中村航のレビュー一覧

  • さよなら、手をつなごう

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    ▼収録作品
    「幻視画(ジオラマ)」
    「インターナショナル・ウチュウ・グランプリ」
    「さよならマイルストーン」
    「女子五編――UDON KINGが採譜した五つのメロディ――」
    「さよなら、ミネオ」
    「ぱぐ ぐぐぐ」

    まぶしい季節は、確かに存在したこと。
    ずっとずっと、忘れたくない。

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    2017年03月08日
  • 星に願いを、月に祈りを

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    4章からなるお話。語り手、主人公が章ごとに違い年齢も違う。
    星空を見上げること。冒険。過去。
    小学生には小学生の元気さがあって、中学生には中学生の熱血さがある。大人には大人の冷静さ、のようなものがある。
    そういうそれぞれの年代が醸し出す雰囲気の違いはあるんだけど、みんなに透き通った爽やかさみたいなものは感じられて、やっぱり中村航さんの小説だなと思う。

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    2013年07月03日
  • 星に願いを、月に祈りを

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    自分の子供や伴侶に読ませたい本。気持ちが優しくなり、世の中のよく分からないが、少しわかるようになる。

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    2013年07月03日
  • 奇跡

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    安定の中村航品質。特に手が込んでるとかどんでん返しがあるとかいうわけでもなく、何というか先の読めてしまう展開ではあるのだけれど、それでも惹きつけられてしまうのは、やっぱりリズム感というか、会話のテンポというか、そういうのが心地いいからなんだろうな、と思う。耳がいいんだろうなあ。ミュージシャンだからなのかなあ。

    中村航さんの小説の登場人物は、誰もが痛みや悲しみに敏感で、その分やさしさを持っている。飾り気のない文章だからこそ、そういう繊細な心の動きが耳に残りやすくて、淡々とした口調だからこそ、そのリズムやメロディが読む方の心に残るんだろう。
    中村航さんの小説は、良質なポップソングなんじゃないだろ

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    2013年06月19日
  • 奇跡

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    福岡と鹿児島に離れて暮らすことになってしまった兄弟の物語。
    九州新幹線さくらとつばめがすれ違うときに起きるという奇跡で、兄弟が再び一緒に暮らせることを願う。

    主人公やその友達が走っているところに小学生らしい元気さや前向きさが感じられる。
    また一緒に暮らしたいという奇跡を願いに行く過程でおきる奇跡。普段の生活でも、結果だけでなく過程にもいろいろな奇跡が起きているんだろうなと思った。
    あと、宮尾さんイラストの表紙がとてもいい。

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    2013年06月19日
  • さよなら、手をつなごう

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    ネタバレ

    中村航さんらしい、ホンワカする短編が集まっています。
    基本的に過去に出たものを集めているので連携はないのですが、なぜか一連性を感じさせるところがあります。

    恋愛ものというカテゴリになるのかもしれないけれど、そこまで恋愛話に偏る事もなく、学園ものほど熱くもなく、自分の過去の体験と照らし合わせて捉えて読めると思います。

    いつもながら、宮尾カズさんの装丁画もいいです。

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    2013年03月20日
  • ぐるぐるまわるすべり台

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    ネタバレ

    再読
    中村航の作品ではおそらく異色な作品、そしてぼくが一番好きな作品。

    ぼくは、この本を読んでから仕事を始めることがある。
    生涯45万個の目玉を作れるように。

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    2012年10月27日
  • ぐるぐるまわるすべり台

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    理系の作者らしい蘊蓄がたまらなく好きでした。アルバイト先の塾の生徒のヨシモクと主人公とのほのぼのとしたやりとりがかわいらしくて好きな小説です。

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    2017年08月16日
  • 夏休み

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    出てくる人がみんないい人。そしてみんな「重要な登場人物」水出しコーヒーや、ほんとにおいしいお茶が飲みたくなる1冊。

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    2009年10月04日
  • 夏休み

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    この人の本は前から気になっていたのだけれど、財布に余裕のなかった2004年にはなかなか手が出なかった。
    2004年暮れ、やっと購入。

    妻の友人の夫であり、主人公の「義理の友達」という不思議な関係である吉田君が、突然置手紙を残して家出した。
    それをきっかけに始まる、2組の夫婦の不思議な旅と夏休み。

