深緑野分のレビュー一覧

  • 百合小説コレクション wiz

    Posted by ブクログ

    初めて読んだ百合小説。ドロドロ系から社会派、ファンタジーまでこんなにいろいろあるんだな〜〜という率直な感想。おもしろかった!
    どの女の子にも影があるのが、性的指向に関係なく現実を生きる私たちにとってリアルで、そこに百合がはやる理由があるのかなという気がした。特に斜線堂有紀さん「選挙に絶対行きたくない〜」と、小野繙さん「あの日、私たちはバスに乗った」が好きだった。
    あと帯キャッチも素敵。「名前をつけたい関係も、名前のいらない紐帯も。」

    0
    2023年03月26日
  • 百合小説コレクション wiz

    Posted by ブクログ

    恋愛小説読みたくて手に取ったら、すごく好みで大正解でした。アンソロジーなので、色々摘み食いできます。
    男女の恋愛よりも面白く感じるのは、やっぱり2人を隔てる障壁があるからでしょうか、日本って舞台がその障壁になっていたりして、改めて日本は海外に比べて不自由なのかもと思ったりしました。
    舞台が海外の作品もあって、翻訳された外国の小説の雰囲気も楽しめました!

    1
    2023年03月12日
  • オーブランの少女

    Posted by ブクログ

    深緑先生のデビュー短編集。
    まずそのバラエティ豊かさに驚かされる。第2次世界大戦下のフランス、ヴィクトリア朝時代のイギリス、昭和初期のの女学校の寄宿舎、中世北欧の辺境地と舞台も時代も自由自在だ。飽きることなく読ませていただきました。以下、特に印象に残った感想を

    「オーブランの少女」
    表題作。非常に映像喚起力の高い文章。
    緑の庭園、白い館、マロニエ並木、キングサリの藤棚、白いスカート、青い瞳、赤いリボン、軋む歩行具。
    なぜ海外が舞台?と思いましたが、なるほどこの残酷な世界はフランス郊外がしっくりきます。
    そして残酷な世界には少女達がぴったりなのです。

    「仮面」
    本当に最終番になってから、ただ

    0
    2023年02月22日
  • ベルリンは晴れているか

    Posted by ブクログ

    巻頭の地図がありがたい。小説としても楽しめますが当時の資料をよく調べて描かれたのが分かりますしベルリンの惨状、ドイツ国民の置かれた状況など色々なことが勉強になりました。

    0
    2023年02月09日
  • オーブランの少女

    Posted by ブクログ

    本書収録の「オーブランの少女」で2010年に第7回ミステリーズ!新人賞で佳作に入選した深緑野分が2013年に発表した短編集「オーブランの少女」の文庫版。少女をテーマにした「オーブランの少女」「仮面」「大雨とトマト」「片想い」「氷の皇国」の5作品を収録。時代や場所を変えて描かれる少女たちは妖しい魅力に溢れています。基本はミステリーですが、作品ごとにホラー、ダークファンタジー、エスなど色々な要素が混じりあい独特の雰囲気を漂わせています。

    0
    2023年02月02日
  • オーブランの少女

    Posted by ブクログ

    ミステリーも短編小説も読んだことがなかったが、全て面白かった。
    これがミステリーの醍醐味なのだと思うが、最初に読んだ時は全く気にも留めなかった一文が、最後、謎が解決した後で伏線だったと気づいた時の爽快感が素晴らしかった。
    短編だからすぐに二度目を読み始めてどこに伏線が張られていたのか確認することができたのも良かった。
    ミステリー沼第一歩としてはとても良い作品だったと思う。

    0
    2023年01月30日
  • ベルリンは晴れているか

    Posted by ブクログ

    ミステリーというより戦争文学。
    前半は「卵をめぐる祖父の戦争」と似ている。
    「戦場のコックたち」の方が好み。

    0
    2023年01月28日
  • オーブランの少女

    Posted by ブクログ

    「少女」をモチーフとした短編集。イギリスの、フランスの、北国の、大正時代のそれぞれの場所の描写も雰囲気が目に浮かぶし、ちょっとしたミステリーも粒が揃ってて良い感じ。初の深緑野分の本だったから最初の印象が強いのかな、表題作が一番好み。

    0
    2023年01月15日
  • ベルリンは晴れているか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    第二次世界大戦敗戦直後1945年7月のドイツ。
    ヒトラーは自死を遂げ、英米仏露の連合軍に分割統治されるベリリン。

    幼い頃から英語版『エーミールと探偵たち』を読み耽っていた主人公アウグステは、その英語力のおかげでアメリカ領のダイナーで職を得ることができ、なんとか食いつなぐ生活基盤を持つことができた。
    くたくたに疲れて帰ったある夜中、ロシア軍管轄の警察に有無を言わさず連行され、NKVDの将校ドブリギンに告げられたのは、かつて世話になったクリストフの毒殺死。
    クリストフは戦時中はその富を隠蓑に反ナチ地下活動を支持し、戦後は同志文化部のチェロ奏者としてロシア軍の庇護下にあった。

    妻のフレデリカが疑

    0
    2022年08月20日
  • オーブランの少女

    Posted by ブクログ

    友人に勧められ初めて読んだ作家だったが、文体も読みやすく面白かった。
    時代も場所もバラバラな短編集で、全体的に仄暗い美しい描写が際立つ。

    0
    2022年07月09日
  • オーブランの少女

    Posted by ブクログ

    最初は怖かったですが、どんどん引き込まれました。これがデビュー短編集とは…その後のご活躍もうなずけます。

    0
    2022年05月07日
  • オーブランの少女

    Posted by ブクログ

    世界観の作り込みが見事で短編集とは思えないくらい濃かった。
    読み終わった瞬間どっと疲れるほど物語に引き込まれた。
    愛らしい少女はどこにもいない。
    おぞましいのに読む手が止まらない表題作。
    残酷で美しい「氷の皇国」。
    ミステリー関係なく、少女小説として読んで欲しいくらい。

