深緑野分のレビュー一覧

  • ベルリンは晴れているか

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    第二次世界大戦後のドイツと大戦前のドイツを交互に、アウグステというドイツ人少女を中心に話が進む。

    戦中のドイツというとナチスのユダヤ人大量虐殺、ぐらいしか知らなかったけど、ユダヤ人だけでなく、ドイツ人にも当然辛い戦争体験があったわけで。
    家族と暮らしていた普通の日常と、両親を亡くしてから少女が死と隣り合わせの中で1人で生きていくとてつもない日々と。。。
    もう絶対に二度と戦争をしてはいけない
    どこの国も何人でも同じ、
    今本を読んだり、コーヒーを飲んだりしている暮らしがどれだけ幸せなことか、実感し続けるのは難しいけど、
    平和で平凡な毎日を過ごせることをありがたいと思いました。

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    2025年09月03日
  • ベルリンは晴れているか

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    ドイツ人の視点から見た、第二次世界大戦の戦中・戦後の話に初めて触れました。
    やっぱりどこの国も国民は教育と報道から洗脳されていくのですね…
    ドイツも日本とそんなに変わらない流れで戦争に突き進んでいたんだなと思いました。

    戦後、ベルリンが4つの国に分断されていたのは初めて知りました。日本がそうならなかったのは、島国だったからですかね…
    そして、治安の悪さとドイツ人が蔑まれる様子が、日本より酷かったのでは?と思わせられる描写が多かったです。

    ユダヤ人に起きたことの描写は辛いものでしたが、今ガザで起きている事については、彼らはどう思っているのか、あの頃されていたことと今していることの違いはあるの

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    2025年09月02日
  • 戦場のコックたち

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    できればドラマ バンド・オブ・ブラザースと映画 プライベート・ライアンを見てから読むと情景がハマりやすいですよ!

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    2025年08月07日
  • スタッフロール

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    SFX、VFXの世界を初めて知ったので、とても興味深く読みました。

    携わる人みんなが誇りを持って仕事をしている様子がひしひしと感じられました。

    SFXとVFXの過渡期が描かれていて、新しい技術をすんなり受け入れる人と頑なに拒否する人が登場していました。

    受け入れるかどうかによって、進退も決まるシビアな世界だと知りました。

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    2025年07月24日
  • ベルリンは晴れているか

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    ある男性を探す旅にでたアウグステ。
    旅の中で見られる戦時中のドイツの人、街が妙にリアルで引き込まれた。
    一緒に旅をしている気分になりました

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    2025年06月22日
  • すばらしき新式食 SFごはんアンソロジー

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    SF×食卓の短編集。

    個人的にいちばん好きだったのは
    やっぱり竹岡さんの「E・ルイスがいた頃」
    だったけれど、
    テーマ的にもいちばん合っていておもしろいと思ったのは
    須賀しのぶさんの「しあわせのパン」

    そして新井素子さんはさすがのトリ。
    タイムリーなテーマでしっかり読ませてくれる。

    ぎゅっ

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    2025年06月13日
  • すばらしき新式食 SFごはんアンソロジー

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    8人の作家による SFごはんアンソロジー
    いろいろな時と場所のごはん
    ごはん 生きるために必要なもの
    生きていく楽しみになるもの
    サプリだけで栄養を摂るのは 嫌だな
    やっぱり 美味しいと感じながら食べたいな

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    2025年06月11日
  • 注文の多い料理小説集

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    料理と絡んだ7つの話。
    最後のパンの話がジンときた。
    そして最後の最後、これは本でしか味わえない。
    気に入ったのは水出しのお茶、ぜひ真似してみたい。

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    2025年06月05日
  • オーブランの少女

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    【オーブランの少女】
    大人たちの都合で少女たちは集められ
    大人たちの都合で先行きを決められる
    抗った二人の少女は……

    人間 このおぞましい生き物
    他者の命を奪った者には厳罰を与えるのに
    戦で敵の命を奪う者は褒められる

    何という矛盾

    【仮面】
    人は皆仮面を付けているのかもしれない

    【大雨とトマト】
    外は嵐、日曜日のレストランでの出来事
    店主である父親の千々に乱れる想いがちょっと痛々しい
    少女はどうするのだろう

    【片想い】
    高等女学校の寄宿舎、同室の二人の少女の想いと想いが若くて青くて良いなあ

    【氷の皇国】
    小さな漁村、網にかかったのは人の亡骸
    二人の少女におきた出来事が
    とても

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    2025年06月01日
  • 注文の多い料理小説集

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    エルゴと不倫鮨がよかった。元気になれる作品だった。そして思いがけず井上荒野の作品と出会えて嬉しい。どこか不気味な感じが良い。深緑野分の福神漬も心に残った。他の作品も読んでみたい。色んな作家さんとの出会いがあるから短編集はいいなぁ。

