長野まゆみのレビュー一覧

  • 夏期休暇

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    話の設定や描写が良かった。しかし後味悪……
    寸前まで一夏の切なくもまだ爽やかな物語だったのに…まさにら長野先生ワールドでした。(いい意味で)
    チハヤくん全く変わらないし葵くんは変わったけども命が…結末に突き落とされた。
    チハヤくんは今度は葵くんを追って一緒に海に行くかな。

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    2016年02月26日
  • 魚たちの離宮

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    蛍を夏宿と見るシーンは、死に向き合うようで悲しくなって泣きそうになった…。
    お盆っていうものを改めて考えさせられる作品。

    死と再生を信じきっている弟の存在も切なく愛しい。
    お盆になったら、また。

    結末も本人たちにとっていいものなのか悪いものなのかわからない。

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    2016年02月25日
  • 鉱石倶楽部

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    かおりんです。さっちさんからいただきました。こちらも鉱石の写真がとても綺麗です。色々な鉱石が物語と共に紹介されていますが、煮詰めるとドロップになるなど、素敵な設定になっています。

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    2015年12月20日
  • 天体議会 プラネット・ブルー

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    再読。

    ✦黄石英(シトリン)
    ✦白磁(ビスク)
    ✦水先案内(カノープス)
    ✦万華鏡(カレイド・スコープ)
    …言葉の一つ一つがきらきらと輝いていて鉱石倶楽部のお菓子や鉱石は、その原石の輝きや香りまでもが伝わってくるような気さえしました。

    些細な事で喧嘩をしてしまった銅貨と水蓮が仲直りをする場面と、銅貨が兄の藍生と展望室へ昇る場面がとても印象的。

    度々2人の前に現れる謎の美少年…“自動人形”と噂されていたけれど、“自動人形”と疑っていた水蓮も目の中に石が入っていたり、何日も食事をしなくても平気だったり…案外、水蓮も自動人形だったりして…
    ……そう思わせる程浮世離れした存在というのも彼の魅力

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    2015年12月07日
  • 上海少年

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    面白い。淡々とした語り口で見事に世界を作っていると思う。幕間には自分も騙されました。いやあ、読んでいて楽しかったです。長野先生の話にこういうものはつきものだと理解しつつも毎回毎回翻弄されてます。

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    2015年11月11日
  • 新学期

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    面白い。
    長野まゆみ先生がつくりだす世界観が好きだと再実感。
    他の作家の作品との違いを感じつつ面白いと感じつつもその正体がよくわからなかったが、解説の説明で何となくわかったような気がする。

    椋のセリフが魅力的で一言一言に深みが感じられる。だきついてこいよ、と きまってるじゃないか。好きだからさ。
    は心に沁みた。

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    2015年11月10日
  • 鉱石倶楽部

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    鉱石と、不思議な物語が一緒になった、これぞ長野まゆみというべき作品。
    一度ここに載っている食べ物を食べてみたいものです。

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    2015年10月01日
  • 水迷宮 瀧の巻

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    再読。因果応報終着点。前巻では気の毒だったお姫様が、今回は悪女(?)となってパワーアップ。…活き活きしてる気がするのは、気のせい?

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    2015年08月31日
  • 水迷宮 汪の巻

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    再読。因果応報。同じ過ちを犯す主人公一族の男たち。古典風ファンタジーだから、器量は大事か。にしても、千潮姫が本当かわいそう。

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    2015年08月31日
  • 宇宙百貨活劇 ペンシルロケット・オペラ

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    美しい作品だった。
    文章が眼に入った瞬間に、風景、風、香り、季節感まで浮かんでくる。
    冬直前にまた読もう。

