中村航のレビュー一覧
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大切な人と出逢い、生きていくということは
同時に失う恐怖を覚悟するということ
そして自分がいなくなってしまった時、相手に悲しみを負わせることの責任を持つということ
初めは犬の悲しい物語なのかなと呑気に読み進めていたが
途中、当たり前に続くと思っていた二人の幸せに暗雲がかかり始める。
彼女が体調を崩してから亡くなるまでの描写は長く、一瞬だった。
もし私だったら・・・
主人公、そして彼女それぞれと重ね合わせてみる。
私は自分の心にポジティブとネガティブが存在していて
ネガなことが起きた時に、俯瞰的にそれを見たポジが考え方を教えてくれるのである、
「悲しいよね、でもポジティブに考えたらこうだよ -
Posted by ブクログ
半沢良。近所のガソリンスタンドでアルバイトをするために履歴書を書く。それと同時に、妄想を取り混ぜたリレキショを作成するのだが。半沢良が姉の弟として、姉の友達の山崎と馬鹿話をしながら深夜のアルバイトをしながら暮らしているある日、原付きのスクーターで給油に来たある少女から白い封筒を渡される。少女の名はウルシバラ。
そうか、中村航のもともとの(?)スタイルってこういうのだったなと。『トリガール』などのような青春ストーリーと言うより、なんだかふんわりした純文学の手触りを感じる作品である。
姉と山崎の間に入って、酒を飲みながらダラダラと過ごすものの、過去がない人生が続いていく。護身術を独学で学びつつ -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルがあまりにもにも可愛くて読みました。
これは主人公の山田と北海道から同じ研究室に期限付きでやってきた斉藤恵の2人が、何もしないお話。
山田とめぐは一目見たその時から惹かれあって日を追うごとに愛が大きくなっていくけど、めぐが言うには「山田さんはわかってない」。何がわかってないのか山田は中々気が付かないが、読者からしても山田はわかってなさすぎる。
まずめぐに惹かれていった具体的な理由や経緯があまり描かれない。多分めぐ視点でこの2人を見ていたら、全く違ったと思う。
初めてのキスをするシーン(123p)で罪悪感やそれでも抗えない気持ちと格闘し、恐怖し、震えているめぐに対して「よく震える -
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Posted by ブクログ
ネタバレ「100回泣くこと」って、彼女が亡くなってから100日間毎晩酩酊しながら泣くって意味か、、、。悲しいな。
最後の196ページの、草原で少年の光景が浮かぶところで、愛する人がいなくなっても、彼女と共に過ごした時間の中で、自分の想像力は彼女の影響を受けていて、彼女との関係はweじゃなくて、その少年(想像物への問いかけ)を介したyouに代わっていくというところは、私自身の身の回りの大事な人が亡くなった時にもこういう想像をするのかな、と考えこんでしまいました。
全体としては、淡々としていて、文節ごとの接続という部分では、ストーリーには入り込みにくかったですが、内容がとてもリアルでこの作者さんのこと -
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Posted by ブクログ
勤め先の倒産で失業の憂き目にあった広告デザイナーが、ひょんなことからコピーライターと会社を設立することに!?
熱意と才能が道を切り拓くお仕事小説。
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軽く読めてそれなりにおもしろかったのですが、長編小説の第1章だけで終わってしまったような物足りなさが強い作品でした。
まず、登場人物がアッサリしすぎています。
天津が才能豊かというのはまあいいでしょう。必要なキャラです。事務処理能力に優れた長谷川という存在も ( 端から控えていた設定はどうかと思いますが ) まあよしとしましょう。
けれど、2人を傑物として設定したのなら、それにふさわしい見せ場をも