深緑野分のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
深緑野分作品の中には雑誌で発表しているが本になっていない作品がいくつかある。今回は「石のスープ」が収録されていると言う事で即買いした。帯には「人類と食にまつわる8編のSF小説アンソロジー」と書かれてあった。しかも、この本には人間六度と新井素子の書き下ろしも収録されているのでお得感満載。他の5人は初めて見る作家。書き下ろし作品以外は全て「集英社WebマガジンCobalt」で公開されたものとのこと。このマガジン名は初めて知った。また帯には「豪華執筆陣が贈る空想科学ごはん小説」と書かれてあった。私の知っている3名以外の人も豪華執筆陣なのか。知らなかった、後で読んでみよう。
〇 石のスープ/深緑野分 -
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Posted by ブクログ
自分ごとだが、映画を見に行った時は必ずスタッフロールが終わるまで席は立たない。
素晴らしかった映画はもちろんだが、どんな映画であれ、それを生み出す苦労や困難は必ずあったはずで、映「像」制作者の端くれとして、それは素直に「お疲れ様」という気持ちと、関わった人への敬意と感謝を込めて最後まで見ることにしている。
特殊効果が、実写のクリーチャーのアニメーションから、CGに移り行くお話でもあるが、自分もすごくそれは実感する。機材や技術が表現を変えていくというのが実感で、それは今後もずっと続くと思うし、しかし映画というスクリーン表現はまだしばらくは無くならないと思う。
自分は映画には関わったことはな -
Posted by ブクログ
ネタバレ料理をテーマにしたアンソロジー。
柚木麻子さん『エルゴと不倫鮨』…安定した著者の「反権力(=男性)」「女たちの結束」鉄板ネタ。安定した漫才を見ているよう。
伊吹有喜さん『夏も近づく』…一番飯が美味そうだった。柚木さんの後に「義姉から性的虐待を受ける少年」が登場するので、並びとして良い。
井上荒野さん『好好軒の犬』…文学的。悪い犬じゃないんだよ、かわいそうな犬なんだよ が無意識的な嫌味、斜めな見方。おもしろかった。
坂井希久子さん『色にいでにけり』…金平糖の着色や和菓子の着色。江戸時代の話。粋。
中村航さん『味のわからない男』…こういう芸能人、いそう。リアル。
深緑野分さん『福神漬』…表現がうま -
Posted by ブクログ
映画、特にアカデミー賞レースが好きだけれど裏方や映画制作の内情を理解せずに、映画を批評してるなぁ…良いのかなぁ…と気になっている日々。書店で見かけて、物語として楽しみながら映画のことを知れるの良いな!と思い手に取りました。
映画の特殊メイク、CG制作の人の心のうちや、作業を知らなかったのでフィクションとはいえ参考になった気持ち。
CGに温かみがないとは鑑賞者として思ったことない(自覚ないだけか?)けれど、CGがすごいから映画もすごいとはならないなとは強く思っている。
映像美が凄くても、そこまでで映画を観た感動としては古い映画の方が勝る時がある。
制限がある状況で創意工夫して、捻り出した発想の