長野まゆみのレビュー一覧

  • 鉱石倶楽部

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    色とりどりの鉱石を食べ物に見立てており、どれにまつわるお話も楽しかったです
    鉱石のカラー写真も興味深く、昔の自分も、土産物屋で買った水晶を大事に持っていたことを思い出しました
    綺麗な、まるで流れるような印象の文体も好きです

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    2012年06月24日
  • 若葉のころ(凜一シリーズ)

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    4部作の完結編。

    凛一は大学2年生になり、同じく京都の大学へ進学した、
    ひとつ下の従弟、正午と暮らしている。

    嬉しかったのは、有沢さんが再び登場したこと。
    なんでこんなに、魅力的なんだろうこの人!狡いよ!

    3作目の「彼等」で千迅さんが凛一に言ってたけど、
    「なにがどういいのか。ただの男だろう、どうしてそう惚れるんだ」
    って、ほんとだよ・・・。氷川さんも確かに素敵だけどさ・・・。
    有沢さんのどこが不足なんだ、凛一~

    でもたぶんそういうことじゃないんだろうな。
    凛一はもともと無意識のうちに、自分を傷つける、酷い扱いをする人に寄っていくし、
    避けようと思えば避けられたのに結果的に自分が傷つく

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    2012年12月07日
  • 宇宙百貨活劇 ペンシルロケット・オペラ

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    とにかく可愛くて、きらきらした一冊。長野作品の中では、かなり読みやすい。
    『言葉のブリキ罐』に影響されて、ノートを作ったのは、私だけじゃないよね。

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    2012年06月17日
  • 彼等(凜一シリーズ)

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    四部作のみっつめ。
    凛一は高校3年生に。

    今さらだけど、長野さんの描いた絵も好きな凛一シリーズ。
    表紙のストライプの服を着た男の子って、氷川さんかなあ?

    今回は千迅(ちはや)さんが出てきて、
    またしてもあっちへ行ったりこっちへ行ったりする凛一。

    正午が・・・まゆみさん何故、正午をあんな目に・・・
    辛さがピークに達した辺りでいきなり居なくなるし・・・色々びっくり。
    彼には幸せになってほしいなぁ。

    有沢さんがちょこっとだけ出てきて嬉しかった・・・(*^^*)

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    2012年06月11日
  • 鳩の栖

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    ワタシが高校生の時に模試に出題されました。邪な気持ちで何度も読みました。結果はそれはもう。ワタシ自身にそういう気質があるので色眼鏡で見てたらごめんなさい。

    どの少年の雰囲気も繊細で、美しく描かれていると感じました。肌が白くて、髪の毛がサラサラで、下まつげが長くて…というような美少年をイメージしてしまいます。

    一日休みの時に、ゆっくり時間をかけて読みたい本です。

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    2012年06月10日
  • 箪笥のなか

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    おもしろい。
    こんな箪笥ほしいなあと思います。

    蝙蝠の引き出しが一つであんなに不思議なことがたくさん起こったのだから、もらったのが蝶ではなく飾りが蝙蝠の方の箪笥だったらもっと不可思議なことが起こっていたのかな。

    蝙蝠はドラキュラとセットになっていることが多く、不吉なものというイメージが強いですが、中国では縁起ものなのだそうです。
    お店が繁盛するようにということでカステラのお店、福砂屋さんの商標は蝙蝠なんだとか。

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    2012年06月08日
  • 碧空(凜一シリーズ)

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    四部作のふたつめ。

    凛一の危うさは相変わらずなんだけど、
    有沢さんはまた違う方向に危うい。
    軽くつつくだけでバラバラになってしまいそう。
    なのに、それに反発するような強気な言動や行動。
    氷川さんという存在がありながら、有沢さんに惹かれていく凛一。

    内面はなく目に見える表面のみに拘る有沢さんの本当の気持ちは最後まで分からなかった。

    電話の場面では泣きそうになった。

    有沢さんの登場で、氷川さんがより一層普通の人に思える。
    じっさい普通の人なんだけど・・・。

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    2015年05月28日
  • 改造版 少年アリス

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    宮沢賢治のような幻想的で美しい現実と夢のあいだの世界。アリスと蜜蜂がソーダ水に浮かぶ月を飲みほすシーンがとくにいい。改造前のものも読んでみたい。

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    2012年06月02日
  • 三日月少年漂流記

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    ネタバレ

    長野まゆみの不思議ワールド炸裂。
    いたずら好きの水蓮はホントお気に入りですwww
    三日月少年は声を出さないのだろうか?
    電池を入れてもらったことに感謝とか何かしらの感情を感じたりしないのだろうか?
    そもそも三日月少年はどこから来たのだろうか?
    銅貨と水蓮の支店から見ているので分からないことがたくさん出てくる。
    後はご想像に~という感じなのだろうか?
    気になってしまう。
    これが長野マジックか?

