中村航のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
文章が好き ◯
作品全体の雰囲気が好き
内容結末に納得がいった ◯
また読みたい
その他 ◯
「中村航」さんといえば、ラジオで時々いじられている作家さん、というイメージでした。
作家さん仲間からおもしろおかしくいじられるくらいだから、きっとおかたい作品を書かれる方で、ご本人のお人柄とギャップがあるんだろうな、と想像していたのですが、たまたま手に取ったのがこの作品だったからなのか、「なんだ!こんなキラキラした物語を書く人だったのかよ!!」と読んで驚愕。
ペンフレンド同士のやりとりや音楽をカセットに録音して貸し借りするなど、私の少し上の世代の人がやっていたコミュニケーション方法です。具体的に知らなかった世界をこうして物語を通じて体験できて新鮮でした。青春だ。 -
Posted by ブクログ
「僕の好きな人がよく眠れますように」という題名なだけあってもっと純情ものを期待して読んだんですけど、本の内容がまさかの既婚者を好きになるという不倫めいたものであり、読んでいて良いこと言っていてもあまり刺さらなかった。強いていうならこの本は「すきま」について書いてあり、人は誰かを好きになった時どれだけ一緒に濃い時間を過ごしたとしても本当の意味でその人と完全に繋がることはできず、その人との間に少なからずとも寂しさみたいな「すきま」ができる。ただしこのすきまは、絶望ではなく希望であると作者は言っている。どれだけ同じ時間を過ごしても埋まることのないすきまがあるからこそ人はその人のことをずっと好きでいれる。「寂しい」「会いたい」「今何してるのかな」こう言った一つ一つの「すきま」が当の本人達には焦ったいであろうがこのすきまの一つ一つが好きという感情を増幅させるいわば「すきま」は希望であり、恋の余白と言えるのではないかと思いました。また、作中に出てくる木戸さんが言ってた「恋は寸止めが一番美しい」という言葉が印象に残りました。これもさっき言った「すきま」と通ずる部分があると思ってて、みんな好きな人と付き合ってその人の全てを知りたいと思うけどそれで例えばその人の全てを知ったとして待っているのはマンネリ化だったりそれによる別れだと思う。大事なのは「まだ話したいな」「もっと知りたいな」と思うぐらいに留めておく、自分がその人の隣に立ってその人のことを幸せに出来ずとも、その人がよく眠れますようにと幸せを願うぐらいの距離感を保った方が実際その人のことをずっと想える、その人にずっと恋をし続けられる。だからこそ恋は寸止めが一番美しいんだなと思いました。