュイがかわいそうな巻だった。死にたいのに、死なせてもくれない。
    ゼルが記憶装置ならばゼルの行方(誰の中に誰のゼルが入っているのか)は内容を理解する上で重要になってきそうな気がするけれど、追えなくなってきている。誰がどの種族で、その種族の特性とか、種族同士の関係とかも、複雑に絡まってきて、だんだん分からなくなりつつある。「母星化」だの「融合」だのが余計に話をややこしくしているのだろう。
    そして、ジャウは一体何がしたいのか。イオとミンクは同一個体なのか別個体なのか。核心に近付きつつあるはずなのに、謎は深まるばかりだ。

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    2011年03月13日
  • 新世界〈1st〉

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    混乱した意識。混線した交換器の音声は誰を呼ぶ声なのか。
    イオの視点で書かれているから、ということだけのせいではなく、ここにはイオしかいないのではないか、という気がしてくる。

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    2011年03月06日