中村航のレビュー一覧
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購入済み
CMで気になっていた
アニメのCMで気になっていたコミック版バンドリ。アニメと違う可愛らしさ
で気になってました。テンポよく、ギャグも可愛くてサクっと一巻読み終えました。
バンドリは息の長いプロジェクトなりそうですが4巻までしかないのは気になりますね。 勿体無いですよ。 -
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ネタバレこの著者の作品はほぼ初読(随分昔に『僕の好きな人がよく眠れますように』を読んだ程度)だったからか、構成が独特に思えた。ハッシュタグで紡がれる文章で作られた章題。小学生とその父親と、失恋したての大学生。そして見知らぬ北の大地。思い人の失恋話を聞く異性の気持ちやなつきの彼氏への気持ちを汲み取りつつ、一緒に旅行しているような気分になれた。ただ私自身島本理生さんや柚木麻子さんの作品を好んでいるからか、旅先での食事シーンの描写には物足りなさを感じた。ゆえに星は4つ。
遥希くんの純粋かつ有識な点が好きだ。他人の盗撮かもしれないが、叫ぶなつきを綺麗だと感じる彼の柔軟な発想がなければ、幸福駅で叫ぶなつきは救われなかった。大好きだけど幼少期に亡くなってしまった彼の母親を撮った映画や、彼へ宛てたビデオメッセージの賜物だろう。彼の言葉を記載しておく。
「自分を満たそうとするのが恋。自分より相手の方が大切だと思えるのが愛」
「人を強くするこの世でたった一つの方法は、待つことさ」
「涙に効くのは愛でも言葉でもない。人肌なんだ。」
私自身一人で泣くことが多いし、待てないし、とても自己中心的で相手を思いやれない恋愛をすることが多い。とても学びになった。私も自己中心的ゆえに想いが強いため、いつかタンチョウのように一人で「失恋卵」を産みやしないかと心配している。
恋愛相談に乗ってくれるSNSのアカウントが多く存在するが、彼らが最もシンプルで、気分が晴れるアカウントだと思えた。知り合いに相談していたら軽いと思われそうだが、全くの他者という距離感だからこそ為せる技なのだと思った。
なつきは男友達がいないからこそ、男性サイドの意見、特に槙田さんの推測には気づかされることが多かったのではないか。なつきの彼氏はなつきの個性を殺しているようにしか私にも見えなかったし、彼らによってなつきが気づいてくれて本当に良かった。同時に私も、今まで好きだと思っていた人には合わせてばかりだったなと少し悲しくなった。失恋のタイミングは、私も分からなかったので参考になった。
最後に、最も共感した部分の抜き出しを。
円から半円へ。日輪は留まることはなく、ゆっくりと水平線に溶けていった。最後の残光は煌めきながら、やがて光量を落としていく。消えないで、と願った。やがて世界は闇に落ちることはわかっている。だけどなつきはその光に、消えないで、と願っている。それでもそれは終わる。消えた太陽の朱の名残りを、三人は見つめた。ゆっくりと変化していく。朱は闇に呑まれていく。
「それは、失恋の終わりに、相応しい光景だった」
と、遥希くんが言った。その言葉が、夕陽の残響のように、なつきの胸に染みる。
これはまさしく、失恋を表したものだ。当初その傷や相手への想いを消えないでと願うけれど、表面的には消えてしまう。目視できないだけで太陽が消えることはないから、実際は残っている。人は失恋を通じて、傷つきつつ心の中に温かい太陽を秘めるのではなかろうか。そう考えると、失恋も大切な経験である。それが今作一番の学びである。 -
Posted by ブクログ
ネタバレコロナ禍で知人に貸してもらった本シリーズ。
中村航さん、初読です。
予備校の広報室で契約社員として働くみのり、28歳。気がつけば3年恋をしていないけれど、友人との飲み会や週末の生け花教室が楽しく、恋とは無縁だと思っていた。
その教室で助手を務める20歳の青年・透は、ある日の教室でみのりの作品に手を入れた事をきっかけに、みのりと近づきたいと願うようになる。