    とても柔らかく、心地良い文を書く人だと思う。
    2組の夫婦の離婚問題を巡る話になってしまうのに、何故だか重苦しい雰囲気が1秒たりとも漂わない。
    全くハラハラしないのだ。
    それは、登場人物全員のやること為すことが全て、小気味良いからだろう。
    いたずら心ではないのだが、丁度良いサプライズを含んでいると言

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    2009年10月04日
  • 注文の多い料理小説集

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    お料理にまつわる短編集。そしてアンソロジー。
    どれも味があって面白かった。
    エルゴと不倫鮨、夏も近づくが特に面白かったです。

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    2025年12月03日
  • 僕の好きな人が、よく眠れますように

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    ひたすら甘い(優しい)物語なのに感じる毒気というか切なさやどうしようもなさに大前粟生みを感じた。別の視点に立つと脳が破壊されるセリフ達とかもそんな感じ

    こんなに甘々な物語なのにちゃんとそういう部分を感じさせてくるから少女漫画的にならずちゃんと文芸小説として成り立ってるのがすごいバランスだなぁと思った。

    ラストにかけての展開には特にやけど
    物語の甘さしかり、ひたすら主役とヒロインにしか焦点を当てない感じしかり、世捨て人みたいな人が出てきて酩酊陶酔する感じしかり ちょいちょいセカイ系の影響を感じた。

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    2025年11月30日
  • 注文の多い料理小説集

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    食べ物や食事にまつわる短編のアンソロジー 読後感はすっきりとして続きを読みたいと思うものから、うーんなんだかモンヤリ⋯というものまで様々。 季節の移ろいを感じられる「夏も近づく」と、形を変えてもパンへの情熱を持ち続けた人生の途中を描いた「どっしりふわふわ」が好み。

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    2025年11月28日
  • 僕は小説が書けない

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    過去に小説を書きかけて挫折してしまった主人公が文芸部に誘われて、もう一度小説を書くストーリー。
    主人公が書けない理由や恋愛模様もあり、読みやすい青春小説だった。

    主人公は冴えない非リア充といった感じで、自分の高校時代と重なった。
    高校時代は弓道部に所属しており、1学年上の先輩に恋心を抱いていたのも、主人公が七瀬先輩に抱いていた感情と重なる。
    「こち亀」の早矢に似ていた先輩は今頃どうしているだろう...と思いを巡らせた秋の夜長の読書だった。


    ・小説が仕上がったときに主人公が感じた一文
    構成されたイメージが、作者から読者へと受け渡され、つながっていく。その様子は生命の広がりを思わせる。小説を

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    2025年10月23日
  • これさえ知っておけば、小説は簡単に書けます。

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    小説を書きたい欲がずっとある。
    それ故に自然と手に取っていた本である。
    文章術や、「転」の重要性の話は膝を打った。
    小説を読む際にも、良い影響を与えてくれる本だと感じる。

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    2025年09月29日
  • リレキショ

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    4.0/5.0

    総じて、可愛らしい小説だな、と感じた。
    爽やかでふんわり煌めいている感じが良かった。

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    2025年09月28日
  • 絶対、最強の恋のうた

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    ネタバレ

    木戸さんが気になって読んだ1冊(僕の好きな人が、よく眠れますようにを読んでから購入)
    木戸さん贔屓で星4
    肉にキープはないし、マリンスポーツ野郎は許せない。
    富士山に登る前の木戸さん。
    最終的に若干木戸さんに染まっている気がするおおのくん。

    中村航さんの恋愛小説は少し独特というか、恋愛真っ只中のふわふわの期間を書くのが絶妙にうまいんだろうなと思います。

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    2025年08月24日
  • 星に願いを、月に祈りを

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    とても綺麗で温かい気持ちになる話でした。

    途中のラジオで出てくる、ウサギとカラスの話。何となく一番心に残りました。カラスにはウサギはとてもきれいなものに見えていて、カラス自身は汚いものと思っている。動物でもそんなふうに思うんだな、と感じました。


    ミキちゃんとアキオがどんな風に接触したのか気になります。

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    2025年06月27日
  • 注文の多い料理小説集

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    料理と絡んだ7つの話。
    最後のパンの話がジンときた。
    そして最後の最後、これは本でしか味わえない。
    気に入ったのは水出しのお茶、ぜひ真似してみたい。

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    2025年06月05日
  • 大きな玉ねぎの下で

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    大好きな曲ようなタイトルに惹かれて手に取ったら、やっぱりあの曲!!!
     しかも時代を超えてつながっていく人間関係。ますますあの大きな玉ねぎの下での曲がささります。

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    2025年05月30日