深緑野分のレビュー一覧
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宮木あや子さんのファンとして、宮木さんの小説ベストだと思っている「雨の塔」の続編が読めたことに感動しての☆5です。
全体的には......百合小説アンソロジー「彼女。」でこういったものが面白いな、と感じて同じような趣旨のこのアンソロを買ってみたのですが、小説に性的な表現が入ると嫌悪感を抱いてしまう...続きを読むPosted by ブクログ -
「ベルリンは晴れているか」(深緑 野分)を読んだ。
人間という生き物の際限のない愚かな行いを真正面から描く衝撃の怪作。
ヒットラー時代の幕開けから、終戦後の東をソ連、西を米・英・仏に分割統治されたベルリンを舞台に繰り広げられる物語の中で、驚くべきひとつの真実が明かされるミステリー小説でもある。
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第二次世界大戦の頃のドイツ。本編では戦後になっていたのでホッとしていたけど、幕間ではガッツリと戦中。なかなかにしんどかった。「同志少女よ敵を撃て」がソ連側の話だったので、本書と対になっていて面白い(ソ連軍の女性狙撃手の話です)
遠い国、過去の出来事をまるで自分が体験したかのように感じられ、世界が広...続きを読むPosted by ブクログ -
名作や 出会えてよかった
この夏、ソ連 ドイツ 日本 それぞれが舞台の戦争小説を読んでみて これまで小中高の授業で学んだ歴史の知識だけではなにひとつ戦時中のことを想像できなかった てことに今さら気付いたし、
新しい小説や映画に触れる度に ニュースで世界情勢を知る度に、自分の知識の足りなさに絶望するし...続きを読むPosted by ブクログ -
1945年7月のベルリンを舞台に、主人公の17歳の女性が、ソヴィエト側の命令を受け恩人の男性が毒殺された犯人を探す旅に出るというストーリーです。
章の合間に主人公の過去が振り返られ、徐々にナチスドイツの勢いによって一般人の主人公やその家族周辺の人たちが生き方や考え方を変えないと生きていけなくなって...続きを読むPosted by ブクログ -
私はどうもこの人の少し薄暗く昔作られた近未来の映像みたいな世界がとても好きらしい。
意味のわからない一日がある世界。陸が沈んで波音に包まれた世界。実は選ばれた人々が集められた町。好きだなー!Posted by ブクログ -
描写とかすごくリアルでエピソードもかなりキツくてこれがリアルなんだなとかんじました
描写とかはすっと入ってくるものばかりで難しい内容だけど文体とかははいってきやすかったですPosted by ブクログ -
ストーリはもちろんのこと、戦時中、戦後のドイツのことが詳しく書かれていて、とても良かった。
何年も前だけれど、アウシュビッツ強制収容所を見学したときのことを思い出した。
国のせい、戦争のせいにすることは誰でもできるけど、その道を進む政治家を選ぶのは国民である自分たちなのだと言われたこと。Posted by ブクログ