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    2025年05月30日
  • スタッフロール

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    映画のスタッフロールは最後までしっかり観るようにしているけれど、名前が載っている人々がどのような努力をして、どのような葛藤を抱きながら映画を作っているのか想像したことはなかったように思う。
    当たり前のように享受しているエンターテイメントも、自分には才能があるのかと苦しみながら、お互いの才能をリスペクトしながら作品を作り出しているクリエイターの方々がたくさんいるんだよな。

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    2025年05月28日
  • アンソロジー 料理をつくる人

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    ファンタジーに、恋愛に、家族に、ゾッとするお話まで、「料理をつくる人」という1つのテーマで、こんなにもいろんな雰囲気の物語ができるとは。どれも前向きな結末があるなかで、千早茜さんの「白い食卓」だけは冷たく恐ろしいようなお話だったのでどうしても印象に残った。深緑野分さんの「メインディッシュを悪魔に」もキャラクターを想像しながら楽しく読めた。

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    2025年05月22日
  • すばらしき新式食 SFごはんアンソロジー

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    SFと食事に関するテーマアンソロジー。どことなく漂うデストピア感と失われていく料理という文化。アンソロジーなので色々な切り口があって面白い。無駄も多いけど、多彩な料理文化が維持されていくといいなぁとか思います。
    1つだけ気になった。テーマアンソロジーに既存作品の番外編を持ち込むのはちょっとどうなんでしょうね。

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    2025年05月19日
  • アンソロジー 料理をつくる人

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    アンソロジーって、作風掴むまで疲れること多いけど、
    どれも面白かったし、
    読みやすかった。
    料理を作ってくれる人に感謝。、

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    2025年05月17日
  • スタッフロール

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    ネタバレ

    規模が全く違うけれど同業者。監督や演者の物語は数あれど、特殊造形やCGが主人公って新しいな!?ということにまず驚いた。ちゃんと説明してくれるけど、CG知らない人にリグやらIKやら分散レンダリングやらわかるのかな?と余計な心配をしてしまった。文庫版あとがきが楽しく、作者さんの視覚効果賞への情熱と、改めてゴジラ-1.0の凄さが感じられた。(山崎監督の「自分でやりたくならないようにスタッフには天才しか置かない」という話良すぎる)

    女性が映像業界で生きていくことが大変なのはわかるけれど、マティもヴィヴもメンタル弱めなのであまり共感できず。自分にとっては遙か頭上のお方たちなのでそんなに悩むことないのに

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    2025年05月09日
  • すばらしき新式食 SFごはんアンソロジー

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    SF世界に出てくる「食事」にスポットを当てたアンソロジー。SFの中に出てくるご飯はどれも味気ないイメージだったけど、本当にその通りで(笑)、そこから繰り広げられるドラマだったり広がりや人との繋がりなども感じられて面白かった。 個人的には「E・ルイスがいた頃」(竹岡葉月)が好き。暖かい気持ちになれる。 「美味しい囚人飯」(椹野道流)は本編も読みたくなった。

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    2025年05月06日
  • 戦場のコックたち

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    なかなか、よかった。少しミステリの部分があってどうかな。と思ったりましたけど楽しめました。でも、分厚かった。読み終えるのはたいへんでした。

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    2025年05月05日
  • ベルリンは晴れているか

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    読み始めは難しいのかなと思っていたけど、当時のベルリンのこと細かい情景描写に心奪われ圧巻でした!後半も怒涛の読み進めで面白かったです♩

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    2025年04月30日
  • スタッフロール

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    偏見まじりですが思いつくままに感想!
    SFやファンタジー映画が好きな身として、書店で本棚を眺めていたときに、表紙の絵柄に惹かれ、あらすじにも読み応えがありそうな印象だったため購入。
    登場人物も9割は西洋人で、文体も英語の日本語訳のような印象で、日本人が日本語で書いたことを確認して不思議な感じを覚えた。
    ただ、ストーリーに引き込まれた。
    主人公が2人とも女性で、どちらもSFやファンタジー映画が好きだという設定や、ちょうどリバイバル上映を観に行く予定だったスターウォーズの話が出てきたりと、共感部分がたくさんあり
    主人公たちの悩みは、私の悩みとどことなく似た部分があり、主人公が同僚に励まされるシーン

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    2025年04月21日
  • 戦場のコックたち

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    ネタバレ

    19歳という若さで戦場のコック、ティム。彼が経験し、目にしてきたものは。
    作者の戦争に対する表現はとても胸に刺さるものがあった。一部抜粋すると。
    「人間は忘れる生き物だ。やがて明らかな過ちさえ正当化する。誰かが勝てば誰かが負け、自由のために戦う者を、別の自由のために戦う者が潰し、そうして憎しみは連鎖していく」
    それでも平和であることを祈るしかない。

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    2025年04月13日