長野まゆみのレビュー一覧

  • ぼくはこうして大人になる

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    BL要素強いです。
    「左近の桜」や「猫道楽」が好きならオススメです。

    双子と従兄、とんでもない人たちだなぁと思って読んでましたが最後まで読んで安心しました。

    イッくんと七月のこれからが気になります。

    #エモい #萌え

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    2023年02月07日
  • その花の名を知らず 左近の桜

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    人間関係も場所も時間も考えず、ただただフワフワと漂うように読み進んで、最後に「あぁ…そういう事か…」とぼんやりと思う(* ̄∇ ̄*)何もかもをきっちりと把握して読むには時間がかかりそうだけれど、挑戦したい!(^^)

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    2022年09月25日
  • 夏至南風

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    ふと夏至南風に吹かれたくなって。
    腐りきった夏がやって来ました。叛骨心よ!
    どことなく三島由紀夫『午後の曳航』を思い出す本作は、長野さんも愛する代表作で、頁という頁にわたって、腐爛した、湿り気のあるグロテスクなモチーフが鏤められています。しかし、その悍ましさは果実のように妖潤であり、ひと夏の惨劇でありながらも永遠にちかしい時間の粼に何度恍惚としたことか! 碧夏との出逢いから、サディスティックな眉姿の潜む鬱々とした地下部屋に検疫公司の廃墟、近親相姦に峻拒の囁き、絶望の怨嗟を彷彿とさせるラストシーン…。「醜悪ながらも美しい」とはこの手の作品を形容する時に使われがちですが、まさしく本作がそれで、

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    2022年09月04日
  • 猫道楽

    A

    購入済み

    素晴らしい

    ブロマンスが好きで、純文学なのにブロマンス要素のある作品を探していたのですが、こちらは想像していたよりもガッツリそういう描写がありました。でも決して下品ではなく、直接的ではない表現でとても上品でした。

    #萌え

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    2022年01月20日
  • レモンタルト

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    ネタバレ

    これは好きな小説だ…と、悶絶しながら本を閉じた。BL・MLとあらかじめ分かって読むよりも、出会い頭の事故みたいに不意の隙を突かれたほうが衝撃が大きいと思う。つまり、予想していたよりも官能的で驚いた…(笑)
    亡くなった姉の夫である義兄に思慕を募らせる弟。恐らく理解した上でその思いを泳がせている義兄。
    二人の関係は健全だが、義兄への思いをこじらせて男たちを無自覚に惹きつけてしまう弟に助け船を出してやる義兄。
    故人との思い出が二人を繋ぎもし留めもする、茶番の中に匂い立つエロさと切なさがあった。

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    2022年01月15日
  • レモンタルト

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    2021/12/13-12/15
    2025/11/21-11/22(中断) 11/26(再開)-11/27

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    2025年11月27日
  • いい部屋あります。

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    色んなテーマが上手く織り交ぜられていて、よかったです!

    主人公、鳥貝は建築の大学に合格して地方からやってくることになった。
    それで住む場所を探しているが、遅れをとったみたいで良い物件が見つからず…
    そんなある日学食にいたら時屋という人に月1万円の男子学生寮を進められ安羅や多飛本に会い、謎のひつじを渡され学生寮に見学に…
    そうすると玄関前で百合子という人に会う。
    急に同性の百合子にキスされ…
    他にも白熊に会ったり…
    学生寮の人達は名前も性格も変わっていて、食事を作らせて意地悪をして泣かせるのを趣味にする人も!
    本を読み進めると、学生寮の人達と鳥貝の兄?の関係も解き明かされていく。

    男同士の絡

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    2021年11月23日
  • 左近の桜

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    ゆで玉子が食べたい!

    こういうお話、好きです!予備知識なく初めて読んだ時は、「な、なんといかがわしい!」と思いながらとても楽しんでしまいました。
    男性同士の性的な会話や描写が毎回でてくるので、苦手な方は注意が必要かと思います。
    長野先生が使う言葉や描写が幻想的で、いつの間にか現実からおかしな世界に迷い込む感じがくせになってしまいます。暮らしの描写も丁寧で、こんな世界で暮らしてみたい!と思う表現がたくさん出てきます。
    そしてなにより、桜蔵の弟の千菊がしょっちゅうゆで玉子を持って出かけるのですが、その書かれ方がなんだか凄く良くて、無性にゆで玉子が食べたくなってしまうのです。

    #切ない

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    2022年09月29日
  • テレヴィジョン・シティ

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    長野まゆみをただのBL作家だと思うのは間違い。テレヴィジョン・シティに勝る耽美的SFファンタジーを知っていたら教えてほしい。
    本家にあたる宮沢賢治の銀河鉄道の夜だろうか。
    またこんな本に巡り会いたい。

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    2021年10月30日
  • ぼくはこうして大人になる

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    やはり長野まゆみさん独特の表現、繊細に描かれる人と人との距離感が大好きだと感じさせられる1冊でした。初め、まさかボーイズラブ的な内容だとは思わず読み始めたけれど、愛情とか友情とかを超えた複雑な感情が思わぬ形で描かれていて、私の価値観を根底からひっくり返されたような気がしました。登場人物個人の感情が明確にされていないのが尚更人間味を出していて、上手くいかない人との接し方にすごく心がむず痒くなります。私はこの物語を忘れられないと思うほど大好きな作品です。

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    2023年12月07日
  • 三日月少年漂流記

