中村航のレビュー一覧

  • 僕は小説が書けない

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    主人公の小説に対する想いや、感情の変化を感じました。この小説を読んで、下手でもいいので挑戦してみる大切さを感じました。

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    2020年04月09日
  • 怪物

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    強く逞しく美しい
    これが井上尚弥のボクシング
    作家の中村航を通して描かれる井上尚弥の誕生から2018年初めまでのエピソード

    「打たれないボクシングを目指す」
    「安易に次の段階に進まない」
    という父親の指導が活きてる。
    始めたころはパンチは打たせず、ひたすらにステップワークという基礎、反復練習。
    この父親、練習がなければ井上尚弥という怪物は誕生しなかった。
    強靭なメンタルの秘密はわからないが、やって来た日々の練習の自信か、生まれつきのものだろうか?
    まだまだ先に突き進む井上尚弥の美しいボクシングを見守る

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    2020年02月19日
  • さよなら、手をつなごう

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    2019/8/30
    中村航さんの作品は結構呼んでるつもりですが、こういうライトな感じの話も書くんだなあという印象です。
    現代を生きる女子の中学生や小学生に焦点を当てて書かれた日常を切り取ったかのような短編が収録されています。
    中学生というはっきりいって結構むちゃくちゃというか訳わかんないような、でも変なことで面白かったり、どうでもいいことでつまずいたりするような成長期の時期にいろいろなことを感じる年の頃ですが、それがありのままに表現されているような気がしました。
    今まで読んできた話は大人に焦点を当てた恋愛の話が多い印象だったので、なんだか意外な感じがしましたが、スラスラと読み進められていいなと

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    2019年08月31日
  • リレキショ

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    2019/8/11
    中村航さんのデビュー作らしい。読んでいてとても不思議な感じ。主人公の半沢良がなんで半沢良なのかが読み進めていっても作中では一切語られないまま淡々と話が進んでいく。どうして姉と同居しているのか、途中に姉が拾ったって表現があったけど、それに関しても謎。本当に淡々と進む。
    半沢がリレキショを作っていくところからスタートするけど、年齢以外は分からないことが本当に多い。
    バイトを始めて、突然出てくるウルシバラ。これも謎。
    正直普通の人だったら、突然あんな長文のしかも自分の妄想をがっつり書かれたものを貰ったら気味悪がってしまうんじゃないかなと思うところですが、この物語の淡々とした書かれ

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    2019年08月11日
  • 世界中の青空をあつめて

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    ネタバレ

    中村航さんの独特の言葉のセンスが隅々から漂ってくるだけで癒されました。青春と呼ばれる時間の、大人になってからは感じることのできない暖かさやむず痒さを思い返す老人たちの描写が大好きでした。祖父の言葉の重さに元気をもらって、読み終わった後にはすっきりとした気持ちになれる本でした。

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    2019年06月15日
  • あのとき始まったことのすべて

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    読んでよかった!
    と、素直に思える本でした。

    ふわふわっと読み進められて、甘酸っぱくて切なくて
    嬉しくなったり心配になったり。

    まだ気づいてない始まりの始まりがあるって思えて、凝り固まっていた心が少し柔らかくなりました。

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    2019年01月26日
  • 世界中の青空をあつめて

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    仕事に挫折して田舎へ。オリンピックをきっかけにおじいさんのかわりにある約束を探しに東京へ。少し泣けて面白かった。2018.10.17

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    2018年12月29日
  • あのとき始まったことのすべて

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    序盤は退屈だったが、徐々に物語へ引き込まれていき穏やかでスッキリした気分となり読み終えることができた。切ない部分もあったが、気持ちをしっかり相手に伝えることの大切さをこの1冊から学んだ。

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    2018年09月14日
  • 世界中の青空をあつめて

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    主人公の祖父が取り出したひとつの手紙には、約束を埋めたと書いてあった。
    その約束とはコーチと当時の中学生5人でオリンピックをするということ。
    それをきっかけに、人が動きだし、繋がりはじめる。
    とてもさわやかでいいお話しでした。
    人は何がきっかけで変わるかわからない。

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    2018年06月17日
  • さよなら、手をつなごう

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    五篇から構成される短編集。最後には、可愛い漫画が掲載されている。淡い恋の物語から、青春小説まで、大人が読めば懐かしい想いが巡るだろう。甘酸っぱい香りを肺腑の奥まで吸いこめる作品だった。

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    2018年01月29日
  • 僕は小説が書けない

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    軽いタッチで読みやすい。書かれているモチーフは人によって深刻なのでこういう軽やかなタッチで描かれていることは逆に思案を深めるいい機会にも。いろんな気持ちを点検できた。続編はあったらいいなという感じ。

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    2017年12月18日
  • あのとき始まったことのすべて

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    初めての中村航。言葉も人物像もストーリーも。、全体的に優しい。穏やか。
    白原さんが言っていた、彼がタバコを吸っている間、安心する、その間はそばにいてくれるから、という趣旨のセリフ、なんだか響いた。
    自分が覚えていることで、世界からその存在が消えないから、だから自分はしっかり覚えておこう…わかる気がする。