そしてみのりも、8歳も年下で異性として見ていないはずだった透センセイへの気持から、次第に目をそらすことができなくなっていき…
出会って、ひかれあって、うまくいかなくて、でも必死になって求めあって、ラストはハッピーエンド。
と言ってしまえばこれこそ王道恋愛小説でしょう!という物語。
けれど、ふたりが花を通じて互いの心にふれあう、花の美しさに向かい合う事で自分の心に気づくといった描写が、控え目でゆるぎなく美しく、心が通じ合うというのはこういうことかと感じさせられる。
こういうものなら、恋愛小説と銘打ってあっても、読めそう。
この作家さんの、他の作品も読んでみたい。 -
Posted by ブクログ
2019/8/30
中村航さんの作品は結構呼んでるつもりですが、こういうライトな感じの話も書くんだなあという印象です。
現代を生きる女子の中学生や小学生に焦点を当てて書かれた日常を切り取ったかのような短編が収録されています。
中学生というはっきりいって結構むちゃくちゃというか訳わかんないような、でも変なことで面白かったり、どうでもいいことでつまずいたりするような成長期の時期にいろいろなことを感じる年の頃ですが、それがありのままに表現されているような気がしました。
今まで読んできた話は大人に焦点を当てた恋愛の話が多い印象だったので、なんだか意外な感じがしましたが、スラスラと読み進められていいなと思います。 -
Posted by ブクログ
2019/8/11
中村航さんのデビュー作らしい。読んでいてとても不思議な感じ。主人公の半沢良がなんで半沢良なのかが読み進めていっても作中では一切語られないまま淡々と話が進んでいく。どうして姉と同居しているのか、途中に姉が拾ったって表現があったけど、それに関しても謎。本当に淡々と進む。
半沢がリレキショを作っていくところからスタートするけど、年齢以外は分からないことが本当に多い。
バイトを始めて、突然出てくるウルシバラ。これも謎。
正直普通の人だったら、突然あんな長文のしかも自分の妄想をがっつり書かれたものを貰ったら気味悪がってしまうんじゃないかなと思うところですが、この物語の淡々とした書かれ方のせいか、特に違和感は感じないようになってると思います。
最後の方で主人公も自分は実は星川だと言い出すところもなんでという部分には触れられておらず。
ウルシバラといざご対面して夜のデートに行くのも、これから何があるんだろうというところで終わるので、想像するのは面白いと思います。 -
Posted by ブクログ
1ページも読まないうち「ああ、中村航だ」。
何でしょうね、特別特徴のある文体でもないのですが、全体の雰囲気が中村さんなんです。
文庫書き下ろしの短編集です。
「幻視画」「さよならマイルストーン」「インターナショナル・ウチュウ・グランプリ」「女子五編――UDON KINGが採譜した五つのメロディ――」「さよなら、ミネオ」「ぱぐ ぐぐぐ」
ごく短い心象風景だったり、おとぎ話風だったり、辛いいじめの物語だったり、色々あるのですが、ともかくも優しく純粋な物語たち。
なんだか読むのが恥ずかしくなるのですが、それでも好きなんです。
最後の「ぱぐ、ぐぐぐ」は絵本です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今まで中村航氏の著書は苦手だった。
角フェスの平置きでみかけたとき、悩んで斜め読みをしてみると面白そうに感じて購入。
母校である芝浦工業大学が共同開発した小説創作支援ソフトを使い、中田永一氏と5頁~10頁を交互で執筆した合作。
中田永一氏としての作品もはじめてだったこともあり楽しみだった。
内容自体は青春ストーリーではあるけれど、本好きならば誰しも1度は執筆をしたいと思う願望を持ち、行動を起こすもうまくいかないこともたくさんある。そんな主人公がそこから抜け出す1歩を無事に進めた。
もう少し、これからはおふたりの作品にも触れてみたいなぁ、と思った。