長野まゆみのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
再読。
✦黄石英(シトリン)
✦白磁(ビスク)
✦水先案内(カノープス)
✦万華鏡(カレイド・スコープ)
…言葉の一つ一つがきらきらと輝いていて鉱石倶楽部のお菓子や鉱石は、その原石の輝きや香りまでもが伝わってくるような気さえしました。
*
些細な事で喧嘩をしてしまった銅貨と水蓮が仲直りをする場面と、銅貨が兄の藍生と展望室へ昇る場面がとても印象的。
度々2人の前に現れる謎の美少年…“自動人形”と噂されていたけれど、“自動人形”と疑っていた水蓮も目の中に石が入っていたり、何日も食事をしなくても平気だったり…案外、水蓮も自動人形だったりして…
……そう思わせる程浮世離れした存在というのも彼の魅力 -
Posted by ブクログ
ネタバレ長野さんの「今」の小説も好きだけど、私が初めて触れて好きになったこの時代の小説にもすごく惹かれます。
鉱石に長野さん独自の名前がつけてあり、それについての散文詩のような文章(見開きに収まるボリューム)、想像上の鉱石の説明のところが気に入りました。
むかし、長野さんの小説を初めて読んで「ほわ~」となったときの気持ちを思い出しました。
特に散文詩のような文章がすごく気に入りました。
想像上の鉱石の説明では、鉱石を「食べる」種族が解説を書いているので、何オンスの水分を含む(ジュースにするらしい)とか、砂糖漬けにすると保存がきく、とか書かれています。
…猫かな?
以前は興味がなくて手にとらなか