深緑野分のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ創元推理文庫版の装幀も世界観に合っていて素敵で、大切な一冊。
『オーブランの少女』
いかにも何かが始まりそうな、森の奥の洋館から物語は始まる。
二人の老女の存在に、これはファンタジーなのか、ミステリなのかと探りながら読み進めるうち、閉ざされていく子どもたちの日常と、大人たちのちぐはぐな言動に不穏なものを感じていく。
そして終盤、物語は【現実】に着地し、強い衝撃を受ける。
生涯寄り添い続けた二人の女性は、【あの日】からずっと少女のままだったのではないか。そう思うのは、幼い子の中に見えることのある残忍さを、最後に見せつけられたから。
悲しい歴史を終わらせられずにいた二人の女性の心を、心象の洋館ご -
-
-
Posted by ブクログ
色んな本の中に入っていくのだけど、物語ひとつひとつが一冊読み終えた重厚感があり、自分も彼らと一緒に冒険している気持ちになる。
本を読む時には、冒険のようなハラハラワクワクする感覚を求めているからファンタジー作品大好き。
物語を愛する気持ちを忘れないようにしたい。
そして、その物語を自分だけ独占するんじゃなくて、色んな人と共有しながら広めていきたい。本について話がしたい。
ファンタジー作品だと、結構子供向けというか子供しかいけない世界がたくさんあって、衣装箪笥を開けてもその先に行く資格を失ってしまった大人は、いつか物語自体楽しむ資格を剥奪されてしまうのでは?だとするとものすごく悲しいなと思 -
Posted by ブクログ
ネタバレ初めて読む作者さんの作品でどんなのかドキドキしたけど、短編集でほとんど救いがなくて恐ろしかったー!面白かった。場面表現で言ったら「饑奇譚」が好き。ネオンの看板があって、雨で薄暗くて九龍城みたいなアパート、上と下という謎のシステム、放出日という設定の中で主人公がもがく話。あの時助けた兄がおじいさんになって、助けるシーン、すごく良くて金魚頭の人とかも出てきて不思議な世界観を助長してて良かった。。(良かったしか言えへん)また結局救いがないのがね…お母さん、、悲しい「潮風吹いてゴンドラゆれる」は本当に怖い!こんな夢とか見たら怖くて寝られなくなりそう。まあでもマッディーはこれ以上に怖い思いをしたんだから