中村航のレビュー一覧

  • 年下のセンセイ
    前半胸キュン、後半こじらせ系。いじらしいと言えばそうだけど、まどろっこしい。いやらしさの無い恋愛小説です。
  • あのとき始まったことのすべて
    めちゃめちゃ爽やかなラブストーリー。

    もともとラブストーリーは得意でないので敬遠していたのですが、表紙が可愛くてつい手に入れてしまった一冊。思ったとおり、全編通して「甘い」!

    恋愛小説が読みたい人には絶対ささるはず。特に、小・中学校時代の自分を肯定できる、リア充属性だった人。私は中学まで根暗す...続きを読む
  • あのとき始まったことのすべて
    頁を追うごとに、時間は逆行する。
    誰しも過去を振り返ることがあるだろう。あの同級生はどうして、あのような行動を取ったのか、なぜ、あんな性格だったのか。
    青春を思い出したいと思えるような作品であった。
  • 絶対、最強の恋のうた
    一浪を経て、大学を入学を決め恋をし、先輩や同級生と青春を送った日々を綴った作品。前半は本作の主人公、後半は主人公の彼女の視点で物語が進行する。スナップ写真のように人生の大事な一枚を見つめているような作品。
  • 年下のセンセイ
     甘い恋愛小説は俺が死ぬ。

     生け花教室には、十歳年下のセンセイがいる。
     その彼は、次の四月から東京の大学に進学してしまう。
     年の離れた「センセイ」との、恋を描く。
  • 絶対、最強の恋のうた
    あらすじとしては単純だし、それを文学臭のする言い回し(この人どっか現実味のない書き方するの好きだよな)と「悪い」人がいないファンタジー寄りな人物設定で独自の世界観に消化してるなあ。な一冊。ちょっとしたことを良くも悪くも回りくどい言い回しにする傾向があるので、読む時の気分を少し選ぶかな…
  • 恋を積分すると愛
    題名に釣られて衝動買いしました。
    実は「トリガール!」をまだ読んでないのですが、それでも充分に楽しめました。
    色々な目線から繰り広げられる恋愛模様にドキドキが止まりません!
    若くてまだまだ不器用な青春の風が吹き抜けていく そんな気分です!!!

    読み終えた後「これはトリガール!も読まねば!...続きを読む
  • さよなら、手をつなごう
    中村航のさよならをテーマにした短編集。
    この人は日常のなかをきりとるのが上手い。この短編のなかではインターナショナルウチュウグランプリが一番良かった。そして最後のパグのマンガ?がとても微笑ましかった。
  • 僕は小説が書けない
    小説を書くのに必要なこと。

    僕・光太郎は不幸を招く体質。先輩・七瀬の強引な勧誘で文芸部に入部。過去に書きかけた冒頭だけの冒険ファンタジーは誰もが認めるひどい出来で、そして光太郎はその続きが書けない。しかし光太郎が小説を書くことが、文芸部存続の条件になってしまう。シナリオ理論を信奉する原田と、大切な...続きを読む
  • 星に願いを、月に祈りを
    最初話がどう繋がるかと思っていたけど、切なくてとてもいい話だった。
    この作者の本はいつも読後の心地よさがとても良い。
  • 僕は小説が書けない
    2018/1 11冊目(通算11冊目)。恋の話だったり小説の方法論の話になったりしてどう話が収束するのかとヒヤヒヤしたが、恋の話はちゃんと決着したので納得した。あと小説を書く点で、他人がどう考えているか気にするべきという一節があったが、その言葉に最近色々な本を読んでもなんかモヤモヤしている自分が吹っ...続きを読む
  • 小森谷くんが決めたこと
    「中村さんに、男子の小説を書いてほしいんです」という編集社さんの言葉から、実在の青年の人生を描いたという、珍しい小説。
    しかし小森谷くん、学生時代に近くにいたら絶対好きになれないタイプ!むしろ避ける!土岸くんの「お前には仁義がねえんだよ!」というのがピッタリだ…。
    しかし土岸くんはいいヤツだな。
    ...続きを読む
  • 世界中の青空をあつめて
    嫌味のないほのぼのストーリーは大好きだし、中村航の若い文章もいいんだけど・・爽やかまでいかず、物足りなさが残る。結果的に主人公は流されているだけ。東京オリンピック前の中学陸上部5人とコーチのタイムカプセル、人間模様として面白いんだけど、そこから発展じゃなくメインになってしまった。孫同士のこれからも流...続きを読む
  • 僕は小説が書けない
    普段あまり小説の書き方など意識したことがなかったので、こんなことを考えながら書いているのかと興味深く読むことができました。2人の小説論もどちらの考えも納得できる部分があり、それぞれの対比がとても面白かったです。肝心のストーリー部分は地味な主人公が恋をしたり家庭の問題を乗り越えながら成長していく話で、...続きを読む
  • 僕は小説が書けない
    とっても可愛い小説だった。
    高校の文芸部に無理やり勧誘されて主人公・光太郎。変な先輩たちに囲まれて、自分の生い立ちに向き合いつつ、小説を書くために四苦八苦するストーリー。
    主人公は親の不倫の末に生まれたという、割とヘヴィーな設定。
    だけど小説全体の空気は軽い。文体なのか、周りのキャラクターが明るいか...続きを読む
  • デビクロくんの恋と魔法
    飛行機の中で映画を観た後で読んでみた。
    登場人物の関係性が映画と原作でほんの少し異なるものの、基本的には忠実に再現されていたかな。
    何と言ってもデビクロ通信の文章がポイントです。この使い方は上手いなぁと思う。
    「言いたいことがあるなら、今のうちだぜ!」か。
    確かにその通りだ。
  • まさか逆さま
    フジモトマサル氏のファンなので、回文とイラストのシュールな関係が楽しめました。物語はSF、しかもナンセンスすぎてついていくのがやっと。この回文から小説なんて、無理すぎじゃないでしょうか。回文はすごいです。こんなものどうやって考えつくのでしょう。
  • リレキショ
    ある意味文学的な本。抽象的というかなんというか。静かな物語。背景を突き詰めたい派なのでちょっと物足りなかったな。途中、加藤さんが数えていたお金が足りなかったのが気になる...
  • 星に願いを、月に祈りを
    夏の学童キャンプでホタルを探しに夜中ロッジを抜け出し川に行く5年生の大介、麻里、4年生のアキオ。そこで不思議なラジオ放送を聴く。
    不思議で、せつなくて、純粋で、懐かしくて素敵な話でした。
  • リレキショ
    “姉さん”に拾われて、“半沢良”として生きることになった僕。ガソリンスタンドでバイトを始めた僕は、突然女の子にラブレターを渡され、奇妙な友人関係になる。というお話。
    なんというか不思議な話。フワフワしているというか。別人として生きてるからか。
    姉さんや山崎さん、そしてウルシバラのキャラがいい。みんな...続きを読む