深緑野分のレビュー一覧

  • アンソロジー 料理をつくる人

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    料理を作る人に焦点を当てた6つの物語。おいしそうな料理も、作る人あってこそ。どんな思いが込められて料理は作られるのか、という視点に触れられる新鮮さがあった。

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    2026年07月09日
  • オーブランの少女

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    『片想い』の読後感、思春期特有の親友と互いにと心から無二の存在だと感じ合った瞬間の全能感を思い出した。
    『氷の皇国』が一番好みだった。アニメ映画化するにはあまりに悲惨だが、壮大な劇伴と共に映像で観たいと思った
     

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    2026年06月18日
  • この本を盗む者は

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     映画を先に見て気になったため原作を読んだ一冊。本が盗まれると街全体に呪いがかかり、それを主人公とどこからか現れたパートナーの真白が解決していく物語。
     最初は本や自分の血筋が嫌いだった主人公が呪いの解決を通し物語の面白さに気付いていく成長が描かれていた。
     ここからは映画との比較になるが、正直私は映画のストーリーの方がまとまりがあって好きだった。小説では物語を追体験するワクワク感に焦点が当てられ、それによって本の面白さを思い出していたが、映画ではそれに加え先の展開が気になることや本の感想を語るということでも面白さに気付くように描かれているように感じた。また、映画ではエンタメ性を高めるためでも

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    2026年06月08日
  • 戦場のコックたち

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    本作品は2016年本屋大賞の7位になる。同年8位東山彰良著『流』、9位中村文則著『教団X』で、大賞が宮下奈都著『羊と鋼の森』なんでなの...だから本屋大賞は信じられないんだよね。第二次世界大戦における最大の激戦という、同じ時代背景を持つ逢坂冬馬著『同志少女よ、敵を撃て』は2022年、第19回本屋大賞を受賞したが、間違いなく本書『戦場のコックたち』を推したい。『同志少女よ、敵を撃て』が良かったという読者は、ぜひ本作品も読んでみて。

    戦時下のコックたちの日々は苛烈を極め、常に死と隣り合わせである。そんな異常な環境でも人は腹が減る。食事という当たり前が、人間らしさを取り戻せる唯一の時間だった。その

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    2026年06月06日
  • 百合小説コレクション wiz

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    純愛、憎悪、性愛、巨大な感情が渦巻く様々なジャンルと世界観からなる8編の短編で構成された百合小説集。

    選挙に絶対行きたくない家のソファーで食べて寝て映画観たい
    斜線堂有紀氏著

    主人公に1番共感できた。声を大にして主張したいほど満たされていないとは思わない。あなたと一緒に毎日ふんわり雑に生きれればそれで良い。

    脳内BGM 米津玄師 「眼福」



    あの日、私たちはバスに乗った
    小野 繙氏著
    狂気じみたキャラの行動から始まるが最後はちょっと涙腺に来ました。本物より偽物の方が面白い事もあります。

    脳内BGM GO!GO!7188 「神様のひまつぶし」
       


    パンと蜜月
    櫛木理宇氏著

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    2026年06月01日
  • ベルリンは晴れているか

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    近いスパンで読んだ革命前夜とかなり話が混同しているが感動した覚えはある。ただ、あの厚さをもう一度読み返す気力は今のところない。
    2018

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    2026年05月12日
  • ベルリンは晴れているか

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    これはミステリか?
    確かにそうだな。
    ミステリとしては大したことないな。
    しかしな…
    そんなことどうでもよくなるよ…
    これは、圧倒的な取材の上に、緻密に築かれた、渾身のクロニクルだよ。

    17歳の少女は、奪いつくされ、死を見つめ、怒り、恨み、絶望し、それでも生きていく姿が、淡々と語られていく。
    すべてを諦めたようで、でも、何かを信じるように。
    彼女のその行動の理由は最後に明かされる。
    絶望の戦時下、戦後のドイツで運命に翻弄されアウグステのその後には、祝福がありますように。

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    2026年04月26日
  • ベルリンは晴れているか

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    ネタバレ

    ベルリンに3ヶ月くらい短期留学していたことがあったので、知っている場所が出てきて、戦時中・戦後はこんな感じだったのか!と知れて面白かった。
    あの地域はソ連であの地域はアメリカだったんだ!とか。
    でも、面白いと思ったのは最初だけで、戦時中の描写が残酷すぎる…。ユダヤ人の虐殺で、まず泣いている赤ちゃんを殺されて、その後妻を裸にされて殺されて、そして夫(しかも目撃者の同級生)も殺されるシーン、残酷すぎて読んでいてキツかった。ほかにも、ユダヤ人ではなくドイツ人だけど障害者の姉を弟が密告して安楽死させる収容所に送り込むとか…。そんなことが起きてたのか…と衝撃だった。
    本編のストーリーの合間合間に、色々な

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    2026年04月25日
  • カミサマはそういない

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    ネタバレ

    まさか本のタイトルが、全ての話に共通しているとは思っておらず、解説を見て思わずもう一度読み返してしまうぐらい衝撃を受けました。解説を読むことで、より深く本編を理解できるので、2度読みたくなる短編集でした。

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    2026年04月22日
  • 注文の多い料理小説集

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    それぞれ全く違う味わいの作品ですがそれそれ大変、力作ぞろいで私はかなり好きですね

    概要

    「料理」をめぐる極上の7つの物語

    うまいものは、本気で作ってあるものだよ――
    最高級の鮨&ワイン、鮪の山かけと蕗の薹の味噌汁、カリッカリに焼いたベーコンにロシア風ピクルス……
    おやつに金平糖はいかがですか?
    物語の扉をそっと開ければ、今まで味わった事のない世界が広がります。