    この本が好きだという人は優しい人だろうな。
    自分には少し美しすぎた。

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    2017年12月08日
  • さよなら、手をつなごう

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    1ページも読まないうち「ああ、中村航だ」。
    何でしょうね、特別特徴のある文体でもないのですが、全体の雰囲気が中村さんなんです。
    文庫書き下ろしの短編集です。
    「幻視画」「さよならマイルストーン」「インターナショナル・ウチュウ・グランプリ」「女子五編――UDON KINGが採譜した五つのメロディ――」「さよなら、ミネオ」「ぱぐ ぐぐぐ」
    ごく短い心象風景だったり、おとぎ話風だったり、辛いいじめの物語だったり、色々あるのですが、ともかくも優しく純粋な物語たち。
    なんだか読むのが恥ずかしくなるのですが、それでも好きなんです。
    最後の「ぱぐ、ぐぐぐ」は絵本です。

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    2017年11月30日
  • 僕は小説が書けない

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    ネタバレ

    今まで中村航氏の著書は苦手だった。
    角フェスの平置きでみかけたとき、悩んで斜め読みをしてみると面白そうに感じて購入。
    母校である芝浦工業大学が共同開発した小説創作支援ソフトを使い、中田永一氏と5頁~10頁を交互で執筆した合作。
    中田永一氏としての作品もはじめてだったこともあり楽しみだった。
    内容自体は青春ストーリーではあるけれど、本好きならば誰しも1度は執筆をしたいと思う願望を持ち、行動を起こすもうまくいかないこともたくさんある。そんな主人公がそこから抜け出す1歩を無事に進めた。
    もう少し、これからはおふたりの作品にも触れてみたいなぁ、と思った。

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    2017年10月11日
  • 恋を積分すると愛

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    「トリガール!」のスピンオフ作品が入っているということで読んでみた本。
    「トリガール!」のスピンオフはもちろん、その他の物語もサラッと読めて良かったです。
    色々な恋のお話が出てきて、昔を思い出すような少し切ないお話もあれば、心があたたかくなるようなお話もありました。
    難しくなく、わかりやすいのでサラッと読みたい方にオススメです。

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    2017年09月22日
  • トリガール!

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    地元でまさに鳥人間コンテストをやっていて縁を感じて手に取った本。
    何気なく入ったサークルで、段々と空を飛ぶ事へのめり込んで行く姿が美しい。人との関わりで如何に自分の人生観が変わるかが解った。

    これを読むと多少でも興味あることには一度首を突っ込んでみるものだな、と思える。得るものはあっても失う物など無いのだ。

    少し青春ドラマっぽいところも外してなくて楽しめた。

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    2017年09月13日
  • トリガール!

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    特に入りたかった訳でもない大学に入り、特に興味あるものもなかった主人公が、ひょんなことから入ることになった人力飛行機の世界に、大学生活の全てをかけて熱中していく姿に羨ましいと感じた。
    全体的にユーモア溢れる小説で読みやすかった。

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    2017年09月03日
  • 恋を積分すると愛

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    ネタバレ

    【前置き】
    あれは、
    5月くらいだったかな?
    訳あって、
    フライデーを買ったんですよ。
    そこでCMされていたのが「トリガール」の映画化でした。
    その時から、
    久しぶりに会いたくなったんですよ。
    「中村航」さんの作品って、
    読みたくなるんじゃなくって「逢いたく」なるんですよ「木戸」さんに。
    「木戸」さんに?


    【設定】
    こいつは短編集です!


    【感想】
    「トリガール!二人目」
    「鳥山ゆきな」がトリガールの主人公というかヒロインでしたが、
    こちら、
    二人目は「鳥山ゆきな」の友達である「和美」ちゃんである。
    しかも、
    お相手は「鳥山ゆきな」に告白し見事に玉砕した「坂場大志」先輩ですよ!
    って、

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    2017年09月01日
  • トリガール!

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    ‹内容紹介より›
    「きっと世界で一番、わたしは飛びたいと願っている」ひょんなことから人力飛行機サークルに入部した大学1年生・ゆきな。エンジョイ&ラブリィな学生生活を送るはずが、いつしかパイロットとして鳥人間コンテストの出場を目指すことに。個性豊かな仲間と過ごす日々には、たった1度のフライトにつながる、かけがえのない青春が詰まっていた。年に1度の大会で、ゆきなが見る景色とはー。恋愛小説の旗手が送る、傑作青春小説。

    ーーー
    2017年9月公開映画の原作。
    主人公は「入学できる最高レベルだから」という理由で工学系の大学に進学した女子。やりたいことも特になく、流されるままに「人力飛行機サーク

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    2017年07月31日
  • トリガール!

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    一浪して工業大学に入学した主人公。理系分野に興味があるわけではなく、建築学科に入学したかったのだが悉く不合格。結果として特に興味も無かった大学に入学し、友人に流されて人力飛行機サークルに入部することになった。重大な事を任されて、徐々に気持ちが移ろいゆく心情、一つの目標に向かってひたすら走り続ける描写は青春そのものだろう。結末は読者に委ねられている。

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    2017年07月03日