    0
    2021年08月25日
  • オーブランの少女

    Posted by ブクログ

    『オーブランの少女』
    オーブランの美しい庭園で、ここの女管理人の老婆が殺される。その死体の近くにいた犯人とおぼしき人物は、人というにはあまりにも朽ち果てた姿で立っていた。たまたま娘と二人でこの庭園を散歩している途中、その惨劇に遭遇した「わたし」は、とある事情で入手した昔の日記を読み、ここで当時起きた恐ろしい出来事と、それが引き起こしたこの殺人の真相を知る。

    『仮面』
    霧深く、凍えるような寒さのロンドンの深夜。
    貧乏で冴えない風采の町医者が、患者である女性を殺害するシーンから始まる。その動機は、あどけなく可憐な幼い踊り子の少女を救うため。彼に人殺しを持ちかけた人物の本当の目的は。。。

    『大雨

    0
    2021年08月16日
  • 注文の多い料理小説集

    Posted by ブクログ

    料理をテーマにしたアンソロジー。
    女性作家ばっかりかなと思ったけど、中村航さんは男性かな?色んなテイストの作品が詰まっていて、美味しくて嬉しいアンソロジーでした。

    以下お気に入り作品。
    柚木麻子「エルゴと不倫鮨」
    不倫を嗜む男たちの隠れ家的鮨屋に、明らかに場違いなくたびれたおばさんが襲来する。そのおばさんはなぜかとても料理に詳しく、次々と美味しそうなオリジナル創作鮨をオーダーしはじめ…まさにタイトル通り注文の多い料理小説。ラストのオチも痛快でよい。

    伊吹有喜「夏も近づく」
    悠々自適な田舎暮らしをしている主人公が、兄から半ば押し付けられる形で甥っ子を預かることに。田舎の豊かな自然と触れ合うこ

    0
    2025年05月20日
  • オーブランの少女

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「未知のものを怖ろしく思うとき、それを映しているのは自分の眼だということを忘れてはならない」ーーというようなことを自分に言い聞かせていなければ、無邪気に陶酔するか、恐怖でこころを凍りつかせてしまうかのどちらかだったと思う。精緻に組まれた謎はそれだけうつくしい。この特徴は表題作「オーブランの少女」と最後を飾る「氷の皇国」にひときわ目立った。
    作者・深緑野分はたしかに、ひとのこころに「鮮烈な色」を刻んでいく作家だと感じた。

    0
    2021年05月04日
  • オーブランの少女

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    どのはなしの少女も、特別なものがあるわけではないのだけど、印象的。
    「オーブランの少女」は、映画「エコール」ぽいなあと思ったら、やっぱり念頭にあったらしい。
    「片想い」も、「倒立する塔の殺人」ぽい。
    どちらも好みのモチーフ。対になる少女たちの関係性も好き。

    あまりミステリとは思わずに読んだけれど、最後のはなしの謎解きはおもしろかった。
    架空の国の設定もよかったし、作中で過去にあったこととして語られるのもいい。
    初めて読んだ著者さんだったけど、他のものも読もうと思う。

    0
    2021年03月15日
  • オーブランの少女

    Posted by ブクログ

    少女が主要キャラとして出てくる以外、時代も国も舞台の異なるミステリ短編集。
    風景描写が素晴らしく美しい。
    特に表題作のキングサリや、最終作のランプの階段なんかは夢のよう。
    なのに、起こる事件はえげつなく、その落差がまた面白い。

    0
    2021年01月30日
  • オーブランの少女

    Posted by ブクログ

    重厚なストーリーと、細部までこだわった緻密な描写で定評のある深緑野分さんのデビュー作品集。深緑さんというと長編のイメージがあるけれど、本書はタイトル作品をはじめとする5編の短編小説で構成される。共通項は「少女」である。

    大人でもなく、子どもでもない、どこか不安定な存在である少女。そして、大人の狡知と、子どもの残酷さを兼ね備えた存在である少女。本書は、時代も国も、はたまた住む世界さえ違う少女たちを描き、そのどれも高い物語性を帯びている。さすが深緑さん、デビュー作からしてこれか!

    深緑さんの作品は、不思議とどこか海外文学のような雰囲気が漂う。考証を重ねて構築された世界観がそう感じさせるのか、ど

    0
    2020年11月22日
  • 分かれ道ノストラダムス

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自分の人生に確かにある分かれ道。
    何処へ行ったら、どうなるのか。
    考えたことのない人はいないだろう。

    でも、そこから始まったはずのあさぎの行動は思ってもいない方向へ向かって、犯罪に巻き込まれてしまう。

    深緑野分らしい青春ミステリー、面白いと同時にあの頃を思い出してほろ苦い。

    0
    2019年12月09日
  • 注文の多い料理小説集

    Posted by ブクログ

    「エルゴと不倫鮨」男たちの欲望を叶えるための超高級鮨屋に突如乱入したエルゴを付けた母親。展開が容赦なさすぎて笑った。「夏も近づく」冷たい水出し緑茶いいなぁ…「好好軒の犬」タイトルはメタファーかしら。誰かに考察してほしい。「色にいでけり」得体がしれない裕福な色男の依頼を、怪しいのひと言で断る賢い女の子、というシチュエーション何回でも読みたい。シリーズものかな?読みたいな。「味のわからない男」コントみたいなお話だった。「福神漬」タイムスリップ。「とっしりふわふわ」読後の多幸感!これもシリーズものかな。

    0
    2026年08月01日