    2015/8/23

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    2015年08月23日
  • 左近の桜

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    ほんとに情景描写が秀逸。言葉数は少ないのに、ぱーっと情景が目の前に現れる。相変わらず、不安定で危うい感じがするんだけど、その感覚に身を任せていたくなる笑 物語は、この世とあの世の境に住む者を知らず知らずの間に”拾って”しまい、関わりを持ってしまう桜蔵。次々と桜蔵の身に起こる不思議な出来事の物語。桜蔵を取り巻く人たちも当たり前の事のように接していて、何だか曰くありげ。一癖ある面々だけど、なかなか素敵な人達です。いろいろ伏線も張ってあるようなので、続編が楽しみ。この雰囲気にどっぷり浸かって読みたい。

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    2015年07月04日
  • 行ってみたいな、童話の国

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    長野まゆみさんの作品で好きなもののひとつです。
    中学生の頃に読んで、忘れられず昨日また読みました。
    機会があればこういったスタイルで他のお話も書いて欲しいです。

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    2015年05月05日
  • 箪笥のなか

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    姉弟の日常に起こる不思議な出来事の短編集。
    ざわざわするけど癒される。
    忘れたころにまた読み返したくなるお話。
    もう何度読んだかわからないくらい、お気に入りの一冊。
    長野まゆみの著書の中では異色で、綺麗な少年は出てきません。
    読み終わりたくないなぁって気持ちで読んでいました。
    続編出ないかなぁ。

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    2015年04月21日
  • 猫道楽

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    予想通り軽く読めて、深読みする必要もなくそれでいてしっかり耽美のツボだけは押さえていてくれて
    3ページ目の桜の花びらを取るところからすでにノックアウトされた
    絡み合いもさっぱりとねちねちしていて、全体的に欲情せざるを得ない雰囲気

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    2015年03月23日
  • となりの姉妹

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    近所の小母さんが遺した謎めいた符号、隣家の姉妹の元に現れる間借り人、ふらふらとしていて達観しているような兄。とうとうと流れる水のような文章に揺られて、どこでもない場所へと連れて行かれます。
    流れに揺られるのがなんとも心地いいんです。ちょっと懐かしいような、それでいて丁寧な生活の描写が心地よさを増してくれます。
    謎に明確な答えは与えられず、結局どういうことだったの? という幕切れとなりますが、それすらもまた心地いいんですな。

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    2015年03月17日
  • 鳩の栖

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    カフェで読みながら途中ため息をついてしまう それくらい静謐で繊細で、たいせつに読みたい作品集だった 中学生の男の子っていいなあ・・ 「栗樹-カスタネア」が特によかった 筆者自筆の挿絵もすてき

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    2015年01月06日
  • ぼくはこうして大人になる

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    長野さん独特の儚さに少年らしい生意気さや純粋さが際立っていてすごく好み。結びが過ぎ去るように終わってしまったので、白昼堂々シリーズのように続編希望。

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    2014年10月26日
  • 賢治先生

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    再………読。詩がたっぷり混じって、やっぱりステキで切ない一冊です。
    この頃のこういう作品が、また読みたいです。無理だと分かっていても、つい。

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    2014年10月11日
  • カンパネルラ

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    ネタバレ

    再………読。この時期にぴったりの一冊です。しかし久し振りに読んでみて【カンパネルラ】は仲間を探して死に引き摺り込む、幽霊としか見られなくなっていました。がっくり。これを読むと、銀木犀も読みたくなるね!

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    2014年10月11日
  • 鉱石倶楽部

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    ネタバレ

    長野さんの「今」の小説も好きだけど、私が初めて触れて好きになったこの時代の小説にもすごく惹かれます。

    鉱石に長野さん独自の名前がつけてあり、それについての散文詩のような文章(見開きに収まるボリューム)、想像上の鉱石の説明のところが気に入りました。

    むかし、長野さんの小説を初めて読んで「ほわ~」となったときの気持ちを思い出しました。
    特に散文詩のような文章がすごく気に入りました。

    想像上の鉱石の説明では、鉱石を「食べる」種族が解説を書いているので、何オンスの水分を含む(ジュースにするらしい)とか、砂糖漬けにすると保存がきく、とか書かれています。
    …猫かな?

    以前は興味がなくて手にとらなか

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    2016年08月16日