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    三日月少年漂流記なんてタイトルだから、一般的にいう、漂流記を物語にしてるのかと思いきや…。長野さんの話は、文体や言葉が綺麗で好き。文章から想像される世界観はレトロなようでもモダンな感じ。綺麗な世界。あくまで、個人の感想である。

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    2021年05月09日
  • 野川

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    長野作品は、高校時代、西洋とも東洋とも言えない地域が舞台設定のものをよく読んでた。 けれど、今回は珍しく具体的な実在の場所、しかも私の良く出かける野川の話で、あ、この辺のことかも、と本と現実がくっついてるような気分で読んだ。 美しい少年たちが主人公なのは、いつもどおり。 両親が離婚して父親と一緒に都心を離れ、多摩武蔵野地域に住むようになった少年が、転校生として周囲に溶け込んでゆくまでのお話。 新聞部顧問で国語教師の河井先生が魅力的。 体験しなくとも想像すれば同じこと、と語った美しい蛍の話が良かった

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    2021年05月02日
  • 天球儀文庫

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    毎晩の読み聞かせで最近のお気に入り。

    秋の新学期から翌年の夏季休暇まで、アビと宵里(しょうり)、2人の少年が過ごした一年の日々を描く。

    私の高校もインターナショナルだったので、9月生を迎える秋の季節を懐かしく思い出した。

    宮沢賢治の銀河鉄道の夜に出てくるジョバンニとカンパネルラにも似た2人の少年の幻想的な世界観が美しい。

    息子もちょっと大人びて天才気質の雰囲気の友人と深く付き合うことが多いので、2人の少年の日常という場面設定がしっくりくるようで、毎晩のように天球儀文庫読んで、とリクエストしてくる。


    毎晩のイメージトリップが楽しくなる一冊。

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    2021年05月02日
  • レモンタルト

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    ネタバレ

    とても綺麗な文章だった。
    所々内容が理解できず、前のページに戻ることが合った。
    主人公が報われて欲しい気持ちもあるが、このままの関係でいて欲しいとも思った。

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    2021年04月07日
  • 魚たちの離宮

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    1993年文庫の初版を購入。めちゃくちゃ久しぶりの再読。
    当時、この小説が好きで、内容を理解したくて何度も何度も読み直したことを思い出した。

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    2021年04月07日
  • チマチマ記

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    長野まゆみさんのご本を読むのはちょっと久々。
    学生時代に大ハマりしてお店にも行ったし、『耳猫風信社』とか『少年アリス』とか何回も読み直してる。

    このお話もすごく良かった。
    こちらも今後何回も読み直すと思う。

    まず、この『チマチマ記』という題名ね。
    響きといい、由来といいとにかく可愛い。
    お洒落で美味しそうでヘルシーな食べ物たち、マキマキ兄弟や他の猫たちの可愛さ。
    そして、カガミさんと桜川くんの関係…!
    全てが良かった。

    季節ごとのコラムも、清少納言みたいなすぱすぱした語り口で読んでて気持ちよかった。
    あんなフリーペーパーがあったら毎回楽しみにしちゃうな。

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    2021年03月28日
  • 遊覧旅行

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    しばらく前に長野まゆみさんの短編を読む機会があり、数年経っても思い出すことが多かったので、その短編が収録されているこちらの作品を読むことにしました。

    散歩に出かけたり、透明な冷たい飲み物を飲んだり、果物が食べたくなるお話が多く、とても楽しく読ませていただきました。
    あとがきも素敵でした。

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    2020年10月06日
  • レモンタルト

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    ネタバレ

    おしゃれな文体だな…。
    装丁が女性向けっぽかったので読んでみたら別の意味で女性向けだった。

    男性同士の恋愛は「許されない恋」「人に言えない恋」という背徳的な要素がより感情にブーストをかけ、だからこそ人気のあるテーマだが、
    昨今の空気からしてそういうエッセンスが薄れつつある気がする。
    段々と異性同士の恋愛と同じような扱いになっていくのだろうかな。

    愛人として一生を終えた母が死に、母を囲っていた父も死に、姉も死に、残ったのは自分と姉の夫(義兄)だけ。
    会社では諸事情により役員の便利屋として秘密裏に行動しているため、他の社員からは何も仕事をしていないと誤解され蔑まれ、それを釈明することもできない

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    2020年09月20日
  • いい部屋あります。

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    長野まゆみ先生の文章は本当に金平糖のような可愛さと幻想さとお上品さがとても良いなと思った。品が良い文章に読み流してしまったけど百合子は変態だなぁと思った。

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    2020年08月06日
  • レモンタルト

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    ネタバレ

    あらすじと表紙に惹かれて初めて手に取った長野まゆみ作品を雨の多い昨今読み返したくなった。

    傘や海などのキーワードとともに展開される主人公の義兄への想いが切ない。

    主人公を廻る登場人物とは大人な関係が描かれるが、それも本命への純粋で叶わない恋へのエッセンスとなる。

    女子としてプラトニックを恋愛の最上に置く感性はとても共感できる。

    絶対に嫌われたくないから欲を見せられないのに筈なのに周囲には見透かされてるぐらいわかりやすくてそういう可愛さも垣間見える。
    義兄にはムキになり強気なのに、ラグーを作りながら涙が溢れてしまったり精神的脆さを見せるのはそういう相手なのが憎い。

    義兄のどっちともつか

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    2020年07月20日