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    2012年05月27日
  • 猫道楽

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    五つの短編集。少しずつお話が繋がってる

    登場人物が全員フワフワと半透明で、幻の様なイメージ。綺麗。
    ふたつめの傘のおはなしと、みっつめの提灯のおはなしが好き。、

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    2012年12月20日
  • あめふらし

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    不思議で妖しい、ほんのり切ない和風幻想譚。
    登場人物がほぼ同じ短編から成り立っていて、単に起こる出来事を淡々と描いていくだけかと思えば、終わりの方になってそうだったのか、と絡まった毛糸がほどけるようにつながりが分かり、静かな興奮を覚えた。
    とはいえ時間軸もあやふやで、まるで時空の渦の中に放り込まれて左右が分からないような状態。もう一度読みたい。
    大好きな一冊。

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    2012年05月19日
  • 夏至祭

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    野ばらとセットでよんでみて、ものすごくキャラたちの性格や人間味がわかりやすく、深くなった。
    不思議な世界に圧倒される。

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    2012年05月19日
  • 野ばら

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    夢と現実の境目がわからなくなる、美しくて不思議な話。
    黒蜜糖、銀色、そして月彦。みんな不思議で、かわいかった。

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    2012年05月19日
  • 新装版 夜啼く鳥は夢を見た

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    お話は勿論のこと、表紙の絵から挿し絵まで全て長野まゆみさんが手掛けられています。

    鳩山郁子さんの挿し絵が好きで長野さんの作品を購入する、と言うこともあるのですが、これはこれで素敵。ある意味完成されているので。
    鳩山さんとはまた微妙に違う雰囲気を持つ、品の良いイラストに思わずうっとりしてしまいます。

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    2012年05月11日
  • 八月六日上々天氣

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    「原爆」がテーマの本作。けれど、その瞬間も以後の世界も描かれていません。そこにいたるまでの日常が描かれた、緩やかで温かな青春小説です。だからこそ、以後を知る私たちには言いようのない虚無感と怒りがわいてくるのです。
    ところで、文庫版は、東日本大震災のすぐ後に出されました。あるボランティア団体は、3月10日、つまり震災前日に鎮魂の花火を打ち上げています。「3月11日は、どうしたって忘れない。そうじゃなくて、最後の日常だった3月10日を、その日常を忘れないために、花火を打ち上げようと思う」そんな趣旨だったと記憶しています。

    この本もきっと、そんな鎮魂の儀式の一つです。原爆を忘れないために、原爆以前

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    2012年05月07日
  • 改造版 少年アリス

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    改造版?
    と思って手にとった久しぶりの少年アリス

    初めての長野まゆみだったな〜
    すごい好きだったけど
    細かく覚えてないから
    大幅改稿っていわれてもいまいちピンとこない‥

    装丁がすてき
    長野さんの絵やロゴがすばらしい

    長野さんは人物は描かない方がいいと思ってたのはここだけの話(失礼だなぁわたし‥)

    植物がいっぱいなので
    植物図鑑片手に読みたい

    でも昔?より植物わかるようになった気がする
    年の功かしら

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    2012年05月04日
  • 夏帽子

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    ネタバレ

    臨時の理科教師をしている紺野先生の赴任先でのエピソードが書かれています。
    それぞれのお話にはナンバーがふられており、18のお話がおさめられています。

    長野さんのお話って海か山のどちらかを舞台にした話が多いイメージなのですが、このお話は海に近い学校にも山の中にある学校にも紺野先生が赴任します。
    鳥や植物などは実在のものも出てきますが、狐火虫とか氷河星とか不思議なものも出てきて、あまり詳しくない私なんかはつい信じ込んでしまいそうです。

    5番目のお話に出てくる揚げ菓子は風船のようにふくらんだ、という表現がカフェ・ドゥ・モンドで食べられるベニエを想像させます。こちらは揚げたあとに砂糖やシナモンをか

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    2012年05月03日
  • 彼等(凜一シリーズ)

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    ネタバレ

    なんか、正午が予想以上に重要な役でした・・・
    こんな展開!?そんなに重いの?とかなりびっくり。

    千尋さん&千迅さんが素敵・・・あんまり似てませんが。

    氷川さん影薄いなー、と思いながら読んでて、出てきた、と思ったら凛一の花を捨ててました・・・
    わざとじゃないにしても、かなりびっくり。
    凛一可哀想です。
    これからどうなるのかなあ。

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    2012年04月27日
  • 鉱石倶楽部

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    フルカラーの鉱石の写真付き!

    写真も素敵だし文章も素敵。

    長野さんの文章は綺麗で好きだなぁ

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    2012年04月15日
  • あめふらし

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    長野作品の中で最も好きな一冊。
    妖しさが怪しさを呼ぶとでもいえばよいのか…。
    日常から一枚隔てた幻想を描く、いわゆるロウ・ファンタジーとしては非常に読み応えあり。

    自分にとっては珍しく手放しで「イイ」と思える1冊だった。

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    2014年02月24日