深緑野分のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
第二次世界大戦後のドイツと大戦前のドイツを交互に、アウグステというドイツ人少女を中心に話が進む。
戦中のドイツというとナチスのユダヤ人大量虐殺、ぐらいしか知らなかったけど、ユダヤ人だけでなく、ドイツ人にも当然辛い戦争体験があったわけで。
家族と暮らしていた普通の日常と、両親を亡くしてから少女が死と隣り合わせの中で1人で生きていくとてつもない日々と。。。
もう絶対に二度と戦争をしてはいけない
どこの国も何人でも同じ、
今本を読んだり、コーヒーを飲んだりしている暮らしがどれだけ幸せなことか、実感し続けるのは難しいけど、
平和で平凡な毎日を過ごせることをありがたいと思いました。 -
Posted by ブクログ
ドイツ人の視点から見た、第二次世界大戦の戦中・戦後の話に初めて触れました。
やっぱりどこの国も国民は教育と報道から洗脳されていくのですね…
ドイツも日本とそんなに変わらない流れで戦争に突き進んでいたんだなと思いました。
戦後、ベルリンが4つの国に分断されていたのは初めて知りました。日本がそうならなかったのは、島国だったからですかね…
そして、治安の悪さとドイツ人が蔑まれる様子が、日本より酷かったのでは?と思わせられる描写が多かったです。
ユダヤ人に起きたことの描写は辛いものでしたが、今ガザで起きている事については、彼らはどう思っているのか、あの頃されていたことと今していることの違いはあるの -
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Posted by ブクログ
【オーブランの少女】
大人たちの都合で少女たちは集められ
大人たちの都合で先行きを決められる
抗った二人の少女は……
人間 このおぞましい生き物
他者の命を奪った者には厳罰を与えるのに
戦で敵の命を奪う者は褒められる
何という矛盾
【仮面】
人は皆仮面を付けているのかもしれない
【大雨とトマト】
外は嵐、日曜日のレストランでの出来事
店主である父親の千々に乱れる想いがちょっと痛々しい
少女はどうするのだろう
【片想い】
高等女学校の寄宿舎、同室の二人の少女の想いと想いが若くて青くて良いなあ
【氷の皇国】
小さな漁村、網にかかったのは人の亡骸
二人の少女におきた出来事が
とても -
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Posted by ブクログ
ネタバレ規模が全く違うけれど同業者。監督や演者の物語は数あれど、特殊造形やCGが主人公って新しいな!?ということにまず驚いた。ちゃんと説明してくれるけど、CG知らない人にリグやらIKやら分散レンダリングやらわかるのかな?と余計な心配をしてしまった。文庫版あとがきが楽しく、作者さんの視覚効果賞への情熱と、改めてゴジラ-1.0の凄さが感じられた。(山崎監督の「自分でやりたくならないようにスタッフには天才しか置かない」という話良すぎる)
女性が映像業界で生きていくことが大変なのはわかるけれど、マティもヴィヴもメンタル弱めなのであまり共感できず。自分にとっては遙か頭上のお方たちなのでそんなに悩むことないのに -
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Posted by ブクログ
偏見まじりですが思いつくままに感想!
SFやファンタジー映画が好きな身として、書店で本棚を眺めていたときに、表紙の絵柄に惹かれ、あらすじにも読み応えがありそうな印象だったため購入。
登場人物も9割は西洋人で、文体も英語の日本語訳のような印象で、日本人が日本語で書いたことを確認して不思議な感じを覚えた。
ただ、ストーリーに引き込まれた。
主人公が2人とも女性で、どちらもSFやファンタジー映画が好きだという設定や、ちょうどリバイバル上映を観に行く予定だったスターウォーズの話が出てきたりと、共感部分がたくさんあり
主人公たちの悩みは、私の悩みとどことなく似た部分があり、主人公が同僚に励まされるシーン