    小説の名手たちが「料理」をテーマに紡いだ
    とびきり美味しいアンソロジー。

    【本書登場の逸品たち】

    塩むすびと冷たい緑茶
    ハルピンのイチゴ水
    全粒粉のカンパーニュに具を挟んだ
    サンドイッチ
    きときとの富山の海の幸・ゲン

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    2026年04月17日
  • カミサマはそういない

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    ピエロと遊園地の話と、兵士の話、最後の海賊ラジオの話が好きだ。
    海賊ラジオは一番救いがある。
    ピエロには救いがない。
    一人残った兵士にも。
    こういうなんとも言えない後味が残る話って好きだなぁ

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    2026年03月27日
  • 戦場のコックたち

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    17歳の少年ティムがノルマンディー上陸作戦から始まるヨーロッパ戦線を通じて、兵士として人間として成長していく物語です。連合国軍の兵士がナチスの収容所を見つけた時の反応や戦場の描写など、とても細かく書かれていると思います。最後の祖母との会話のシーンが私のお気に入りです。

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    2026年03月26日
  • ベルリンは晴れているか

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    ネタバレ

    ラスト、物語がはじまる前、かつすべてを終えている彼女の元に、救いとしてのケストナーが戻ってくるところが印象的だった。
    戦争とか、大きな暴力の前に、われわれはたいへんに無力だけれど、やっぱりさいごのちいさな希望みたいにして、本があってくれて、人間は人間でいなきゃだめだよと言ってくれる。

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    2026年03月23日
  • オーブランの少女

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    ネタバレ

    少女を主軸においた短編集。
    歴史モノで面白い。
    が、謎が解けた後は嫌ミスっぽい感じがある作品もあり。
    特に、オーブランの少女は、読後にどっと疲れた。

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    2026年03月07日
  • 注文の多い料理小説集

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    よいーーーーー暖かな気持ち
    苦かったり甘かったりピリ辛だったりほんのり優しかったりして奥深い味わいでした

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    2026年02月26日
  • すばらしき新式食 SFごはんアンソロジー

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    SF作品。ほっとんど読んだことなかったので、短編集から読んでみた。

    意外と、あっこう言うのもSFなのか。と言ったようなのもあったけれど、近未来的な話に、ちょっと手間取ることもあり。
    でも、書いているのがSF作家のなかでも、かなり有名で、食べ物、に絞ったものということもあり、楽しかった。不気味だけれど、どんどん読んでしまう作品も。
    一番印象に残ったのは、
    「最後の日には肉を食べたい」
    主人公が、「ルカ」への依存度が高いことに恐怖を覚えたと同時に、これこそ、静かなる侵略?なんて思った。最後、「ルカ」の仲間を意識していなかったタカアキが、『生まれた』と主人公にキスをする。これは一瞬の洗脳?支配?こ

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    2026年02月23日
  • 空想の海

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    いろんな味わいで彩り豊かなドロップスみたいな(それより少しダークでビターな)物語がぎゅっと詰まった作品集。
    SF、幻想ホラー、児童文学、戦争の話、ミステリ…『この本を盗む者は』スピンオフ短編も。「イースターエッグ」のお話が優しい気持ちになれて好きだったな。

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    2026年02月21日
  • 注文の多い料理小説集

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    フォロワーさんの本棚から美味しそうな匂いにつられ手に取った作品。
    タイトルからガッツリした料理と美味しいご飯のグルメ小説かと思いきや人間の毒や業のスパイスがピリッと効いた人間味溢れる話だった。

    特に面白かったのは柚木麻子の『エルゴと不倫鮨』、高級料理で女性をつまみ食いしようとした男達が、ある女性の注文によって食いっぱぐれてしまうのがなんとも滑稽でスッキリした後味が爽快!

    伊吹有喜の『夏も近づく』も良かった。
    拓実の優しさと美味しいご飯のセットが、葉月の心に刺さった棘の傷を癒してくれる。
    まさに「心の栄養」を与えてくれる一編。

    『味の分からない男』が不穏な話で後味が悪かったぶん、『どっしり

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    2026年02月13日
  • 百合小説コレクション wiz

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    『選挙に絶対行きたくない 家のソファーで食べて寝て映画観たい』『パンと蜜月』『エリアンタス・ロバートソン』『嘘つき姫』が好みで、南木義隆氏はさすがの力量だった。選挙〜はどちらの気持ちも分かる。選挙は行くけど、雑に生きる権利欲しいよね。 現代百合からファンタジー百合まで幅広く、どの話も短編ながらずっしりとした質量があり良質なアンソロジーで、読めて良かった。

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    2026年02月11日
  • この本を盗む者は

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    本屋大賞ノミネートのファンタジー小説。気になってはいたものの初読みの著者。なるほどアニメ映画原作になるわけだ。面白いギミックたっぷりのストーリーに、絵に描かれたらわくわくが止まらなそうな情景の描写が続く。それでいて、本の街・読長町と本の屋敷の設定は、小説読みの心をもくすぐるような設定だ。

    本の収集家だった曾祖父さんが集めた本を納めた館がある。この館を継いだ父を持つ高校生の娘が主人公。厳しかった祖母の影響もあり、娘は本が嫌いだ。ある日館に足を踏み入れたところ、館の本が盗まれたことがわかり、かつて祖母がかけたらしい本の呪い「ブック・カース」が発動していた。この呪いにより、なんと盗まれた本の世界に

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    2026年02月08日