中村航のレビュー一覧
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ネタバレこの著者の作品はほぼ初読(随分昔に『僕の好きな人がよく眠れますように』を読んだ程度)だったからか、構成が独特に思えた。ハッシュタグで紡がれる文章で作られた章題。小学生とその父親と、失恋したての大学生。そして見知らぬ北の大地。思い人の失恋話を聞く異性の気持ちやなつきの彼氏への気持ちを汲み取りつつ、一緒に旅行しているような気分になれた。ただ私自身島本理生さんや柚木麻子さんの作品を好んでいるからか、旅先での食事シーンの描写には物足りなさを感じた。ゆえに星は4つ。
遥希くんの純粋かつ有識な点が好きだ。他人の盗撮かもしれないが、叫ぶなつきを綺麗だと感じる彼の柔軟な発想がなければ、幸福駅で叫ぶなつきは救 -
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ネタバレコロナ禍で知人に貸してもらった本シリーズ。
中村航さん、初読です。
予備校の広報室で契約社員として働くみのり、28歳。気がつけば3年恋をしていないけれど、友人との飲み会や週末の生け花教室が楽しく、恋とは無縁だと思っていた。
その教室で助手を務める20歳の青年・透は、ある日の教室でみのりの作品に手を入れた事をきっかけに、みのりと近づきたいと願うようになる。
そしてみのりも、8歳も年下で異性として見ていないはずだった透センセイへの気持から、次第に目をそらすことができなくなっていき…
出会って、ひかれあって、うまくいかなくて、でも必死になって求めあって、ラストはハッピーエンド。
と言ってしま -
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2019/8/30
中村航さんの作品は結構呼んでるつもりですが、こういうライトな感じの話も書くんだなあという印象です。
現代を生きる女子の中学生や小学生に焦点を当てて書かれた日常を切り取ったかのような短編が収録されています。
中学生というはっきりいって結構むちゃくちゃというか訳わかんないような、でも変なことで面白かったり、どうでもいいことでつまずいたりするような成長期の時期にいろいろなことを感じる年の頃ですが、それがありのままに表現されているような気がしました。
今まで読んできた話は大人に焦点を当てた恋愛の話が多い印象だったので、なんだか意外な感じがしましたが、スラスラと読み進められていいなと -
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2019/8/11
中村航さんのデビュー作らしい。読んでいてとても不思議な感じ。主人公の半沢良がなんで半沢良なのかが読み進めていっても作中では一切語られないまま淡々と話が進んでいく。どうして姉と同居しているのか、途中に姉が拾ったって表現があったけど、それに関しても謎。本当に淡々と進む。
半沢がリレキショを作っていくところからスタートするけど、年齢以外は分からないことが本当に多い。
バイトを始めて、突然出てくるウルシバラ。これも謎。
正直普通の人だったら、突然あんな長文のしかも自分の妄想をがっつり書かれたものを貰ったら気味悪がってしまうんじゃないかなと思うところですが、この物語の淡々とした書かれ -
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1ページも読まないうち「ああ、中村航だ」。
何でしょうね、特別特徴のある文体でもないのですが、全体の雰囲気が中村さんなんです。
文庫書き下ろしの短編集です。
「幻視画」「さよならマイルストーン」「インターナショナル・ウチュウ・グランプリ」「女子五編――UDON KINGが採譜した五つのメロディ――」「さよなら、ミネオ」「ぱぐ ぐぐぐ」
ごく短い心象風景だったり、おとぎ話風だったり、辛いいじめの物語だったり、色々あるのですが、ともかくも優しく純粋な物語たち。
なんだか読むのが恥ずかしくなるのですが、それでも好きなんです。
最後の「ぱぐ、ぐぐぐ」は絵本です。 -
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ネタバレ今まで中村航氏の著書は苦手だった。
角フェスの平置きでみかけたとき、悩んで斜め読みをしてみると面白そうに感じて購入。
母校である芝浦工業大学が共同開発した小説創作支援ソフトを使い、中田永一氏と5頁~10頁を交互で執筆した合作。
中田永一氏としての作品もはじめてだったこともあり楽しみだった。
内容自体は青春ストーリーではあるけれど、本好きならば誰しも1度は執筆をしたいと思う願望を持ち、行動を起こすもうまくいかないこともたくさんある。そんな主人公がそこから抜け出す1歩を無事に進めた。
もう少し、これからはおふたりの作品にも触れてみたいなぁ、と思った。